新装備品
お陰様で連載三年目に突入です。
俺の新たな装備品。
無限収納に追加された新装備は、なんと海上自衛隊の"護衛艦"だった。
何故に陸上自衛官希望だった俺に、海上自衛隊の装備である"護衛艦"が追加されたのか、全くもって不可解だったのだが、その理由が朧気ながら見えてきた。
"女神様の加護"を発動して無限収納を表示してみると、確かに装備品には"自衛隊標準装備品"と表示されており、"陸上自衛隊標準装備品"とは表示されていない。
これは当初からそうだった。
●自衛隊標準装備品
拳銃:9mm拳銃(弾丸x9)(x20)
同弾丸入りマガジン(x25)
小銃:89式5.56mm小銃(弾丸x30)(x20)
同弾丸入りマガジン(x100)
同曳光弾入りマガジン(x100)
鎮圧用ゴム弾入りマガジン(x100)
機関銃:74式車載7.62mm機関銃(弾丸x250)
同弾丸一帯/250発(x100)
同曳光弾一帯/250発(x100)
12.7mm重機関銃M2(弾丸x110)(x12)
同弾丸一帯/110発(x100)
同曳光弾一帯/110発(x100)
対物狙撃銃:12.7mmバレットM82A3(弾丸x11)(x5)
同弾丸入りマガジン(x100)
火砲・ロケット:110mm個人携帯対戦車弾(x100)
M230機関砲(x5)
M789多目的榴弾/1000発(x10)
M799焼夷榴弾/1000発(x10)
AGM-114 ヘルファイア・ミサイル(ロケットx4)(x2)
M261ロケット弾ポッド(ハイドラ70x19)(x2)
11式短距離地対空誘導弾一式(ロケットx4)
銃剣:89式多用途銃剣(x20)
擲弾:06式小銃擲弾(x100)
二輪車:偵察用オートバイ
車輌:軽装甲機動車
96式装輪装甲車
16式機動戦闘車
10式戦車
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航空機:AH-64D アパッチ・ロングボウ
CH-47JA チヌーク
無線機:広帯域多目的無線機(車両用)(x12)
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作業服:迷彩服3型(x20)
鉄帽:88式鉄帽(x20)
防弾衣:防弾チョッキ2型(x20)
長靴:戦闘靴2型(x20)
その他:戦闘装着セット(x20)
戦闘糧食Ⅰ型(x60)
水筒2型(飲料用)(x20)
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●災害救助支援装備
重機:ASTACO
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その他:・・・・・・
●自衛艦
護衛艦:ヘリコプター搭載護衛艦
ひゅうが型(16/18DDH)(16/18DDH)
DDH-182(いせ)
●個人所有品
引っ越し荷造り品ダンボール箱(x6)
コンビニエンス・ストア買い物品(ポリ袋内7品)
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そして今回、海上自衛隊の"DDH-182 いせ"が俺の装備品として加わった。
この"いせ"は自衛艦として初めてとなる、ヘリコプター搭載の全通飛行甲板を持った空母型護衛艦となる"DDH-181 ひゅうが"の2番艦だ。
後継となる"DDH-183 いずも"や"DDH-184 かが"と違い、ロケット発射や魚雷発射などの火力を装備している。
"ひゅうが"型の特徴として大きさでは、"いずも"、"かが"の方が大型であるが、全通飛行甲板を装備していながら火力も装備している点は、旧大日本帝国海軍の"日向"、"伊勢"が大砲と飛行甲板を持った航空戦艦だった事にと由来しているのだろう。
それにしても、護衛艦が一隻丸ごと装備品になるとは……、女神様も大胆な事をして下さる。
だが、だがしかし……。
俺には、この"DDH-182 いせ"を容易には動かす事が出来ないのだ。
そう、この護衛艦を運用するには、最低でも100人を超す乗員が必要となる。
更に護衛艦は24時間の運用が基本なので、通常は三交代で運用する。
従って、公式には340人~360人の乗組員が不可欠なのだ。
単純に乗組員の頭数だけを集めるのは、それほど難しくは無い。
スベニはもちろんの事、タースやイサドイベなどで募集すれば、多くの冒険者が集まってくれるだろし、フェアウェイ大公やバンカー公爵、そしてシムカス伯爵も惜しみなく騎士や兵士を提供してくれるはずだ。
だが、乗組員の訓練を一から始める事になり、まともに護衛艦を運用できるまでには、一年以上の期間が最低でも必要となってしまうだろう。
