あの日拾った花は 触れてはならない華だった

第三章 争奪編

登場人物紹介③

〇韓力行(ハンリーハン)

　劉(リウ)家の護衛の長をしている。

　鬼面で恐ろしい顔をしているが、優しい心の持ち主である。

　面倒見がよく、部下からの信頼も厚い。

〇方康(ファンカン)

　勇敢(ヨンガン)と共に劉家の護衛に配属される。十八歳。

　実家は商家だが、家豪(ジャーハオ)に憧れて護衛になった。

　口が上手く、手先が器用である。

　勇敢と顧雄と義兄弟となる。義兄弟では次男。

〇顧雄(グーシオン)

　勇敢と共に劉家の護衛に配属される。十九歳。

　父は劉家豪の配下で第二軍部隊長の顧柏(グーバイ)。

　冷静沈着に見えるが、心の中には熱いものを持っている。

　勇敢と方康に義兄弟の契りを提案した。

　義兄弟では長男。

〇楊濤(ヤンタオ)

　琳琅の兄で、雪華からすると叔父。羅(ルオ)国の尚書。

　雪華のことを自分の娘のように可愛がっている。

〇万昌(ワンチャン)

　羅国三大家族の一つで国一番の富豪の家、万家の嫡男。

　十九歳。

　劉翰(リウハン)とは昔からの知り合いである。

　興味本位で雪華(シュエファ)に近づいたが、

　父が雪華を誘拐しようとしてることを知り、雪華を守ることにした。

　父の言動が許せず、殺す。

　皇上に処刑されたと言われている。

〇万暁東(ワンシャオドン)

　羅国三大家族の一つで国一番の富豪の家、万家の当主。

　金で人を集め、雪華の誘拐を実行する。

　過去に雪華の祖母、高瑾と関りがある。

　白き姫についても知っているようだったが、

　全て話す前に息子の昌に殺された。

〇高瑾(ガオジン)

　琳琅(リンラン)の母で雪華の祖母。故人。

　二人と同じく、琥珀色の瞳と白髪の髪を持つ。

　上品さも兼ね備えていた。

　身重だった静宜(ジンイー)を屋敷に招き入れ、子を産ませるなど心優しき人だった。

　先帝の時代、白き姫と言われていた人物である。

〇楊剛泰(ヤンガンタイ)

　琳琅と濤の父で雪華の祖父。先帝時代の尚書。

　故人。

　先帝の時代を終わらせた重要な人物である。

〇趙志強(チャオヂーチャン)

　先帝。故人。

　性格は傲慢で自己中心。

　羅国で唯一平和を乱し、領土を奪われた皇帝。

　雪華の祖母高瑾の死に関わっている。