番外編2:石山院長の〇〇講座
番外編です。この形式は初でしょうか。
石山芹(以下、芹)「──はいっ、というわけで。皆様お集まりいただきありがとうございます。今回の講義は題して『銃で狙われたときの対処法講座』でございます!!」
司会者(繁縷)「ではさっそく、院長によるデモンストレーションを行います」
芹「まず、ここに銃を用意します。そして、その銃をそこにいる職員一人に持っていただきます」
職員(蘿蔔)「はい、芹様。準備完了しております」
客A(……どういうことなんだ?)
客B(これから何が始まるんだ?)
芹「では、私の方へその銃を放っていただきます!!私の脳天を貫いてください!!」
客C(は?)
客D(『銃で狙われたときの対処法講座』ってことは、何か防ぐ方法を紹介するのか?)
芹「では、始めます!!」
職員「はっ!!」
職員が弾丸を芹に向かって放った。
芹「はい、ここで弾丸を握りつぶします!!」
芹は、向かってくる弾丸をつかむと同時に握りつぶした。
客E(何が起こった!?)
芹「はい、このように、銃で狙われた場合は、放たれた銃弾を握りつぶしたうえで、動揺している犯人を拘束しに行きます」
客全員「えー……」
***
〜個別質問時間〜
芹「え、人をより多く救済するコツですか?それはですね、簡単なことです」
客「簡単、ですか?」
芹「ええ。より多くの不幸な善人を救う方法はただ一つ。『死んだら生き返らせる』、これにつきます」
客「……へ?」
芹「不幸な死を遂げた人、愛する人間が不幸にも命を落としてしまった人。さまざまな人間がこの世にいるのです」
客「……い、いや。そもそも人を生き返らせることなんて出来ないでしょう?」
芹「できますよ」
客「え……?」
芹「原理は非常に単純です。あとは、別の『力』を手に入れるだけです」
客「力、ですか?」
芹「そうです。そしてそれは、必ずしも超常現象のようなものではなくても問題ありません。論理だけでできた力であっても、十分可能性があるのです」
客「…………」
芹「質問の答えとしてこれでよかったでしょうか?理解いただけたなら、幸いです。では、他に質問がある人はいらっしゃいますか?」
客(……変な宗教の行事に来てしまった……)
―番外編2 完―
お読みいただきありがとうございます。
本編も近いうちに更新します。