そうであれば、心細いのは承知でシエラ・ザード姫の外洋が航海可能な帆船を借りて、帝国まで直ぐに出発してしまった方が、より早く帝国まで到着できる。
とは言え、女神様が俺に運用が出来ない装備品を授けてくれるなど、絶対にあり得ない。
絶対に"DDH-182 いせ"を長期間の訓練無しで運用可能な筈だ。
その方法を何としても探し出さねばならない。
それにしても、この巨艦は安易に無限収納から召喚してみる事もままならない。
スベニの脇を流れる大河へ召喚してみようかとも考えたが、船底が座礁してしまう可能性も捨てきれない。
大河の深さでは、その危険性も大きいのだ。
やはり、安全に召喚可能となる所となると、イサドイベの港まで出向く必要があるだろう。
実は俺が防衛大学校に在学中、横須賀の海上自衛隊基地で"DDH-181 ひゅうが"や、"DDH-183 いずも"を見学した事がある。
そして、その巨大な自衛艦に驚きを隠せなかった。
アメリカの第七艦隊所属の原子力空母も横須賀を母港としている関係から、それを見学した事もある。
米原子力空母にに比べると、護衛艦の"ひゅうが"や"いずも"は小さく見えてしまうが、通常のイージス艦タイプの護衛艦と比べると、その大きさは抜きんでている。
全通飛行甲板上であれば、テニスが容易にプレイできてしまう程広かった。
出来れば、パーティー"自衛隊"やパーティー"九ノ一"の皆にも、この巨艦を見せてやりたい。
大型帆船に慣れ親しんでいるイサドイベやガウシアン帝国の人々ですら驚くだろうから、その驚愕する姿を見てみたいものだ。
■ ■ ■ ■ ■
「駄目だよ! ジョー兄い、もっと中腰にならないと!」
「ああ、判った。それにしてもこんなに激しく上下されるとなぁ……」
「しかた無いよ。その上下にちゃんと腰の動きを合わせるんだよ!」
「いてっ! あぁぁぁ……」
「駄目、駄目、それじゃお尻が腫れちゃうよ!」
「ぐあ~」
「だ、大丈夫でしゅか? ジョー様!?」
「だ、大丈夫だけど……。 この馬、気性が荒いんじゃないのか?」
「そんな事はないよ、ジョー兄い。牧場の中で一番大人しいのを選んで貰ったんだよ」
「そうなのか……。いやぁ~乗馬は難しいな」
「ジョー様、慣れだと思いましゅ。そういう私も、ラックさんみたいに上手には乗れましぇん」
「ああ、ラック君は馬人族だからなぁ。比べちゃ駄目さ。馬の方からラック君に乗って欲しそうだったしな」
「でも、この馬はラック兄さんが選んでくれたんだよ」
「アンは何歳から乗馬してたんだ?」
「10歳くらいかな。兄さんに教わったよ」
「そうかあ……。俺は自転車は10歳からだったな。そんでもって自動二輪……鉄の馬を16歳で乗りこなした」
「そっか、ジョー兄いは、鉄の馬を乗りこなすから、馬に乗らなくても大丈夫なんじゃない?」
「そうでしゅ。ジョー様には乗馬はいりましぇん」
「……あたしもそう思う」
「ナークも乗馬出来るから、そう思うんだよ……。あぁ、お尻が痛いから今日はもう止めよう」
ここはスベニの商業ギルドが運営している城壁外に有る牧場だ。
馬や牛、そして羊の飼育が主に行われている。
多くの馬人族の男女が馬の世話を行っていて、乗馬用や馬車用の馬も育てている。
牛は乳を採取する目的と後は食用だ。
そう言えば、牛人族が面倒を見ている訳ではなく、馬人族が牛も面倒みている。
放牧されている羊は毛を刈って織物にしているようで、面倒は羊人族が行う。
このため、牧羊犬などは不要で、羊人族の吹く角笛で群が動かされていた。
そんな牧場で、俺は乗馬の訓練をしている。
馬に乗る機会が全く無いわけでは無い、この異世界。
俺だけオートバイや自転車というのもどうかと思って、乗馬を習っているのだ。
これまでは、アンやベル、そしてナークの乗馬している後ろに乗せてもらっていた。
これは如何せん男としては格好が悪い。
更に女性の腰に腕を回すという行為が、とっても恥ずかしいのだ!
『目指せ!一騎当千 ~ぼっち自衛官の異世界奮戦記~』の連載が長期間に渡り中断してしまっており、誠に申し訳ありません。手術後のリハビリテーション、そして待望の書籍の出版もあり、なかなか時間が取れませんでした。
さらに、先週まで二度目の入院とカテーテルによる手術などもありまして、ようやく他院が出来ました。やっともろもろの目処もたったので、こうして連載を再開できました。とは言え、完全に体調が復活している訳でもないので、今後とも様子を見ながら連載をさせて頂き事になります。
加えて、嬉しい報告もございますので、ご期待頂ければと存じます。
それから新たに機能追加された「誤字報告」機能ですが、これを本日オンにしました。出来ましたら、第三章以降の部分に関しまして報告頂ければ幸いです。第一章、第二章に関しましては、修正する予定は今のところございません。
舳江 爽快




