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奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
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未来を掴み取れ

優也は身を乗り出す…「大丈夫なのですか?お身体は…」「おお…婿殿…みんな心配をかけたな…」「でもどうして…何故こんなに急にお加減が良くなられたのですか?」


「うむ…ナギが…」「ナギさんが?」「…正確に言うとナギがご先祖…エクス様のお力を得て、ワシに治癒魔法をかけてくれたのじゃ…普通の治癒魔法は生命体の治癒力を上げて治すのじゃ。だから若い者の方が治りは早いのじゃが、エクス様の治癒魔法は自然界の色々な生命力を分け与えるという凄いものでこの老いぼれでも一瞬じゃ。何なら以前より元気になっとるわい!」「なるほど…それで…」ナギはみんなの前に出て頭を下げた。「皆様、本当にご心配をおかけしました…」「でも本当に良かったね!」優也は笑顔でナギの顔を覗きこんだ…ナギは一瞬、赤面したが優也の目を見て言った…「ありがとう…優也さん…」


優也はハッと思い出した…頭の中のヴァルプルギスに向かって語りかける…「ヴァル…そう言えばさっき黒いオーラのことでいい考えが浮かんだようだったけど…」「その通りじゃ…優也…おそらくあの黒いオーラはガンマータで取り除けるぞよ…」「ガンマータ?…ま、まさか…」「そのまさかじゃ…あのチビっ子達に黒いオーラを吹き飛ばしてもらうのよ…」優也は無邪気に遊んでいる二人を眺めた…「ミスとリルが…」


僕はティナを見つめた…ティナは僕の視線に気づいて側に歩み寄ってきた…


彼女はニコッと笑って「あの子達なら大丈夫…貴方とヴァルさんに任せるわ…私達の未来はみんなで勝ち取りましょう…!」


僕はティナを抱きしめて深く頷いた…

「うん。また家族四人で笑い合えるように…」


「…コホン…優也よ…わらわも、そして…ここにいる全員が心を一つにするチーム…ファミリーのようなものじゃぞ!」「分かってるよ…ヴァル…」僕はみんな一人一人の顔を見回した…


「ようし、ミス、リル…魔法の練習をしよう!パパと一緒にな!」「うん。」「わーい!パパと一緒だぁ!」


その時、アイが重々しく口を開いた…

「でも…魔法が通ったとはいえ、あの怪物を倒せるかな?」


すると…ソーディア王はアイを…いや、アイの中のパルテを見つめて「大丈夫じゃ…ワシに腹案がある…そのためにパルテ様はこの老いぼれを蘇らせたのじゃよ…」

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