第二百二十一話『困ったちゃんは誰にゃん』
第二百二十一話『困ったちゃんは誰にゃん』
《聴いてみたら、にゃりたい希望者続出にゃん》
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「何度もいうようですが、
わたし」
『愛』
「は信じております。
ですが……、
ミリアさん。
あなたは決して信じません」
「な、な、な、な、な……。
——残念無念、
とは、まさにこのこと。
驚きのあまり、
『な』を多くいいすぎたのが、
仇となるなんて。
自分が一体なにを、
しゃべるつもりだったのか、
とうの昔に、
忘れてしまいましたよ。
おかげで反論らしい反論が、
できなくなった、
じゃありませんか。
ああんもう。
口惜しくてなりません。
自業自得とはいえ、
これがホントの、
とほほのほ、です。
ねっ。ミアンさん。
ミアンさんなら、
私の気持ち、
判ってくださいますよね——」
《んにゃ。『忘れる』はネコの一大特権にゃもん》
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「なぁんていうんです。
まったくぅ。
とぉんでもない」
『困ったちゃん』
「が現われたもんですよ、
ミアンさん」
『愛の化身』
「いえ」
『愛そのもの』
「な存在の私に対して、
あのような悪口雑言を、
吐くなんて。
ぜぇったいのたい、
に許してはなりません。
かくなるうえは、
四の五のいわずに」
『無気力波』
「でもって」
『幸せの園』
「へ行ってもらうしか、
もう道は残されていません」
「——ミリアにゃんったら、
今日はいつににゃく、
荒っぽいのにゃん。
……とはいってもにゃあ。
『妄想に狂わされる』
にゃあんてにゃければ、
友にゃちとして、
申し分のにゃいお方、
であることも確かにゃ。
んにゃらば、
にゃあんとか時間稼ぎをして、
ミリアにゃんの、
『ホントにホントの姿』
を見てもらうのにゃん。
んしたら相手にゃって、
ミリアにゃんを好きににゃる、
……かもしれにゃいのにゃん——
にゃあ、ミリアにゃん。
モノは相談にゃのにゃけれども」
「はい?」
『説得してみる』
「ってのはどうにゃん?」
「もちろん、やりますよ」
「——にゃあんにゃ。
わりと冷静じゃにゃいの——
んまぁそれにゃら」
「もちろん」
『無気力波』
「を使ったあとで」
『こちらの思うがまま、
操れるようになってから』
「ですけどね。
……くすくすっ」
《困ったちゃんは、あんたのほうにゃん》




