第353話。月にかかる虹…13…コッチネッラ祭。
【ナープレ】
セントラル大陸南方国家【パダーナ】の首都。
主要産業は、観光、農業、漁業、海上交易。
異世界では、各国の中央にある【創造主】が創った主要都市を首都にする事が普通だが、【ナープレ】は南に大きく外れた海岸線に位置し、また【創造主】ではなく人種によって造られた珍しい首都である。
【ポターノ】に滞在して7日が経過しました。
早いものです。
毎日、朝食を済ませてから、海に繰り出したり、ヨットに乗ったり、劇場で劇を観たり、散歩がてらにウィンドーショッピングを楽しんだり……片道2時間かけて【ナープレ】に向かい史跡や観光地を巡ったり……マッタリと……。
そして、私は、浮遊座席で楽チン移動……。
こ、これは、怠惰になっている。
食っちゃ寝しているだけなので、太った?
そして、勉強が進まない……。
色々と、非常に不味い状況です。
以前に……北に住む人は勤勉で、南に住む人は鷹揚だ……という風説についてルフィナから説明してもらった事がありました。
私は、多少、北に住む私達が、南に住む人達に対して抱いている偏見やステレオ・タイプによるのではないか、と懐疑的な印象も持っていたのですが……。
今なら、理解出来ます。
これって、あり得ます。
理解出来てしまう自分が怖い。
まず前提として、有史以前の古代、人種文明の起源を辿ると各大陸の中央国家に行き着きます。
とはいえ、その時代には、まだ国家という概念は存在しません。
現在ある各大陸の中央国家に張られた、それぞれの守護竜様が張る【神位結界】と、大陸の中央と東西南北に【創造者】様が創った主要都市があるだけでした。
この【神位結界】の中は、脆弱な人種が他の動物や魔物と競合して生き残るには有利な環境でした。
そして原初の国家と呼べるモノが、各大陸の中央にある【神位結界】の中に生まれます。
守護竜様の恩恵と教導を受けた、人種は【神位結界】の中で大いに繁栄しました。
繁栄して人口が飽和した人種は過密になり、土地や作物や資源を争うようになります。
その争いに敗れたか、あるいは、避けた集団は、やがて、新天地を目指して各大陸の中央国家から、周辺にある臨海部へと徐々に進出して行き、人種は生存圏を拡大して行きました。
私達が暮らすセントラル大陸でも、文明の起源と、その後の生存圏拡大は、同じ経過を辿ります。
セントラル大陸の人種の性質は、この時点では、まだ大差がなかったはず。
南に移住して行った集団は、比較的恵まれた環境を得ました。
南は、温暖な気候なので、北に比べて農期が長くなります。
農期が長ければ、その分収穫も多くなるでしょう。
これによって、南は北に比べて、生存競争が緩いのではないでしょうか?
そういう環境下で世代を経た人種は、あくせく働く必要がなかった為、地域性として鷹揚な性格が形作らたのだと思います。
一方で、北に移住して行った集団は、比較的厳しい環境に苦労したのではないでしょうか?
北は、寒冷な気候なので、南に比べて農期は短くなります。
農期が短くなれば、その分収穫は少なくなるでしょう。
これによって、北は南に比べて、過酷な生存競争を強いられたのではないでしょうか?
そういう環境下に暮らす人種は、怠けたり、工夫を疎かにする個体や家族が生き残って行けないのではないか、と思われます。
やがて世代を経て勤勉な遺伝形質を、より多く持つ人種が北では隆盛を誇りました。
適者生存。
つまり、南に比べて厳しくて過酷な環境が、北に移り住んだ人種を、否が応もなく勤勉にしたのです。
いいえ、勤勉でない人種は、滅んだのではないでしょうか?
