表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

キャラ設定(おおまかな生い立ち)

 ここからは、この作者が出す短編の本編はむしろこっち? と一部で噂されているとかいないとかいう、眉唾(まゆつば)もののキャラクター設定を()せていきます。


 ほぼプロット代わりの初期設定をそのままはっつけたので、もしかしたら本編と多少の食い違いがあるかもしれませんが、見つけても軽くスルーでお願いいたします。ついでにレイアウトも見づらいままなので、興味がない方は読まなくても問題なしです。


 では……ようこそ、作者の趣味(キャラクターの追跡調査)の領域へ!


・ガウス

 登場年齢0→24歳

 前世概要

 日本からの転生者で死亡時年齢も二十代。少年期から優秀な成績を修めてIT系の仕事に就き、仕事もできる方だが大きな挫折(ざせつ)を経験しなかったこともあり、かなり独りよがりで傲慢(ごうまん)な性格。

 容姿は男性にしては長めの茶髪(地毛)を整髪料で固め、切れ長の目と常に自信に満ちた表情が印象的な美男子。長身かつ体格や服装がスマートな、若手実業家のような雰囲気を醸し出している。

 社内での評価は高いが、仕事の手段は法的なグレーゾーン(部下に時間外就業の強制、興信所を利用した脅迫(きょうはく)等)をわたることもしばしばで、世の中は結果がすべてと自分のやり方を疑わない。

 前世の死因は痴情(ちじょう)のもつれ。

 恋人の他に職場やマッチングアプリで作った浮気相手が複数おり、すでに浮気発覚が数度目&まったく悪びれない様子(優秀な男に複数の女が集まるのは当然という主張)から、婚約者兼彼女が激怒し衝動的な喧嘩から刺されて死んだ。

 異世界に関する知識は、パワハラで疲れ切った部下が次第に異世界系のサブカルを好むようになり、主人公も又聞(またぎ)きの形で存在を知ることに。

 最初は流行と需要に興味を持って(実際に売れているもの限定で)著名な作品をいくつか読むも、何が面白いのかわからないまま一通り読んだだけにとどまった。


 異世界概要

 まず、容姿は前世と違い見た目は十人並みで、活発でやんちゃそうな性格が顔つきに表れている。ダークゴールド(暗めの金色)をした短髪は父親から、色味が濃い琥珀(こはく)色の瞳を母親から受け継いだ。

 時間をかけて赤子となった事実を受け入れたが、能力は高くとも人間的に難がある記憶を引き継いだ影響で、当初は根拠のない万能感を抱いていた。

 さらにそこから周囲を観察し、かつて読んだ異世界小説の状況(シチュエーション)と多くの類似点を見出し、自分が物語の主人公になったと錯覚(かくしん)する。

 早速、小説から受け売りしただけの独学で魔法を覚えようと試行錯誤。魔力の自覚と操作、そして魔力量を増やす訓練に成功したまではよかったが、野盗の襲撃にあい潜在的に抱いていた危機感が増大。

 拭えない焦燥に振り回されながら訓練をしている時、ふと未確認かつ未成熟な手段である魔法の存在を思い出し、いざ魔法を使おうとしたが暴走。

 利き手に集中していた魔力が内側から暴発し、腕を木っ端みじんに吹き飛ばした。幸い、まだ技術がつたなく操作していた魔力が少なかったため腕一本ですんだが、裕福でない村で生まれたため治療は不可能。

 そのまま隻腕(せきわん)で生活することになったが、利き手を失ったため何をするにも人より行動が遅くなり、前世とは一変して『できない奴』として同世代の子供からレッテルを貼られる。

 義手なども用意できず、体の重心もずれて思うように動かせない日々が長く続き、バカにされ続けることでだんだん性格がゆがんでいく。

 ただ、反社会的な性格にならなかったのは近所にいた幼なじみ(ヒロイン)(後の妻)であるティアナが、よく主人公の世話を焼いてくれたことが大きい。

(たまたま主人公の生まれた年から作物の不作が続き数年ほど子供が産まれず、実質主人公が村での最年少だった期間があった。そしてたまたま、世話焼きなティアナが主人公を見放さなかった)

