ミソラまたまたオーク退治をすると酔っ払いに絡まれる
また中央ロータスにオークが現れたようです。
しかもギルドで酔っ払いに絡まれます。
ミソラ一行は王都を出発して4日目である。心配していた野宿も別に普通通り行えた。
「みんな、おはよう~。」
「おはようございます。」「おはよ」
「どうしたタミル元気ないよ?」
「お嬢様、大丈夫でございます。」
「ん?本当に大丈夫?」
「お嬢様出発を・・」
「うん。そっか、なら良いのけど・・多分昼頃には着くと思うよ。」
「はい」
「では出発。」
ミソラ一行は野宿を片付けて・・とは言ってもドルネグに収納して貰うだけだが。
馬車と馬4頭の護衛が走り出す。
「みて、あれが中央ロータス街、デル伯爵の領地ですよ。」
「初めて見ました。大きいです。ミソラは前にきたのでしょ。」
「うん、お父様と王都に行く途中で寄りましたよ。綺麗な街並みですが、北門の外まで魔物が来ていました。」
「そんなに現れるのですか。」
「どうかは判りません。でも前回はオークが3頭来ましたね。」
「オークですか・・本物は見た事がありません。とても僕が収納できる大きさでは無いですよ。」
「私が対決した物は大きさは3mに近く横幅も1mくらい、顔は豚さんに似ていました。」
「オークは魔物でも豚族だからね。豚顔は違いない。」
「そうなのですね。私もその時初めて見たから。」
「うん、それより宿はギルド推奨の宿があるけど、どうする。」
「そうなのですね、私は前に泊まった所が良いのですが。」
「そっか、でも高いのでしょ。」
「うん大丈夫。お父様行きつけの宿だから。」
「そっか。払えるかな。」
「今回の旅費は全て私が出しますから、心配しないで。」
「えー悪いよ。自分分位は・・・」
「ダメ、計算めんどくさいから、まとめて払います。」
「うわ、ミソラ計算苦手?」
「そっそんな事はないよ。めんどくさいだけよ。」
「そっかなら良いけど。」
こうして中央ロータスの南門から入り、前回の宿「黄金のワイバーン亭」に宿泊準備をする。
「みんな私はデル伯爵様にご挨拶だけしてきます。馬を1頭借りますね。」
「お嬢様お気をつけて。」
「タミルも用事があるのでしょ。早く済ませてみんなで夕食にしましょう。」
「えっお気づきでしたか・・実は祖母がここに住んでいますので挨拶をと思いまして。」
「そうか、別に隠す事ではないよね。なら、タミルは明日の朝合流しましょう。泊まっておいで。」
「お嬢様、宜しいのですか。」
「勿論、今日は料理作らなくて良いから、甘えておいで。」
「宜しければそうさせて頂きます。」
「ドネルグは街を見学でしょ。警備兵さん達はどうします。酒屋で飲んでいます?」
「お嬢の護衛だから城に行くに決まっている。」
「なら2人お願い。一人はタミルを送り届けて、一人はドネルグの見学に付き合ってね。」
「お嬢了解した。お前はタミルをお前はドネルグだ。馬2頭用意して一緒に行きましょう。」
「えー。解ったわ、一緒に行こう。」
それからミソラ達3人は城の南門から入り、領主謁見の間に進んでいた。
「デル伯爵様、お久しぶりです。」
「おお、ミソラか、学園合格したんだってな。帰りのアルトハイムが自慢しておったぞ。」
「まぁお父様ったら、なんてことでしょ。」
「今回は何かあったのかミソラ。学園の冬休みはまだ早いと思ったが。」
「デル伯爵様、12月に進級試験がございまして優秀進級となりました。」
「えっっ12月に優秀進級だと。と言う事は4月からは3年生と言う事か。いくらアルトハイムの娘とは言え早すぎるだろう。」
「まぐれです。(笑)」
「いやいやまて、まぐれは無いぞ。その歳で先生を負傷させたと言う事だな。」
「結果そうなります。」
「末恐ろしいとは、この事。」
・・
「デル伯爵。オークが5匹北門に来ました。」
「よし早速、警備兵を集中させろ。ギルドに冒険者の派遣を要請。儂も行くぞ。」
「デル伯爵私も加勢します。」「頼むぞミソラ。」
ミソラは心の中で「またオーク・・」と思っていた。」
一同は中央ロータス北門に集合していた。
「開門と同時に討ってでる。みな遅れるな。」