こういう地域によって異なる生存戦略は、現代のセントラル大陸の様子からも垣間見る事が出来ます。
農業に不利な【スヴェティア】などは、一般的な方法での農業を捨て、魔法を発展させて国家を繁栄させていました。
【グリフォニーア】ならば、機械工学です。
こうして、南農北工にセントラル大陸の産業分布が分かれる事になりました。
それを裏付ける考古学的な資料などもあります。
数値データも添付して、と。
後は、引用元を明記して……これで良し。
「ねえ。この夏休みの宿題の論文は、どう?」
私は、ペネロペとルフィナとルフィナのお兄さんに、完成した論文を読んでもらいます。
「良く書けていると思うわ」
ルフィナは論文を褒めてくれました。
「うーん。アタシ、歴史って、よく分からない。数式と違って曖昧模糊で茫漠としていて、取り留めもないからね。実験して確かめたりとかも出来ないし」
ペネロペからの評価は微妙、と。
「着眼点は面白いよ。ただし、この論文では……南の人達の性質が鷹揚で、北の人達の性質が勤勉だ……とする根拠が示されていない。そう云う、個体差にもよるような人格や性格に類する事柄は、そもそも科学的に証明出来ないから、この論文は演繹ではないね。数値データやエビデンスに基づかないイメージやステレオ・タイプを前提とする論文は、評価されないよ」
ルフィナのお兄さんからは、もっともなダメ出し。
「なら……南が鷹揚で、北が勤勉……っていうのを、結論から外して……とかく南が鷹揚で、北が勤勉などと云われますが……って、導入のアイ・キャッチに使えば……」
私は、内容の構成を変えるプランを話します。
「それならば良いね。論文のテーマは……人種の文明の起源から、生存圏の拡大、そして現代に続く、各地の産業分布に関する考察……と云う事になる。中等部生が書く論文としては、及第点以上の出来だね」
ルフィナのお兄さんから良い評価がもらえました。
良し。
これで宿題は目処が立ちましたね。
私は、ルフィナの家が所有するヨットの甲板にあるプールに足を浸して寝そべりながら、冷たいジュースを飲みます。
あー、極楽極楽……。
……って、これがダメなんだってば、勉強しなくちゃ。
私は、参考書を手に取ろうと思い立ち、慌てて立ち上がりました。
おっと、クラっと来た……。
貧血の人が急に立ち上がれば、立ちくらみになるのは当たり前。
ボチャンッ!
私は、失神して倒れてプールの中に水没しました。
・・・
「ゼエハア、ゼエハア……あ、あっぶな〜っ!死ぬとこだった……」
私は、異変を察知したペネロペに、すぐ救助されて、危機一髪の難を逃れました。
「ヘモグロビンの数値は戻って来ているけれど、まだ、もう少しね。鉄分を中心に栄養が足りない。まだ、十分な食事と静養が必要ね」
ルフィナは体内サーチをする医療機器を見ながら言います。
あの怪我以来、私が夜遅くまで勉強していると、ルフィナに見つかって怒られるようになりました。
はあ……これじゃあ、私は、本当に、デブデブの、おバカを目指して道真っしぐらですよ。
・・・
夕方になって、私達は、【ポターノ】の街に繰り出しました。
今夜は、コッチネッラ祭。
コッチネッラとは、テントウ虫の事。
アブラムシや植物を枯らす菌類などの病害虫を捕食してくれるテントウ虫は、益虫。
農家の強い味方でした。
近年では、病害虫の駆除を薬品や【魔法装置】で代替する農家が多いのですが、テントウ虫の生物農薬的利用が減少しても、豊作を願う農家にとって、いわば守り神のような存在になっているそうです。
テントウ虫は、夏眠という習性があるので、夏の間の一時期姿が見えなくなるのだとか。
これは、餌となるアブラムシが、その時期に少なくなるからなのです。
テントウ虫は死んでしまった訳ではなく、隠れているだけ。
けれども、昔の人達は、農家の味方であるテントウ虫がいなくなった事を不安がりました。
そして、この時期になると、テントウ虫の復活を祈るのです。
秋になるとテントウ虫は、また姿を現しました。
これは、もちろん、お祈りの効果ではなく、テントウ虫が夏眠から活動期になっただけなのですが、昔の人達に、それは、わかりません。
やったーっ!
お祈りが効いて、テントウ虫が戻って来たぞっ!
これからも毎年お祈りをしよう。
そうしよう。
……と、なりました。
そのローカルな祭祀が、やがて祭という形に変わり、現代にも伝統が残っているのです。
このコッチネッラ祭は、セントラル大陸では広く普及していました。
私達が今、滞在している【ポターノ】を含む【ナープレ】周辺では、特に祭の規模が大きいのです。
けれども、【ミレニア】などでは、あまり大々的には行われません。
精々が夏祭りの1つという程度の認識です。
私は、コッチネッラ祭の由来などは、【ポターノ】に来るまで知りませんでしたからね。
いずれにしても現代のセントラル大陸では、テントウ虫は、農家の守り神、から、幸運を運ぶ虫、あるいは、恋愛成就の虫、などに意味合いを変えて、広く親しまれていました。
農作物を病害虫から守るから、結果的に、幸運を運ぶ、というのは、ニュアンスとして何となく理解出来るのですが……恋愛成就の虫?