 最初はみじめな自分を自覚したくなくて反発していたが、徐々にティアナの優しさと献身に態度を軟化させていき、好意を抱くようになる。

 それと並行して次第に主人公の性格からトゲが抜け落ち、今後どうやって生きていくかを考えるようになる。

 体を鍛えるようになり、身体障碍があっても一人前の大人になれるよう親の仕事を積極的に手伝おうとした。(子供同士ではすっかりハブられており、また大人の思考もあって遊ぶ時間が欲しいと思わなかった)

 ついでに、迷惑をかけた分、ティアナに恩返しができるようになりたいとも思うように。

 そうして早熟(?)なまま15歳で成人し、間もなくティアナにプロポーズして成功。恋人として数年を過ごして結婚し、子供も二人の年子(としご)が生まれた。

 父親となった頃から前世の自分を本格的に反省するようになり、今の人生に幸せをいっそう感じるようになる。

 性格も意地の悪さが自警団の罠設置などで多少見えるものの、基本的には家族を大切にして短気をある程度までなら抑えられるようになっていた。

 成人前くらいから自分に備わったチートを冷静に自覚し始めたが、今の人生を後悔することはない。唯一、自分の愚かさから片腕を失い、我が子を両腕で抱えられないことだけをとても残念に思っている。


 本編後・余談

 子供が成人して独立するまでは多少のばしたチート能力で子供を鍛え、才能があると判断して成人前の二人に村の外へ出てるかと提案。

 金もコネもないため出世の可能性はゼロに等しかったが、その時点でもある程度の力と伸びしろがあったので、もしかしたら大物になるかもしれないと背を押した。

 そうして無事、生活の拠点を都会に移した子供たちとたまに手紙をやりとりしながら、夫婦で農業と薬草栽培をしてのんびり続けた。再会は子供が結婚してから数度ほどしかない。

(なお、魔法へのトラウマはセシリーのためにと強引に克服(やせがまん)し、魔力操作と総量増加の方法だけは教えていた。セシリーの手紙から本格的な魔法理論を仕入れ、主人公もようやく魔法を修得することに成功)

 孫には(距離的、経済的な問題で)一度も会わなかったものの、代わりに晩年は村の子供たちに武器の扱いや魔法の基礎を教えたりする先生役をすることが増えた。

 自警団の指南役にもなり、農具や簡素な武器を(サイコキネシス的な)浮遊魔法で浮かせ、複数人を同時に相手しながら茶を飲む姿から『反則(インチキ)(じじい)』の愛称(あだな)で親しまれた。

 最期は肉体の能力差からか、妻を先に看取った数年後に後を追うように他界。享年60歳と、この世界の平民としては結構な長寿だった。(前世と合計して八十代、天寿(てんじゅ)をまっとうしたといえる)


・ティリア

 登場年齢4、5(?)~24歳

 概要

 主人公の幼なじみであり、後に恋人・配偶者となる。

 そもそもの気質が『おっとりした母親』のような人物で、当初は生意気だったガウス相手の嫌みや反発でも軽く流せるほど天然かつ鈍感(おおらか)な性格。

 両親がともにのんびり屋であり、見事にそれを遺伝したようで常にゆるふわな空気を放つ癒し系。

 容姿はあか抜けずに野暮ったい印象があり、光沢のある金の瞳と愛嬌のある顔立ちをしている。長くのばした鮮やかなオレンジの髪の毛が自慢で、毎日微妙に違う髪型に結わえるのが唯一のおしゃれ。

 ガウスのことをずっと手の掛かる弟のように思っていたが、成人を機にガウスから告白されて初めて異性として意識されていることに気づく。

 好意がないわけではなく、さりとてティリア自身も他に気になる人がいたわけでもなかったので、プロポーズを了承。なし崩し的に恋人となった。

(実は同世代の少年から隠れた人気があり、恋人としては物足りないが結婚するならダントツ、という評価を受けていた。もちろん、本人は欠片(かけら)も気づいていない)

 接し方としては以前までと変わらない様子で過ごしたが、ガウスから異性として扱われることで徐々に恋愛対象として見られるようになった。包容力が強い分、行動全般においてかなり受動的なのが玉にきず。

 結婚後も、端から見れば特に目立った変化はないように思えるが、新婚時代はさすがにガウスへ恋愛感情を寄せていた。が、子供が産まれてからは愛情の質が変化し、旦那を『大きな子供』として無自覚に扱うようになる。

