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ミソラ故郷に帰る その1

投稿します。

ミソラがロリシア街に出発します。

「ミソラ来たよ。」

「ドネルグちょうど良かった。支度出来ている?」

「うん、荷物持ち舐めるな。もうすでに必要な物は全て収納しているよ。」

「まぁ、いいな~その能力だけは欲しいと思う。」

「祝福されないと無理だと思うけど・・うちは代々荷物持ち家系だから。」

「そうなのね。うちも代々・・と言ってもひい爺様からだけど、ロレンシア流を作って、祝福されているよ。」


「開祖か、凄いなミソラのひい爺様。」

「そうだね。凄いね。」


「では荷物は、収納するよ。」

「これだけ・・」


「そのかばんは?」

「これはダメ。大切なもの。」

「えっ収納するよ。」


「これ下着なの。」

「だったら、かばん事入れて。宿泊する時だすから。」


「そっかかばんなら大丈夫か・・頼むわ。」

「了解。変なことしないから大丈夫だよ。」

「変な事したら・・腕を切り落とします。」

「えっ」

「大丈夫、炎で赤くなった剣で痛くなく一瞬で・・」

「えっそれでも嫌だよ。変な事絶対しないから。」


「それなら良し。」


「これがみんなのテント用具、調理道具、そしてみんなの着替え。」

「大丈夫だよ。入れるよ。」


「うん収納便利。」

「へへへ」


 それからミソラ達は王都屋敷の馬車と兵士4名が馬で出発する。


「タミル、ごめんね。料理できる者が居なくて。」

「お嬢様、かまいません。私ロリシア街初めてなのです。わくわくします。」

「あはは。タミルも喜んでくれて私も嬉しい。」

「だってお嬢様。王都で「アトラムの奇跡」と呼ばれる保養の地ですよ。一度行って見たいと思っていました。」

「そう言われば、海に山に綺麗ですよ。保養の地なのですか、住んでいた私にはあまりそう思えないのですが。」

「それは毎日海を見ていれば、何も思わないですよ。ですが王都で暮らす者としては「あこがれ」です。」


「でも魔物多いですよ。」

「それは・・・」


「ロリシア街警備隊と冒険者が街を守っていますから大丈夫ですけれどね。」


「安心しました。」


「ミソラ行く順番は?」


「ドネルグ、来た時と逆に中央ロータス経由でロリシア街だよ。」

「そっか、初めての遠出で楽しいな。」


「ドネルグもなのですね。10日は掛かるからお尻痛くなっても知りません。」

「そっか。」


 その日は王都から約70キロ地点の簡易宿泊所に泊まる。

「お嬢様、街道の途中に宿屋があるのですね。」

「ここはまだ王都に近いからね。これからは中央ロータス街まで宿屋は無いよ。」

「そうですか。一度野宿やって見たいと思っていたのです。」


「そお?虫が居て良くない物です。特に街育ちにはね。」

「大丈夫です。実家にも虫が沢山・・・」

「うわー、背中がもぞもぞする。」


「お嬢様は虫がお嫌いですか。」

「うん。嫌いかな。」


「ですがお嬢様、そんな虫たちも仕事しているのですよ。土を豊穣にしたり、花粉を運んで受粉したりと、虫を嫌ってはかわいそうです。」


「タミルの知識凄いね。感心した。学園でも教えてくれない。」

「これは農夫の知恵です。小さい頃にお手伝いして得た知識です。」

「そっか、学園でも教えればよいのに。」


「そんな事より良いのですか、お嬢様と一緒の部屋で。」

「気にしないで、貴族と言っても中身は人ですから、それに寝るだけですからね。」

「わっ私が緊張します。」

「ゴメンネ」


「いえ、光栄でございます。」


 その夜は更けていき翌朝となる。

「おはようございます。お嬢様。お支度しましょう。」

「うーん、タミルおはよう。お願いするね。」

「はい、ではお支度出来たら朝食ですね。」

「うん。みんなで一緒に食事にしましょう。」


 1階の小さな食堂に行くと、護衛の4名とドネルグ、御者が待っていた。

「おはようございます。ミソラお嬢様。」

「ミソラおはよう。」ドネルグは少し睨まれる。


「みんなおはよう。さっ食べて出発しましょう。」

「はい」


 それから馬車に乗り、出発していった。


「ミソラ護衛の方のいびきが凄くて眠れなかった。」

「ふふ、今日からテント宿泊だから大丈夫でしょ。少し離してテント張れば良いだけだから。」

「うん、そうする。」


「お嬢様、どの位で中央ロータスに到着するのですか。」

「うーん、タミル来た時は5泊かな。」

「では4泊で着くのですね。楽しみです。」

「中央ロータスに着いたら、デル伯爵に挨拶だけします。」

「ご衣裳はドレスでなくて良いのですか。」

「うん、前に会った時もパンツ姿でしたから、これでも大丈夫です。」


「ミソラ、道中何もない事を祈ります。」

「どうしたの、ドネルグ。魔物来たら収納してしまえば・・・」

「ミソラそんなに大きくないから不安だけど。それに収納しても死ぬわけではないから。」

「なら中央ロータスのギルドに売れば良いだけです。」

「でも・・」

「大丈夫。私と護衛の兵士が守るから。」

「うん。」


「お嬢様、魔物です。」言った傍から魔物が現れた。


「アタックシープです。」

「ドネルグ行くわよ。」

「うん。」


 ミソラと剣士4名は街道に現れたアタックシープに向かっている。

「少し弱らせて、ドネルグに収納させるから。」

「承知」


 アタックシープが突進してくる。ミソラは剣を抜いて横に避けて少し腹を切る。

 アタックシープは少しひるんだが、また突進してくる。

「今よ」「はい」

 ドネルグはアタックシープを収納してしまった。

「ミソラ、アタックシープならあと1匹位。」

「わかったわ。荷物多くてごめんね。」

「いや、8人分だからしょうがないよ。それに出し入れの練習にもなるしね。」

「期待しているわ。」

「うん」


 少し12歳のドネルグには酷である。

そのままミソラ達は中央ロータスまで何事もなく到着した。

 途中魔物はでなかったのでミソラは少し不満げである。

特に何にもない展開ですいません。

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