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あの日拾った花は 触れてはならない華だった  作者: 日昇
第二章 劉雪華編

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十八、次々と訪れる訪問客

「やはり、俊智(ジュンチー)が関わっていたか」

家豪(ジャーハオ)は俊智が後宮に戻ってきた理由を理解した。

家豪は二人の話を聞いて、対策を考えていた。

急に白狼(バイラン)と白竜(バイロン)が跪いた。

「旦那様、どうか私たちを再び劉家の護衛として置いてください。これは母上の願いでもあります。私たちにも雪華(シュエファ)お嬢様を守らせてください。本来ならばあの時母上と共に切りつけられるはずでした。この命、雪華お嬢様のために使ってください。命に代えてでも守ります」

二人は両手を床について頭を深々と下げた。

家豪はしばらく考えていたが、

「わかった。お前たちがいた町には私から言っておく。皇上も理解してくれるだろう。そもそもお前たちは何も悪くない。あの事件の時も奔走してくれた。むしろ感謝している。劉(リウ)家と雪華をよろしく頼むな」

「感謝します」

二人は家豪の器の大きさに、命を持って劉家を守ることを誓った。

「雪華に会うのも久しぶりだろう。あの時は赤子だったからな。会わせてやろう」

そう言って家豪は侍女に雪華を呼ぶようにと言った。


「父上、どうされましたか?」

白狼と白竜は立派に美しい少女に育っている雪華に感動していた。

二人は雪華を見たまま止まっていた。

「雪華、この二人は前にここの護衛をしていたんだが、再び戻ってくることになった」

(同じ顔だ。歳は母上ぐらいかしら)

「はじめまして。劉雪華です」

「私は白狼だ。こっちは弟の竜だ」

お互いに礼をした。

「しかし、赤子の時も美しかったが、成長した今はさらに美しい。取り合うのもわかる気がするな」

兄上と言って白竜が余計なことを言うなと言わんばかりに首を振っていた。

雪華は、白狼の言葉がいまいちわかっていない顔をしていた。

「白狼、白竜、雪華をよろしく頼むな」

「御意」

雪華は思い出していた。

(そういえば私の誘拐事件の話に名前が出ていたような・・・)

三人が雪華に向って微笑んでいたが、雪華は引きつった笑顔でしか返せなかった。




次の日またもや珍しい人物が訪れた。

「久しぶりだな。家豪。琳琅(リンラン)は元気か」

「お久しぶりです。義兄上。琳琅は元気ですよ。どうしたのですか、今日は」

「一つは雪華に会いに来てな。上奏が最近多くてな。やっと会いに来れた。もう一つは・・・それは後で話す」

雪華は二日も連続で家豪に呼び出され、雪華の記憶にはない人物と会い、人と接する免疫のない雪華にとっては慣れないことであった。今日は母の琳琅も一緒にいた。

「お久しぶりです、兄上」

「久しぶりだな、琳琅。その子が雪華か。お前にそっくりで美人だな。お前の若い頃そのままだぞ」

「兄上。私はまだまだ若いですよ」

珍しく琳琅がふくれっ面をしており、雪華は新鮮に感じた。

「雪華、私の兄の楊濤(ヤンタオ)よ。父上の跡を継いで、今は尚書をしているわ」

(父上は大将軍で、叔父上は尚書。なんとも国の重鎮の集まっている家系だな)

雪華は楊濤に挨拶し、しばらくは皆の会話を黙って聞いていた。

雪華は思いついたように、

「そういえば、いまだに祖父母にお会いしてないのですが」

雪華の言葉に皆凍りついた。

雪華も言ってはならないことを言ってしまったとその場の空気で感じた。

琳琅は雪華に目線を合わせ、

「雪華、あなたの祖父母についてはまた違う機会に話すわ」

雪華はよくわからなかった。なぜか琳琅は悲しい顔をして抱きしめていた。

「あなた、私と雪華は失礼するわね。兄上、ゆっくりしていってね」

そう言って琳琅は雪華を連れて部屋を出ていった。


重たい空気が流れる中、楊濤が話しはじめた。

「家豪。今日来たのはお前に雪華のことで警戒を強めてほしくて来た。これを見てくれ」

家豪は楊濤に見せられた内容に愕然とした。



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