『女』の期間よりも『母』の期間が圧倒的に長く、年を重ねるごとに利他的行動が増えていたため時折ガウスから注意を受けることも。最終的には『村の母』に近い面倒見の良さを誰にも等しく発揮した。

 にこにこと笑っていることが多いものの、怒るときは怒る。とはいえ、ガミガミというよりプンプンといった怒り方のため、迫力は皆無(かいむ)

 人を傷つける、迷惑をかける、害することに関して忌避感が強く、暴れん坊(セシリー)への説教が特に長め。


 本編後・余談

 実は世界に存在する、とある宗教が定義した『聖女』における適性・能力の高い素質があった。

 特に『浄化』や『癒し』の魔力を持っていることが大きく、魔法を構築せずとも他者に影響を与えることができるほど強力だった。

 それが一番発揮したのは、ガウスの魔力暴走事故。異変に気づき片腕を失った幼なじみ(ガウス)を見て、とっさに駆け寄り傷口の出血を両手で(ふさ)いで魔力を無意識に注入。

 魔法ではなかったため効果は患部(かんぶ)の止血にとどまったが、ガウスの命を救うには十分だった。

(このとき、ガウスの体外へ放出された魔力の余波でティリアは魔力感知・操作能力に目覚め、ガウスの体内へ流した『浄化・癒し』の魔力が性格改善にも少なからず影響をもたらす)

 普通なら騒ぎになるところだったが辺境のド田舎という立地が幸いし、特別な力を有する自覚がないまま、最後まで宗教関係者や魔法学者などに見つかることもなく、ごくごく平凡な生活を送る。

 聖女的な活動も『いたいいたいのとんでいけ~』のノリでおまじないをかけ、子供のけがを治療していたくらい。(実際に痛みの緩和や治療促進効果があったので、不完全な魔法をかけていた状態)

 仕事も農業や主婦の他に、近くの森や山から採取した薬草を民間療法レベルの薬に調合するなんちゃって薬師(くすし)をしていた。(薬の効果は当時の技術から見ても高位の効能があったが自覚は……)

 そんな自分の力にとんと無頓着(むとんちゃく)だったティリアは、晩年ガウスの子供教育をサポートする形で支えていた。

 子供たちからはちょいちょい『なんであんな性格悪い(じじい)と結婚したのかわからない』といわれるが、否定も肯定もせずすべてを笑って受け流す、結構浮き世離れした存在に。

 58歳で老衰。人のために尽くすことを生き甲斐(がい)とし、愛する人に看取られる幸せを感じながら、危なっかしい夫を残して()く謝罪を遺言(ゆいごん)として残す、お人()しで優しい女性だった。


・ウォル

 登場年齢6歳

 概要

 ガウスから武術系の才能(チート)を、ティリアから聖女適性(カリスマ)を遺伝で引き継いだ息子(継承率はおよそ八割)。

 容姿は父親譲りで見た目が十人並みながら、常に涼しげで大きな感情を表に出さない早熟さを見せる。黒が強いオレンジの髪はガウスの前世に近い長さで、黄白(クリーム)色の瞳と優しげなたれ目が柔和なイメージを人に与える。

 性格は母親似で滅多なことでは怒らない温厚な性格だが、一度キレると前世のガウスに近いほど攻撃的になり見境がなくなる。

 幸い、前世の父と違い『大切な誰かのため(母親の遺伝と教育の賜物(たまもの))』にしか怒らないため、周囲からの人望は厚い。

 妹・セシリーとは違う意味で子供のまとめ役となることが多く、幼少期からリーダー気質を身につける。というか、妹の起こした問題のフォローや尻拭いを行う内に、自然とそういう役回りが増えた。

 他の子供より大人を含めた対人コミュニケーションを重ねていき、愛想の振りまき方を覚えて物腰柔らかい態度を確立。母親に近い態度を計算で行えるようになった。(母親は100%天然)

 異性からの人気は年齢問わず高かったが、本人は母親と同じくらいのにぶちん。言動は年齢以上に大人びていても、中身はまだまだおこちゃまなため恋愛がどういうものかわかっていない。(6歳時点)

 父親は『越えるべき壁(純粋なあこがれ)』、母親は『守るべき対象(危なっかしすぎる)』、妹は『身内の好敵手(ライバル)(もしくは魔物(モンスター))』と認識している。


