第37話「新技開拓」
※本作の制作にあたり、誤字確認や構成検討の補助としてAIツールを利用しています。本文は作者が執筆しています。ご了承の上、お楽しみください。
あれから、10日間程過ぎた。
疲労感がかなり抜けてきたので、魔道ギルドに来た。
今回もリーネが付いてこようとしたけど、なんとか説得して諦めてもらった。
「魔力を無理やり引き出した感覚は残ってるんだよなー。」
独り言を言いつつ、いつもの訓練室に向かうとそこには、ウィルとベーゼル長老がいた。
何か珍しい組み合わせだな。
「こんにちは。カナメ。身体はもう大丈夫かな?」
「うん。かなり良くなったよ。ウィルは余裕そうだね。」
「こう見えてエリートだからね!」
そのセリフ好きなのだろうか?
「そうか。カナメは初めての遠征だったか。良い経験になっただろう。」
ベーゼル長老が話に乗ってきた。
「はい。ベーゼル長老。でも、僕なりに新しい課題というか、欲しい系統の技があるんです。」
「うむ。言ってみろ。」
「はい。飛び道具が欲しいです。」
「飛び道具・・・。それは何故そう思った?」
「ウィルとエルス様の戦いを見てて思ったのですけど、僕のこの魔法。飛び道具が無いな。って思って。」
自分の思った事を吐露していく。
「今回は能力が届く位置に居ましたけど、そうじゃないときもあるなって思って。飛び道具があると良いなって思ったんです。」
「へー。カナメも必死な感じだったと思うけど、意外と周りを見てたんだね。」
ウィルが茶化してくる。
「ウィル。あんまり茶化さないでよ。結構真剣に悩んでるんだから。」
「ごめんごめん。ベーゼル様。何かあります?」
「う~む。」
ベーゼル長老が目を瞑りながら唸っている。
普通の事をしているだけなのに、なぜか貫禄あるなこの人。
「空間上に重力を発生させることはできたのか?」
「いえ、それはまだ。」
そんな高度な事すぐにできるわけがない。練習はしているけど、空間上に重力を発生させるなんてできてない。
「今やってみろ。」
「は、はい。」
言われたから両手を出して、重力球を作る。ブラックホールを作るようなイメージをして魔力を込める。
勿論できるはずがない。でも、不思議と重力自体は出来てるような?ものすごい小さいけど。
後、重力って言うか重力波?波のような波動も感じることができる。もしかして、僕できるようになったのかな?
「へぇ?カナメ。遠征で沢山魔法を実践で使ったおかげかな?小さいし、弱いけど確かに魔力と力を感じるね。」
「ふむ。」
「えーと。ありがとうございます?」
何となく、疑問形にしてしまった。けど、ちょっと嬉しいな。
「つまり、それだ。」
それだ。って言われても、どれなんだ?ベーゼル長老。もっと、ちゃんと教えて欲しい。
「それだって言われましても。」
「重力は“押す”ものだけではない。“歪ませる”ものだ。空間の歪み一つで捏造できる。」
いや、だからいきなり奇想天外な事言わないでほしい。理解が追い付かない。
「ベーゼル様。カナメは困ってしまって、理解できてないですよ。ちなみに、僕も理解できてません。」
困った感じでウィルはベーゼル様に語り掛ける。
「ふむ。ウィル。少し席を外してくれ。」
「仰せのままに。」
そのまま、ウィルは部屋から出て行った。
「えーと。ベーゼル様?」
「カナメ。お前はどこから来た?」
これまた突拍子の無い質問だ。
「どこからって言われましても。」
僕のいた村に名前なんて無かった。だから、答えようがない。
「いや、この世界の話ではない」
ん???どういうこと?
「人は死ぬときはあっさりしたものだ。帰るつもりだったんだがな。帰れなかった」
さっきからなんなんだ?帰るつもりってどこに?何の話をしてるんだ?
