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プロローグ

 どうも初めまして。私は、案内人と申します。

 不幸な方へと、しあわせを運ぶ為の案内をしています。

 ――私の名前、ですか?

 私の名前は、箱庭の案内人です。それ以外にはありません。

 さて、少し質問をさせていただきますね。


 あなたは、日頃の生活に満足していますか?


 好きな人はいますか?

 

 優しい両親ですか?

 

 裕福な暮らしですか?


 信頼できる、ご友人はいますか?


 夢は、夢のまま終わっていませんか?


 在りのままの自分を表現できていますか?

 

 しあわせですか?



 

 もしも、あなたが今の生活になんらかの不満を持っているのならば。


 箱庭へと入ってみませんか?



 箱庭とは、あなただけの世界です。



 誰かに愛されたい、誰かを愛したい。


 揺らぐことのない、高い地位を手に入れたい。


 憎い憎い……相手を殺したい。


 

 あなたが望めば、どんな願いも叶えることができるのです。

 あなたの世界なのですから。

 現実で叶わぬ夢ならば、箱庭の中で叶えればいいのです。


 え? 箱庭なんて嘘臭い……、どうせ夢だろう、と?


 箱庭は、夢などではありませんよ?

 あなたの今の現実が夢となり、箱庭が現実となるのです。

 傍から見れば、夢に見えるかもしれませんが――


 その中にいるあなたにとっては、紛れもない現実となるのです。

 ですから、すべてはあなた次第です。

 現実と認識しなければ、ただの幻で終わってしまうでしょう。

 夢と認識しなければ、幸福な現実を得られるでしょう。


 幸福の形は、人それぞれ違います。

 あなたに合った幸福を手に入れることができるのです。



 ――まだ、心配があるようですね。

 箱庭は、あなたの望むまま。

 あなたが、あなたの現実へ戻りたいと思うのなら。

 箱庭から出て、戻ることができるでしょう。


 なにも不安なことなど存在しないのです。

 恐れる必要などありはしないのです。

 箱庭はあなたの味方であり、敵ではないのですから。

 あなたは苦痛を望むのならば、話は別ですが。


 どうですか、箱庭へ入りますか?



 ……私の説明不足なのでしょうか……箱庭は、とっても素敵な世界なのに。


 あぁ、それでは。

 

 箱庭の中へ入るのを躊躇っているのならば、覗いて見てはいかがでしょう?


 得体が知れずに怖いのならば、見てみればいいのですよ。


 

 不気味な幽霊も、ススキと分かれば怖くはないでしょう?


 さあ、一歩踏み出してください。


 小さな箱庭の記憶を、お見せしましょう。


 





 さあ、終わらない物語を紡ぎましょう

 狭く小さな箱庭の中で。



 

箱庭……始まりました。

連載は、不定期になると思います。そんなに間は空けないように頑張りますが。記憶ですから、色々混じってます。けれども、すべて関連性のない話ではありません。マイペースで進みますので。


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