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白光召喚

「起立!礼!」

聞きなれた委員長の声が響く。

2年2組の三時間目が終わったのだ。


ガヤガヤと周りがうるさくなる、ついでに雨が降ってきて外もうるさくなる。

頭がボーっとする、英語の授業のせいだ。

ちくせう、なんだよ英語って...やめて!俺のライフはもうゼロよ!

疲労で天井見上げてボーっとしていると俺に声がかかる。


「おうおう、英語どうだった?まぁその様子じゃあなぁ...ププ」

こいつは佐々木朋也(ささきともや)、ツンツン頭がコンプレックスで英語の授業があるたびにこうしてわざと変な風に笑いながら声をかけてくる。


「......」

「安心しろ、俺も理解できなかった」

俺が黙っているとそんなことを言う。

そうなのだ、こいつは自分もわからないくせに俺をからかってくる。

なんてひどい奴なんだ。

なんでこんなに自信満々にブーメランできるんだ。

まぁいい、次は体育だ...ボロボロにしてやる。



ところ変わって体育館、本日の体育は外で走り込みのはずが雨でなしだ。

よって今回の体育は古き良きドッヂボールである。


畜生!球技苦手なんだよ!コントロール悪いんだよ!

しかも朋也とは同じチームだし、もう無理やる気でない...だめポヨォ

ビー!とホイッスルが鳴り2年1組男子のねぎくんが外野に出る。

ねぎくんとは、本名根木盛啓(ねぎもりひらく)である。

名字のせいもあるが何よりも体が細い、もしかしたら女子と比べても細いそして背が181と高い。

でも顔は体に比べて男顔、アンバランスである。


「ねぎくん、ドンマイ!」

俺は外野に来たねぎくんに声をかけた。


「もう本当に球技ヤダ」

すると暗い声が返ってくる。

そう、ねぎくんは運動音痴なのだ。


「だめぽ」

ねぎくんはそういうと外野の端っこで体育座りをした。

そしてよそ見していた俺はボールが股に当たった。



「おぉぅ」

「なにこいつ、幽霊?」

俺のうめきに反応するのは1組の女子明智霞(あけちかすみ)だ。

通称こごろう、明智小五郎から名前を拝借してあるのだ。

ポニーテールで貧乳である。


「ボールがね、股に当たったの...泣きたい」


「はいはい、ドンマイドンマイ」

心無い言葉をかけながらしゃがんで頭をぺシぺシ叩いてくる。


「あんた真面目にやったら強いんだから頑張りなさいよ」


「敵を応援しちゃいかんでしょ」


「それもそうね」

そんなこと言いあってるとこごろうの頭にボールが当たる。

咄嗟に手を出し倒れ来るこごろうの額を押し返す。


「大丈夫...かなぁ?」


「ありがとう、でもすごく痛い」

若干赤く染まった顔で礼を言うこごろうに俺は言った。


「良い音でしあいたぁ!」

からかったら叩かれました。



「ん...?」

なんか嫌な予感がする。

気になったので地面を見てみる。

なんか光ってる、真っ白に光ってる。


「ねぇねぇこごろう」


「こごろうって言うな!」

あ、しまった。

それよりもだ


「なんか地面光ってる」

そういった瞬間視界が白く染まった。



目があぁ!ああぁ!

目が、光のせいで、痛い!

体全体を使って痛みを訴える。

なんかやわらかいようなまな板のようなものに頭が当たる。

瞬間、頭が殴られる。

やはりか...こんな時は土下座だ。


「本当にごめんなさい」


「死ね」

たった2文字の死刑宣告。

とりあえず感想を言っとく。


「柔らかかったです」

殴られた。



頭をさすりながら周囲を見る、なんていうんだろうイギリスっぽいな。

みんな倒れてるので男子は俺が、女子はこごろうが起こした。

みんな呆然としている。

わかるよその気持ち、だから俺は今スマホの中のマル秘ファイルを消しといた。

とりあえず朋也に話しかける。


「ヘイ!そこのツンツン頭!」


「誰がツンツン頭じゃボケェ!」

おっとハリネズミが怒り出したぞ、なだめなければ。


「どうどう」


「俺は馬じゃねぇ!」


「こんな状況だからね、ふざけないとなんか調子が狂うんだ許せ」

いいじゃない、現実逃避したって。



さて真面目に行こうか、周りはイギリス風な壁にドア

部屋の広さは10、30メートルはある。

そしてこちらに向かてくる足音。

俺の結論は至極普通に


「これは誘拐だな」


「だな」

朋也も同意する。

他の奴の意見も聞きたいが、騒いでるやつと青い顔してるやつ

それに顔が緩んでるやつ、泣いてるやつ。

顔を見る限りだと結論は同じか、でも顔が緩んでるやつがおかしい。

なので顔が緩んでるやつのうち一人山田君に話しかける。

山田康(やまだやすし)、こいつは現在進行形で中二病でネット小説なるものにはまっているやつ

故に雑学くんと呼ばれている。


「雑学くん、雑学くんの意見が聞きたい」


「ぼ、僕かい?そ、そうだね...これは異世界転移ってやつだね」

ほうほう異世界転移か、でもなぁ...それだとどこでも○アないとできない気がする。


「君たちも見たろあの白い光、あれは異世界転移物のなかでも勇者召喚者の定番の演出なんだ」

なんだろう...現実味を帯びてきた。

そこまで考えたところで、ドアが開け放たれた。



被召喚者様方だの、勇者様が来ただの、泣きながらこっち放っておきながら騒いでるイギリス風な服着た偉そうな老若男女

ちなみに雑学くんは喜びで顔が染っている

こっち放っておいて騒いでるのにムカつくけど一番偉そうな人に話しかけてみる。


「悪いけど、ここはどこですか」


「おおう!そうであった、言わなくてはならないことがあった」

教えろや、このやろう。

こいつ絶対王様だろ、主犯だろ。

そんなこと思ってると主犯から決定的な一言が放たれた。

「誠に勝手ながらこちらによばせていただきました勇者様方歓待いたします」

雑学くんが正解かよ...



ごちゃごちゃと主犯が言ったことをまとめると

この国は資本主義国家タルトだよ。

まさかの異世界でした、勝手にこっちによんじゃったよごめんね。

大丈夫、生活は保障するよ、お金もあげるし地位もあげるよ。

でも替わりに南にいる魔王倒してきてね。

魔王がこの国と戦争しようとしてるんだ。

それとこの世界には啓示神によって本人がもっている技能、才能、加護とかを可視化できるよ。

魔法もあるんだよ。

帰る方法はあるけどめちゃくちゃ生贄が必要なんだ。

そこで魔王を生贄にすれば魔王だけで済むんだよ。

わあお他力本願だ、この先不安しかない。



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