「・・・」
何を言うべきかわからず、ただただ戸惑うだけの僕。
「ふむ。・・・・・・わからんか。今はまだいい。そのうちに。ウィル。もう入ってきていいぞ。」
「ベーゼル様。カナメを虐めてないですよね。」
「していない。」
ベーゼル様が僕の所まで近寄ってきて、胸元から黒い球を取り出した。
「この球を落とせ」
ベーゼル様は僕に球を渡してくる。ちょっと重い。
「え?えーと・・・?」
いや、落とせって言われても。とりあえず、言われた通りに球を肩の高さ辺りから地面に落とす。
球は、何の変哲もなく真っ直ぐ地面に落ちる。そりゃそうだ。
「違う。一点だけ歪ませろ。」
歪ませる?何を?重力を?
「ベーゼル様。カナメにもうちょっと親切に教えてあげたらどうです?見てる僕も何が何だかって感じですけど。」
「良いから見ていろ。」
「はーい。」
「もう一度だ。」
「は、はい。」
僕は一度深呼吸をして、意識を集中させる。
今までは“下に押し付ける”ようにしていた。
でも、違う。重力を。重力波を発生させて“歪ませる”。
その言葉を頼りに、僕は自分の前方・・・腹の高さあたりの空間を、わずかに歪ませるイメージを持つ。
そして、もう一度石を落とした。
その瞬間。
「・・・・・・え?」
石の軌道が、わずかに変わった。
真っ直ぐではない。
少しだけ、右手前に引かれるように落ちた。
今のは?押していない。飛ばしてもいない。ただ。
「・・・・・・落ちる場所が、変わった?」
思わず呟く。ベーゼル長老は何も言わない。ただ、じっとこちらを見ている。
「……じゃあ」
僕は手の中の石を見つめる。
「次は前に、作れば。」
そこまで考えたところで。
「ヒントは出した。」
ベーゼル長老が口を開いた。
「後は、自分でやってみろ。ウィル。後は任せた」
そう言って、球を僕の手に押し付ける。
「“下”に縛られるな」
最後にそう言い残し、ベーゼル長老は部屋を出て行った。
・・・一体何者なんだ?この人は。無茶苦茶な事言いだしたと思ったら、急に的を射るような事言ってくるし。
でも、手の中の石を見ながら、さっきの感覚を思い出す。
落ちる場所を、変える。
もしそれを連続で作れば、僕はもう一度、石を握り直した。
AIの修正
第37話:新技開拓
場所:魔道ギルド
出来事:
第37話:新技開拓
場所:魔道ギルド
あれから、10日間程過ぎた。
疲労感がかなり抜けてきたので、魔道ギルドに来た。
今回もリーネが付いてこようとしたけど、なんとか説得して諦めてもらった。
「魔力を無理やり引き出した感覚は残ってるんだよなー。」
独り言を言いつつ、いつもの訓練室に向かうとそこには、ウィルとベーゼル長老がいた。
何か珍しい組み合わせだな。
「こんにちは。カナメ。身体はもう大丈夫かな?」
「うん。かなり良くなったよ。ウィルは余裕そうだね。」
「こう見えてエリートだからね!」
そのセリフ好きなのだろうか?
「そうか。カナメは初めての遠征だったか。良い経験になっただろう。」
ベーゼル長老が話に乗ってきた。
「はい。ベーゼル長老。でも、僕なりに新しい課題というか、欲しい系統の技があるんです。」
「うむ。言ってみろ。」
「はい。飛び道具が欲しいです。」
「飛び道具・・・。それは何故そう思った?」
「ウィルとエルス様の戦いを見てて思ったのですけど、僕のこの魔法。飛び道具が無いな。って思って。」
自分の思った事を吐露していく。
「今回は能力が届く位置に居ましたけど、そうじゃないときもあるなって思って。飛び道具があると良いなって思ったんです。」
「へー。カナメも必死な感じだったと思うけど、意外と周りを見てたんだね。」
ウィルが茶化してくる。
「ウィル。あんまり茶化さないでよ。結構真剣に悩んでるんだから。」
「ごめんごめん。ベーゼル様。何かあります?」
「う~む。」
ベーゼル長老が目を瞑りながら唸っている。
普通の事をしているだけなのに、なぜか貫禄あるなこの人。
「空間上に重力を発生させることはできたのか?」
「いえ、それはまだ。」
そんな高度な事すぐにできるわけがない。練習はしているけど、空間上に重力を発生させるなんてできてない。
「今やってみろ。」
「は、はい。」
言われたから両手を出して、重力球を作る。ブラックホールを作るようなイメージをして魔力を込める。
勿論できるはずがない。でも、不思議と重力自体は出来てるような?ものすごい小さいけど。
後、重力って言うか重力波?波のような波動も感じることができる。もしかして、僕できるようになったのかな?
