第二百四十一話『禁断の言葉にゃん』
第二百四十一話『禁断の言葉にゃん』
《イオラにゃん。お察しいたしますのにゃん》
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「あのぉ。
初対面で、
こんなことをいうのも、
なんなのですがぁ」
「——あらまっ。
『なかなかのハンサム、
じゃないかしら』
ってワタシったら、
出逢った初っぱなから、
見とれていてどうするの?
相手は返事を求めてるのよ。
ほらほら、イオラ。
さっさ、
と答えてあげなくては、
第一印象からして、
悪くなるわよ——
あっ、はいっ!」
「大変、失礼とは存じますが」
『今、お歳は?』
「……あっ!
空飛ぶ宇宙船が!」
「えっ!」
くるりっ。
「と窓に目を向けても、
浮かんでいるのは、
せいぜいネコ柄の」
『空飛ぶじゅうたん』
「くらいしか……」
どがっ!
ばっしゃああぁぁん!
《はて? 何事にゃん?》
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「というわけなのよ、
ミアンちゃん。
ワタシったらホント、
いくつになってもお茶目で。
うぉっほっほっほっ」
「——手の甲を口元にくっつけて、
高笑いしているのにゃん——
あのにゃあ。
いっくらにゃんでも、
あれはにゃいんじゃにゃあい?
仮にも相手は」
『イオラにゃんをお茶に誘う』
「にゃあんていう、
後先考えず、
……じゃにゃくって、
大胆不敵このうえもにゃい、
……でもにゃくって、
怖れを知らにゅ、
……んまぁこのあたりにゃろ、
にゃ行動に打って出てくれた、
稀有にゃ、
ありがたいお方にゃんよ。
んにゃのにぃ」
『右の前足でもって、
力いっぱい蹴っ飛ばす』
「ってにゃ荒技を、
披露したりにゃんかしてぇ。
おかげで向こうは、
……哀れにゃもんにゃ。
ガラス窓にたたきつけられ、
んの割れた部分から、
勢いよく外へ、
と飛び出してしまってにゃあ」
「あら。よく知ってるわね」
「たまたま通りかかったのにゃん」
『空飛ぶじゅうたん』
「ににゃった姿で」
「あれってミアンちゃんだったの?
じゃあ、バレバレね。
……とはいっても、
そこらへんの記憶が今ひとつ、
さだか、じゃないのだけれど」
「にゃあんでまた?」
「しょうがないのよ。
なぁんせ面と向かって」
『禁断の言葉』
「を口にされたんだから。
何万年もかけて、
やぁっと巡り逢えた」
『初恋』
「だって一気に冷めちゃうわ」
「にゃもんで、
気がついたら、
ああにゃっていたのにゃん?」
「ええ。
無理もないでしょ?」
『恥じらう乙女』
「にはよくある話よ」
「んにゃ。無理もにゃいのにゃん」
《女の子、特にイオラにゃん相手にいうにゃんてにゃ》




