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初夢(最終話)

 ジャンヌ(十字 まもり)の正月3日間は幕を閉じた……

 新しい年が始まる。

 


 こうして、私の正月三箇日は終わった。

 これが物語だとしたら、タイトルに「グダグダ」と言うフレーズが入るに違いない。それくらい、普通のお正月だったと思う。ジャンヌダルクであっても、今の肉体はあくまでも一般人の、十字 まもりなのだ。おまけに神も隠されたと聞くし、魔法少女に変身できるようになるとか、めっちゃイケメンのお兄さんがやってきて一緒に住む事になっるようなドキドキするシナリオなどは元々に期待できなかった。あくまでごく普通の、おみくじでは中吉とか末吉しか引かない庶民的美少女にすぎないのだ。



 そういえば、言い忘れていた事があった。

 私の、初夢である。



 かつては、夢の中に神が降臨し、いくつかの厳かなお言葉を授けてもらったものだが、前述の通り今はただの美少女にすぎない。せめて、一富士ニ鷹三なすび的な縁起のいいもの或いは、アニメの美少年達と戯れるとても幸せなものを期待したが、現実はそう甘くは無かった。では、その内容について覚えているところを述べるとしよう。



 まず、夢の中で私はどこかのスーパーのお菓子売り場にいた。

 そして、食玩コーナーを覗いたのだが、そこには何もない。

 私はすごく残念な気分になり、現世の母のところに行く。

 現世の母の買い物かごの中には、何故か大量に惣菜パンが入っていた。

 そんなに買ってどうするのだろうと思っていたら、中に1つ小さな箱があるではないか。

 私は籠からそれを取り出す。

 それは「クーデレンジャー」の人形付きラムネ菓子だった。

 何だかとても嬉しかった。

 そこで目が覚めた。


 以上である。

 何とも言い難い、微妙な夢だった。これなら、別に夢で見る必要が無い気がする。ここに意味を求めるとすると逆に深淵なものになりそうだが、そうなると深淵すぎて探りようもない。服をただ着替える夢とか、恐い夢よりはマシなのだが、これを映像として出力した私の脳の意図はわかるはずも無かった。夢と言うものは、まことに不思議で勝手なものである。



 そんな初夢を皮切りに、新しい年は、いつもの様に悶々とした中始まった。

 しかし、今年はいつもの様なものではないかもしれない。

 昨年のオフ会の時以来、何かが動き始めている。変わり始めている。

 私は、それを感じていた。



 籠の鳥として生きる時は、もう終わりに近づいているのだろうか?



お正月企画でした!

皆さんは、どんな初夢をみたことがありますか?


私の初夢は……もう……


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