そちらは、意味がわかりません。
「コッチネッラ占い、って知らない?」
ルフィナが言いました。
「知ってるよ。手を広げて5本指を上に向けて、テントウ虫を手の平に乗せると、どの指に登って飛び立ったか、で吉凶を占う……っていうアレでしょう?」
5本指それぞれに意味があって、健康や、栄達や、金運……などなど。
どの指からテントウ虫が飛び立つかによって幸運がもたらされる事柄が変わるのです。
「そう。薬指に登って飛び立つと、恋愛が成就する、っていうアレ。だから、テントウ虫は恋愛成就の虫なのよ」
ルフィナは言います。
「へえ、初めて知った」
このコッチネッラ祭は、【ナープレ】などのセントラル大陸の南部では、コミュニティを挙げた一大お見合いパーティーになっているのです。
恋愛成就の虫であるコッチネッラの御利益に預かろうという趣旨なのでしょう。
まあ、未成年の私達や既婚者には関係ありませんが……。
出会いを望む成人未婚者は、腕にリボンを結んでいます。
白や赤や青や黄色や、色とりどりのリボンが有りますね。
これは、自分の職業を表しているそうです。
私達のお目当は、祭のハイライトである遠弓競技。
ペネロペが参加を希望して、私とルフィナのお兄さんも出場します。
他の兄弟や姉妹は、不参加。
各家族から代表1人しか出場出来ないレギュレーションなのです。
優勝商品は、なんと、【ミスリルの剣】。
ノース大陸の遺跡から入手されたという無垢の【ミスリルの剣】を地元の【ドワーフ】の鍛治名人が打ち直したという逸品でした。
ペネロペは、この【ミスリルの剣】を狙っていました。
「絶対に獲ってやる」
ペネロペは、意気込みます。
「ペネロペなら、【ミスリルの剣】くらい無理をすれば買えるんじゃないの?」
ミスリルは高価です。
けれども、ペネロペの冒険者等級は、ミスリル級。
超一流で、稼ぎも多いのです。
奮発すれば手が届かない金額ではないと思うのですが……。
「アレは、市販の【ミスリル剣】とは違うんだよ」
ペネロペは言いました。
ペネロペの説明によると……。
一般的に、遺跡産の武器は組成が均質な為、人種の手による物より高性能なのだそうです。
それを名人が打ち直せば、業物と呼ばれるレベルになるのだとか。
固有の銘が名付けられる場合もあるそうです。
今回の遠弓競技の賞品である【ミスリルの剣】にも、【魔笛】という銘が付いていました。
ミスリルは魔力との親和性が高い素材です。
そして、あの【ミスリルの剣】は、魔力を込めて振ると、ピュンッ、という高い音が良く響くのだとか。
剣の風切り音を、横笛の音色に擬えている訳です。
遺跡からしか入手出来ない剣なら、遺跡に潜って入手すれば?
セントラル大陸の遺跡は、軍や竜騎士団が管理している為に、一般の人達は入れません。
また、軍や竜騎士団によって定期的に攻略されているので、セントラル大陸の遺跡は低層階の深さで保たれていました。
遺跡の低層階からは、そもそもミスリル製の武器や防具類は入手出来ないのです。
そしてペネロペは、保護者代わりの、お姉さんから、他大陸での冒険者としての活動許可がもらえていませんでした。
成人するまでは、お預けなのだそうです。
・・・
私とペネロペとルフィナのお兄さんは、遠弓競技に参加しました。
参加費用30銅貨を支払い選手登録をします。
弓なんか屋台の射的ゲームしか経験がない私は、思い出作りの記念参加です。
参加賞のタオルをもらって帰りましょう。
ルフィナのお兄さんは、多少は弓の嗜みがあるそうです。
ペネロペは、本気で優勝を狙っていました。
射撃ピットはビーチに作られています。
夜だというのにライトが灯され明るいですね。
的が積まれているのは、舟。
海上に浮かぶ的を狙うのです。
波がありますし、風もありますよ。
それを計算する、と。
なるほど。
予選会は、矢に自分のサインを書いて75m沖の的を狙います。
大勢の参加者が一斉に射撃した後、的に突き刺さった矢の名前を読み上げられたら、予選突破。
本戦は、1対1で行われ、75m以上の距離で、より遠くの的を射抜いた方が勝ちというルール。
弓と矢は、大会運営が用意した物を用います。
弓と矢に魔力を込めるのは禁止。
射撃ピットには、魔力を感知したら装置が光って報せるギミックがあります。
装置が光れば失格。
このギミックにより、魔力を使って飛距離を伸ばす事は出来なくなり、また、【理力魔法】などで矢の方向を補正する事も出来ません。
純粋に弓の腕前だけが問われる訳です。
決勝トーナメントは、賭けの対象にもなっていて、毎年、大変に盛り上がるのだとか。
昨年、ペネロペは、準決勝で敗退してしまったそうです。