「へぇ?カナメ。遠征で沢山魔法を実践で使ったおかげかな?小さいし、弱いけど確かに魔力と力を感じるね。」
「ふむ。」
「えーと。ありがとうございます?」
何となく、疑問形にしてしまった。けど、ちょっと嬉しいな。
「その、"波"だ。」
その波だ!って言われても・・・ベーゼル様。もっと、ちゃんと教えて欲しい。
「波だって言われましても。」
「重力は“押す”ものだけではない。“歪ませる”ものだ。空間の歪み一つで捏造できる。」
いや、だからいきなり奇想天外な事言わないでほしい。理解が追い付かない。
「ベーゼル様。カナメは困ってしまって、理解できてないですよ。ちなみに、僕も理解できてません。」
困った感じでウィルはベーゼル様に語り掛ける。
「ふむ。ウィル。少し席を外してくれ。」
「仰せのままに。」
そのまま、ウィルは部屋から出て行った。
「えーと。ベーゼル様?」
「カナメ。お前はどこから来た?」
これまた突拍子の無い質問だ。
「どこからって言われましても。」
僕のいた村に名前なんて無かった。だから、答えようがない。
「いや、この世界の話ではない」
ん???どういうこと?
「人は死ぬときはあっさりしたものだ。帰るつもりだったんだがな。帰れなかった」
さっきからなんなんだ?帰るつもりってどこに?何の話をしてるんだ?
「・・・」
何を言うべきかわからず、ただただ戸惑うだけの僕。
「ふむ。・・・・・・わからんか。今はまだいい。そのうちに。ウィル。もう入ってきていいぞ。」
「ベーゼル様。カナメを虐めてないですよね。」
「していない。」
ベーゼル様が僕の所まで近寄ってきて、胸元から黒い球を取り出した。
「この球を落とせ」
ベーゼル様は僕に球を渡してくる。ちょっと重い。
「え?えーと・・・?」
いや、落とせって言われても。とりあえず、言われた通りに球を肩の高さ辺りから地面に落とす。
球は、何の変哲もなく真っ直ぐ地面に落ちる。そりゃそうだ。
「違う。一点だけ歪ませろ。」
歪ませる?何を?重力を?
「ベーゼル様。カナメにもうちょっと親切に教えてあげたらどうです?見てる僕も何が何だかって感じですけど。」
「良いから見ていろ。」
「はーい。」
「もう一度だ。」
「は、はい。」
僕は一度深呼吸をして、意識を集中させる。
今までは“下に押し付ける”ようにしていた。
でも、違う。重力を。重力波を発生させて“歪ませる”。
その言葉を頼りに、僕は自分の前方・・・腹の高さあたりの空間を、わずかに歪ませるイメージを持つ。
そして、もう一度石を落とした。
その瞬間。
「・・・・・・え?」
石の軌道が、わずかに“曲がった”。
真っ直ぐではない。
少しだけ、右手前に引かれるように落ちた。
今のは?押していない。飛ばしてもいない。ただ。
「・・・・・・落ちる場所が、変わった?」
思わず呟く。ベーゼル長老は何も言わない。ただ、じっとこちらを見ている。
「・・・それなら。」
僕は手の中の石を見つめる。
「次は前に、作れば。」
そこまで考えたところで。
「ヒントは出した。」
ベーゼル長老が口を開いた。
「後は、自分でやってみろ。ウィル。後は任せた」
そう言って、球を僕の手に押し付ける。
「“下”に縛られるな」
最後にそう言い残し、ベーゼル長老は部屋を出て行った。
・・・一体何者なんだ?この人は。無茶苦茶な事言いだしたと思ったら、急に的を射るような事言ってくるし。
でも、手の中の石を見ながら、さっきの感覚を思い出す。
落ちる場所を、変える。
もしそれを連続で作れば、僕はもう一度、石を握り直した。