 本編後・余談

 5歳くらいから妹に喧嘩を売られるようになり、対処する内に我流で喧嘩流格闘術を身につけた。

 魔法による飛び道具を使われるようになってからは、対抗して魔力を使用するようになる。身体強化とは別に、そこらへんに落ちている木の枝や小石に魔力をまとわせ、武器にすることも覚えた。

 そこから成人までは、年齢に応じた体力作りや組み手をガウスと行い、基礎身体能力を上げていく。

 さらに、父親と混じって自警団の一員として一度盗賊を撃退してから本格的な訓練を受けるようになり、年齢不相応の実力と利発さから、早くから成人を機に村を出ないか? と提案される。

 そうして暴れ馬(いもうと)とともに村を離れ、道中で発生する盗賊(さいふ)イベントで旅費を調達しつつ、たどり着いた都で殴り込み(発案・実行=(セシリー))を経て騎士訓練生として生活していくことに。

 数年は正規騎士の従者として雑用をこなしつつ、勉学や訓練を重ねて平民出身の騎士へ昇格。半分以上が貴族家出身のため、出自を理由にいびられつつも『野生の妹(モンスター)よりマシ』と安堵しながら仕事をこなす。

 転機は隣国との戦争(こぜりあい)で、最前線の激戦区に送り込まれたところ(まおう)から『倒した敵の数を競争しよう』と持ちかけられた。

『負ければ勝った方に何でも一つ言うことを聞く』という条件の下、どんな無理難題を押しつけられるかわかったものじゃないと本気を出して獅子奮迅(ししふんじん)の大活躍。

 大魔法をバカスカ撃つ(バケモノ)相手に僅差(きんさ)で勝利し、いつの間にか戦争を勝利に導いた英雄的ポジションになった。(ついでに『猛獣(セシリー)使い(テイマー)』の称号を妹の同僚からもらった)

 多大な戦功(せんこう)から国王より騎士爵を下賜(かし)され、謁見(えっけん)の際にいた成人前の王女に見初(みそ)められて近衛(このえ)騎士に異動。(ウォルの容姿は成人後も平凡寄りだったが、落ち着いた立ち振る舞いが気に入られた)

 その後は王女のわがままに付き合うことが増えたが、恋愛的な好意を寄せられていることに気づかず、王城に勤める平民出身の下女と恋仲に。

 すると王女からのわがままがいびりに変わり、下女とともにさんざん邪険に扱われた後で辺境に飛ばされ出世コースから外された。(歩く災害(いもうと)と離れることができて、本人的には渡りに船)

 同じタイミングでクビになった下女を引き取り、異動先で結婚。頻発(ひんぱつ)する魔物の襲来や、以前とは別の敵対国との小競り合いに対処する、かなり物騒な土地で隊長格として過ごすことに。

 子供は全部で十二人。原因は、結婚当初に妻が財布の(ひも)を握ったため。

 彼はお金がないため休日は家で過ごし、一年目に一人、二年目に双子、三年目に四つ子、四年目に三つ子を出産してから、ようやく妻が『体力と経済的に死ぬ』と判断。

 ウォルに小遣いを渡し、極力家から追い出すようになってからは夜の平穏を取り戻したが、それから間もなく新たな妊娠が発覚し、五年目に双子をもうけて六男六女の大家族に。

 ウォルは常に死と隣り合わせの環境だったため、人間の生存本能から総弾数(意味深)と命中率(意味深)に大幅な補正がかかっていて、元下女の妻はそれに気づくのが遅すぎた……。

 騎士引退後も子供たちをそれぞれ独立させつつ、息子から騎士を輩出(はいしゅつ)して騎士爵の末端に名を残すことに成功。娘も下位貴族や有力商人との結婚が決まり、後に上位貴族へ家格を上げる地盤を作る。

 晩年は年金で生活しつつ、しがらみがなくなり自由を謳歌(おうか)する傍若無人(いもうと)の襲撃に対応しながら、余生を自衛に費やして過ごした。(なお、最終的に戦績は6:4の割合で勝ち越した)


・セシリー

 登場年齢5歳

 主人公から魔法系の才能(チート)を、ヒロインから聖女素養(まりょく)を遺伝で引き継いだ娘(継承率はおよそ八割)。

 容姿は野暮ったい……というより野性味があり、母譲りの愛嬌ある顔立ちを男前に作り替えるのが得意。金貨に似た鈍い金の瞳と、伸ばしたい放題の長く(つや)のある金髪が動物の体毛か尻尾のようにも見える。