とデル伯爵は警備兵20人と冒険者チーム2組に声をかける。
「いくぞ、開門ー」
咄嗟にミソラが飛び出す。小さくて細いので扉の隙間から抜け出たのだ。
もう剣は炎が纏っている。「いえーい」気合と共に一匹のオークの首が飛ぶ。
「すげー」「続け」後続隊も遅れてやってくる。
「つぎ」ミソラは飛び上がると炎の剣でオークの首を狙い払い斬る。
ごろ、とオークの首が転がる。
「まだ」次のオークに向けて剣を振るう。腕で払われたが、右から後ろに素早く回って飛び上がり首を刎ねる。「ふう」
ミソラの警護も遅れて、警護にはいる。
「ミソラ残りはこちらでやるから休め」とデル伯爵が声をかける。
「冒険者の意地にかけて1匹は」冒険者もランクアップが、かかっているので真剣だ。
デル伯爵と警備兵で1匹は倒した。
残りは冒険者グループが戦っている1匹だけだ。
「ミソラ凄いな、あっという間に飛び出していきなり3匹とはな。優秀進級するだけあるな。」
「まぐれです(笑)」
「おいおい、一人で3匹も切っておいて「まぐれ」はないぞ。」
「ダメですか。」
「ダメだな。ははは。」
「おっ冒険者達も終わったようだな。」
「デル伯爵。そのおちびさんは誰です。」と冒険者「銀の盾」チーム、リーダーのトヘルが聞く。
冒険者「銀の盾」はDランクチームである。
「みなご苦労。この娘か、アルトハイムの娘だぞ。」
「公爵様の娘様がなぜロレンシア流を?男しか使えぬはずでは。」
「最初で最後かもしれない、女流騎士でロレンシア流の使い手だぞ。ミソラ挨拶せい。」
「皆さま、お疲れ様です。ソア・ミソラ・ロレンシア、10歳になります。」
「えーーー。10歳でロレンシア流、しかも一人でオーク3匹。」
「まいった。俺らDランクが2チームでも1匹なのに・・・・スゲーぞ。」
「冒険者達もご苦労。ギルドに成果報告しておくから、明日報奨金を受け取ってくれ。
そ・れ・か・ら・ミソラはCランク冒険者だぞ、10歳なのに。ははは。」
「うわー。すげー」「完全に負けた・・・10歳に」「ちっこいのに負けた。」ミソラの目が光る。
「どうするミソラ。まだギルドに在街届け出してないのだろ。今から出しに行くか。」
「はい宜しければ。」
「了解した。オーク3匹を一人で倒したと登録しておく。今日届け出して、明日の朝にもう一度ギルドに行ってくれ。」
「解りました。これからギルドに在街登録出してきます。」
「今晩は宿屋か、なんなら城に泊まるか。」
「デル伯爵様、皆が気を使います。」
「そうか、近くに来たら必ず寄ってくれ、そして泊まってもいいのだぞ。」
「有難うございます。次はお願いします。」
「そうかそうか、必ずだぞ。ミソラが来るのが楽しみとなった。」
「ふふ。」
それからミソラは警備兵達にオークの死骸を任せて、ギルドに向かった。
「すいません。」警護の2人は外で待たせる。
「あっはい。ご家族をお探しですか。迷子ですか。」
「在街登録お願いします。」
「えっ冒険者なのですか・・・すいません。あまりにもちいさ・・・。」
「いえ、たった今オークを3匹討伐したので、その報告も兼ねて。」
「さっきのお嬢ちゃんだな。受付のミミルよ。この小ささでCランク冒険者だぞ。手続きしてやれよ。」
「あっすいません。メダルをお願いします。」
ミソラは冒険者メダルを渡すと、ミミルは水晶のついた機械の様な物に入れた。
「まっすごい。ホントーにオークを倒している。トヘルさん。ばふふ25匹にアタックシープ55匹、そしてオークが1匹。凄すぎますよこの子。」
ミソラは個人情報が洩れている事に少し不安を覚えた。
「なっミミル。そして今日、俺たちの目の前で3匹のオークが瞬殺だぞ。スゲーぞ」
「なっ」
「ガハハハ。ミソラとやらBランクも夢では無いな。」
「ええBランク目指していますから。」
「ならお願いだ。このアトラム王国で最年少記録を更新してくれ。お嬢ちゃんは10歳だろ。
昔「銀の鉄槌」リーダーは22歳でBランクになったそうだ。それがこの国の記録。」
「リーダーはルシナ元侯爵様ですよ。私のおじいちゃん。目指すかは運もあるので何とも言えませんが、私はBランクを目指しています。いつかはBランクになりたいと思っていますが、どうすれば良いかは・・」
