表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
48/105

ふれあい

彼女の両手からまた緑色の光の渦が起こり、渦はまた光の玉となる…「はっ!」ナギさんが気合いを込めると光の玉は僕達の頭上で四方八方に飛び散り、キラキラと光り輝きながら降り注いだ。「安心してください。これは

治癒魔法みたいなものですから…」僕のすぐ横でナギさんは笑顔でそう言った…


僕は一瞬ドキッとした…ティナの幼馴染…清楚で可憐な少女のようなその笑顔に目を奪われた…「優也さん?どうかされましたか?」

「い、いえ…ナギさんってその…綺麗ですね…」「ええっ!…男の人にそんな事言われたの初めてです…」ドックン…ドックン…

自分の心臓の鼓動が聞こえる…「ナギさん…」「優也さん…」


「あー!ちょっとぉ!キャストがおかしいよ!ダーリンの相手は私だよ!もう!」また頭の中にティナの声が響いた!「ナ、ナギさん…」「は、はい…」僕達は我に返って降り注ぐ緑色の光を見つめる…


光は周りの木々や草花を包み込んだ…その時、僕達の足元がグラグラと音を立てて動いている。僕達の二、三メートル先の地面が突然盛り上がったかと思うと木の根っこが小さな小箱を押し上げている…「こ、これだ!僕達が埋めたタイムカプセルは…」


ナギさんは近くの木に触れて「見つかりました…ありがとう…」と話しかけた。すると盛り上がった根っこは元に戻り、木々や草花の緑の光は消えた…「私…元々、自然と触れ合うような魔法が得意だったんです。でも…優也さんと出会えて…本当の意味で触れ合う事が出来た様な気がします。感謝の気持ちを伝えられるようになりました…」


優也はナギのその言葉を聞いてナギの頭をポンポンと叩いた。そして「ナギさんは優しい人ですね。僕、ナギさんの事大好きです!」と言った。ナギは驚いて、でもすぐに涙を浮かべて「ありがとう…ございます…」そう言って優也の胸に飛び込んで泣いた…


ソーディア王宮でその様子を魔法で作り出したモニターで見ていたティナは「あーん!ダーリンとナギ、何やってんのよ!やっぱり私も行けば良かった…」と足をバタバタ動かした…「まあまあ、タイムカプセルも見つかった事やしな!堪忍したりーや!ティナちゃん!」


「さあ、王宮へ戻りましょうか…」「ええ…」僕達はソーディア王宮に戻ることにした…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