 性格は父親似で良くも悪くも活発かつ独善的、一度やられた恨みは一生忘れない陰険な一面を持つ。

 同い年の中では暴力的ガキ大将の位置に立つが、両親と兄相手にはごくたまにしおらしい(弱い)部分を見せられるほど、無条件の信頼を寄せている。そちらは母親の性質を継承した結果だと思われる。

 自分の足で立って歩くくらいの頃から、自分の魔力を体外へ放出しこねこねして遊んでいたほど、魔法に関しては天才肌。

 間もなく父親に見つかり『魔力操作禁止』を言いつけられるが、その後は体内で魔力を動かしだした副作用で身体能力が上昇。有り余ったエネルギーを、年上の男の子へぶつけるように。

 一応、女の子や小さい男の子などの弱い者をいじめる子供を選んではいたが、問題を起こす(たび)に母親から(しか)られてむくれている。(それ以降、服で隠れる部分を狙うなど手口が陰湿・巧妙化)

 が、すぐに自分へたてつく子供がいなくなり、面白くなくて次の標的を(ウォル)に定める。『遊び』と称した殴り合いを行ったところ、同年代で初めての敗北を覚えてから味を占める。

 ことあるごとに兄と取っ組み合うが、回数を重ねるごとに技量が上がるため連戦連敗。殴り合いじゃ勝てないと、4歳の時に父親へ相談して魔力の使い方を教えてほしいと直訴(じきそ)

 ガウスのように下手な知識や先入観がなく、そもそも魔法の素養が高かったため暴発もなく瞬く間に成長。ウォルとの『遊び』で魔力弾(殺傷力:中程度)を使い出してから勝率が五分に。

 父親は『不思議な師匠(本当は強いはずなのに弱い? と直感)』、母親は『ちょっと怖い((しか)られすぎた)』、兄は『身内の好敵手(ライバル)(もしくは遊び相手)』と認識している。


 本編後・余談

 成人までは幼少期とさほど変わらず、日に数回ほど兄へ襲撃をしかけて実戦経験を積む。(父親は魔法関係の知識がなく、力の付け方を教わってからは対人訓練の相手をしてもらっていた)

 魔法を扱う素養が高かったため、魔力弾の生成に成功してからは我流の魔力操作だけで疑似的な魔法の構築にも力を入れ、年々凶悪さが増していく。

 また、身体強化を利用した動きがほとんど獣に近く、すぐに兄から『野生の魔物』扱いされだす。それを面白がってしまい、四つん這いで高速移動しながら魔法を放つ独特な戦闘スタイルを確立する。

 さらに兄と一緒に盗賊を撃退し、父親と自警団の手伝いをするようになって事態は悪化。村に現れる盗賊や魔物の動きから体の動かし方を吸収し、兄に腕試ししては自分の力にしていくように。

 父親の勧めで兄と村を出た後も、野生度をいっそう高めていく。

 旅路の中で出会った魔物は皆殺し、盗賊は身ぐるみをすべて奪って金に換えつつ都を目指した。(余談だが、魔物と盗賊が連戦すると、間違えて盗賊を解体しようとして兄に止められることがしばしばあった)

 そうして無事? 都に到着するやいなや、貴族が多く通う国立の教育機関へ兄とともに殴り込みをかけ、とある貴族子息(後の旦那)を人質に取り『私たちに騎士と魔法を教えろ!』と(おど)しをかける。

 ちょうど人質が魔法に強い家系の一人息子で、これ幸いと自分を売り込み押し掛け弟子に。その後、半年で人質よりも高い魔法技術を修得した才能を認められ、兄と同時期に魔法兵として軍属に入る。

 訓練で同僚を病院送りにし、お見舞いに行ってこっそり治療を施すの繰り返しで平穏(?)に過ごしていた時に、隣国との戦争(こぜりあい)が発生し兄と久々に再会してテンションアップ。

 昔のノリで『遊び』を提案し、敵の軍人を八割殺し(=半殺しより重い状態、重傷を負わせながら最低限の応急処置を行う)にして生かさず殺さず撤退させ、敵国の医薬品や食料などの補給物資をガンガン(けず)りにかかった。