「そうか、Bランク目指すには北の魔の森の奥深くにいるA級魔物と魔物軍団を狩らないとな。
でもお嬢ちゃん1人で行ってはダメだよ。強いからね、時々亜種もでる。亜種は同じ種で2倍近い力がある個体だ、出会えばその恐ろしさが解る。」
「ええ父も同じ話をしていました。亜種1匹なら何とかなりますが、軍団は無理です。」
「そうだな、数は強敵になる。弱い魔物だとしても群れているときはその力は3倍にもなるから気を付けな。」
「有難うございます。」
「ミソラ様、手続きできました。これメダルお返しします。」
「ありがとう。明日きますので今日討伐したオーク3匹を入れてくださいね。」
「畏まりました。」
「あん。子供がこんなとこで冒険者ごっこかよ。」
「よせ。Cランク冒険者だぞ。」
「あんなちっさい子がCランクの訳ないだろ。」酔っ払いである。
「バカやめろって、本当に。」
「お嬢ちゃんごめんね。こいつ悪い奴では無いのだけど酒飲むといつもこれで。早く行って。」
「てめー逃がすかよ。俺と勝負とろ。Eランクは相手できねえと言うのか。」
「やれやれですね。ミルルさん闘技場空いていますか。」
「はいどうぞ。」あっさり。
「では・・・そちらの方連れて来てくれます。」
「いや、あの、戦うのですか。」
「ええその方が「勝負しろ」と言うもので、軽く運動しようかと。」
「えっはい、お前謝れ。」
「馬鹿言うな。いってやる。泣くなよ。」
「ええ、どうぞ。」
「あのー多少痛くする程度でお願いします。」
「はい、大丈夫です。」
ギルドの受付や酒場に居た冒険者が56人も闘技場に見学に来た。
「覚悟はできてるかおちび。」
ミソラは何も言わずに闘技場で対峙していた。
「あのー冒険者出来る程度にお願いします。」
「てめー俺が負けるとでも言うのか。ふざくるな。」酔っ払いである。
「始めて良いですか。」
「ちょっと待て。中央ロータスギルド長のハリアだ。審判させてもらう。」
「止めないのですか。」
「こんな見もの止める訳ないだろ。がははは。」
「はぁー」ミソラはため息をつく。
「では双方用意はいいな。始め。」
ミソラは走って向かって行く「ばかめ、まっすぐ・・」途中でミソラは飛び上がりクルクルと回り、相手を抜かしてから後頭部に剣の柄を「ガン」と当てる。
相手はそのまま前に倒れる。
「がははは。いいもの見させてもらった。一瞬でミソラの勝利だ。」
相手は気を失っている。酒も入っているので何が起きたか解らないであろう。
「ここにいるみんな、良く聞け。Cランク冒険者とはこういう物だ。良い見本になったであろう。
魔物も同じだ、格上の相手なら生きる為に逃げる。そして行く途中で罠を作って置きそこに誘導する。
これが戦い方だ。良いな死にたくなかったら格上に手を出すな。
間違って戦う羽目になった事を考え事前準備を怠るな。よいな。」
「ふう、この為にギルド長がでてきたのですね。」
「ミソラ、すまんな。冒険者はある程度仕事がこなせる様になると有頂天になって、死ななくて良い所で死ぬことになる。みんなの戒めに使わせてもらった。」
「そうですか。なんか複雑です。」
「ここ中央ロータスギルドではCやBランクは魔の森に行って、ここにはいないのだよ。
だからギルドにいるのはFからDランクが多い、そんな彼らはランクを上げたくて魔の森に行ったりする。
なので格上と戦う事はどういうことなのか、見せてもらったわけだ。」
「では私はギルド長がしなければならない仕事をした・・と言う事で宜しいですか。」
「厳しいな。まっそういう事だ。すまんな、中央ロータスギルドの優待カードやるからもっていけ。」
「はぁ、なんか騙された気分です。」
「優待カードは何処のギルドでも通用する。Bランク以上に許される優待が受けられるカードだ、5回でなくなるけどな。」
「はい・・仕方ありません。」
「ではギルド長、また明日。明日にはロリシア街に戻りますが」
「そうか、朝手続きして行け。カードはその時に渡す。」
「はいでは失礼します。」
なんかすっきりしない気分でミソラは宿に戻って行った。
ありがとうございました。