 背を向ける敗残兵にも容赦なく襲いかかったりしたが、勝負は僅差(きんさ)で兄に敗北。

 敗因は砲撃と治療を並行したことによるスタミナ不足。試合(せんそう)に勝って勝負(あに)に負けたことに少々不満げ。

 戦争後に兄から勝利者の命令として『味方への襲撃禁止』を言い渡され、襲い(あそび)の幅がせばまったことを不服に思いながらしぶしぶ従う。

 また国王から魔法騎士爵を下賜(かし)されたついでに、どこかの貴族家の養子になることを提案される。(優秀な魔法を扱う遺伝子を貴族に取り込むため)

 主に武官の家系から次々と勧誘を受けるも、結局は人質へ告白(きょうはく)して婚約した。

(人質は魔法の才能が低く、長年婚約相手がいなかった。セシリーには母親に似て弱者への庇護(ひご)欲が強い一面があり、人質のことも憎からず想っていた)

 すると、英雄の力を求めた他の貴族から反発が生まれ、人質一家の派閥に非難の声がどんどん高まっていく。ついに人質へ暗殺者が送り込まれるようになった段階でセシリーがぶちキレた。

 送り込まれた暗殺者を拷問(ごうもん)(※R18グロ案件)にかけ、飼い主の家に暗殺者のパーツ(※R18グロ案件)を空間干渉魔法(父親とのやりとりで独自開発した転移魔法)で送りつける嫌がらせを実行。

 相手の家が『アイツはマジでヤバい』と手を引いた後も、拷問(ごうもん)時に魔法で録音した悲鳴(※R15グロ案件)を相手の屋敷に不定期で流す嫌がらせを続け、直接人質(こいびと)へ謝罪にくるまで続けた。

 そうして徐々にキチガ――破天荒(はてんこう)さが知れ渡ると反発・非難の声が収まり、逆に(やく)が住み着いた人質一家に同情的な声が集まるようになる。

 その後は貴族マナーの勉強をうんざりしながら覚え(ドレスでの四つん這い矯正(きょうせい)から始まった)、父親から爵位を継ぐ確約を得た人質と結婚。

 領地経営や政務に取り組む旦那に代わり、武官として私兵や魔法騎士の教育に携わる一方、貴族の義務(世継ぎ)も旦那の寝所(しんじょ)夜這(よば)いをかけて(しぼ)り取ることで果たす。

(余談だが、妊娠中に重いつわりでたまったストレスを戦場の敵軍へ発散し蹂躙(じゅうりん)した逸話(いつわ)から、味方や周辺諸国から『災厄の母』や『○○(国名・未設定)の餓狼(がろう)』と(おそ)れられた)

 なんだかんだと五人の子供に恵まれ、気弱な旦那を尻に敷きながら子供に魔法の英才教育(※R18グロ案件含む)を施し、後に『死神貴族』と呼ばれる基盤を作った。(旦那は泣いた)

 軍属を退(しりぞ)いてからも魔法指南役として教鞭(きょうべん)を振るい、魔法兵育成に尽力(じんりょく)するも高確率で人格が凶暴化したため、上層部の判断でむりやり隠居(いんきょ)させられた。

 そうして優秀な拷問(ごうもん)官を多数育てた晩年、まだまだ元気な内に兄との親交を深めようとたびたびお宅訪問し、ついでに国境を接する隣国からの襲撃に参戦してトラウマを増やす余生を過ごす。

 後に『武神の再来』と『人型の災厄』など、兄妹そろって歴史書に記載されるほどの功績を残した。ただし、残された姿絵だとウォルは美形、セシリーは悪魔と一部誇張されて描かれた。


 いかがだったでしょうか?


 個人的にはウォル君とセシリーちゃんのその後が波瀾万丈すぎて、こっちが本編でもよくね? とか思うこともあったりなかったり。


 ですが、本作品はあくまでガウスが主人公の短編ですので、掲載時点において彼らの続きを描くつもりはありません。だって面倒くs――もとい、これ以上書いても蛇足(だそく)にしかなりませんからね。


 では、この調子でエタった長編も頑張れるといいな、なんて思いつつここいらで失礼させていただきます。


 また別作品でお会いしましょう、さよ~なら~。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