なので、より一層……今年こそは……という思い入れも強いのでしょう。
予選会、ルフィナのお兄さんは、75m先の的を惜しくも外してしまい予選敗退。
「追風、やや東向き、風力3、距離75……そこだっ!えいっ!」
私は、渾身の力で弓を引いたのですが、ビョーン、と力なく飛んだ矢は、6mほど飛んで海面に、ポチャン。
ふっ、今日は、このくらいにしておいてやろう。
ペネロペは危なげなく決勝に駒を進めました。
・・・
本戦1回戦……ペネロペが、いきなり2倍の距離の150mを宣言して、的のど真ん中を射抜き……対戦相手は失敗……ペネロペが勝ち上がります。
なるほど、交互に自己申告して2人で申告された同じ距離を射る方式なのですね。
心理戦の要素もありそうです。
本戦2回戦……今度は、相手が200mを宣言しましたが、その相手が外して……ペネロペは的中させて勝ちました。
凄い。
曲射と言うのでしたか……矢は山なりで飛んで行きます。
射撃場には何隻もの舟が出ていますが、吹き流しで風の影響を選手に伝えています。
【ポターノ】周辺の海は穏やかですが、沖の方は、波も風も影響が大きいようでした。
ペネロペは、よく、アレを狙えるモノですね。
本戦3回戦……ペネロペと相手が双方、150m、200mを射抜き、250mで相手が外してペネロペの勝ち。
準決勝……ペネロペと相手の双方譲らず、7射目でペネロペが400mを外しましたが、相手も外しました。
同じ距離の撃ち直しで今度はペネロペだけが的中させます。
ペネロペは、対戦相手と健闘を称え合っていました。
ルフィナが言うには……あの、ご老人は去年、準決勝でペネロペを破り、決勝にも勝って優勝した、地元の名物弓名人なの……だそうです。
「通算26回の優勝を誇る、地元の弓名人マーリオは、今大会をもって引退するそうです。皆さん盛大な拍手をお願い致します」
大会運営からのアナウンスが流れました。
会場からは暖かい拍手が送られます。
決勝戦……昨年も決勝に進んだという筋骨隆々の【オーク】の男性がペネロペの相手でした。
相手は、いきなり500mを宣言します。
500m沖に出た舟は遠いですね。
的なんか、もはや小さ過ぎて私には見えませんよ。
1射目は、双方、的を大きく外しました。
「不味いわね」
ルフィナが言います。
「何が?」
「ペネロペの矢が届いていない」
ルフィナが言いました。
あ……確かに。
ペネロペも相手も大きく的を外していましたが、相手は方向さえ合えば、的中する可能性があります。
対して、ペネロペの矢は、大きく手前に落ちました。
つまり、あの距離がペネロペの射撃限界。
2射目は、400mの距離を、ペネロペと【オーク】の男性の2人ともが的中させました。
3射目は、【オーク】の男性が再び500mを宣言します。
【オーク】の男性の矢が的の近くを通過しました。
ペネロペの矢は、1射目と同じような距離までしか届いていません。
「これって、ペネロペは、500mは絶対に的中させられないよね?だって届かないんだから……。つまり、相手が400mでミスするのが先か、500mを射抜くのが先か、っていう勝負だよね?つまり、ペネロペに自力勝利の目はない」
「そう。実質、1ターンで、ペネロペが1射のチャンス、相手は2射のチャンスがある事になるから、ペネロペには不利な戦いだわ」
ルフィナが言いました。
4射目……400mの距離を双方が的中。
5射目……。
ビシッ!
へっ?
【オーク】の男性が射た矢が、500m沖の的にかすりました。
的中。
かすろうが何しようが、的中は的中です。
【オーク】の男性は、ペネロペの矢が500mに届かない事がわかっているので、勝ちを確信して観客に向かってガッツポーズをしました。
歓声が巻き起こります。
ペネロペは……何やら、的を眺めて考え込んでいました。
と、突然、ペネロペがビーチに横たわります。
ん?
ペネロペは、両足で弓を押さえて、両手で弦を引き絞りました。
全身の力を込めて弓を引く為の苦肉の策なのでしょう。
的に届かなければ、勝ちはないのですから。
けれども、あんな射方で、的が狙えるのでしょうか?
ヤケクソの一か八か、駄目で元々なのでしょうね。
ビュンッ!
ヒューーーーーン……ズバンッ!
わっ!
当たった!
何と、ペネロペは、変則フォームで矢を的中させてしまいました。
これで、双方的中のタイ。
勝負は振り出しに戻りました。
6射目……何と、ペネロペは600mを宣言します。
そして……。
ビュンッ!
ヒューーーーーン……ズバンッ!
ペネロペの矢が的のど真ん中を射抜きました。
対する【オーク】の男性の矢は、的の手前に落ちます。
ペネロペが勝ちました。
ペネロペと【オーク】の男性は、握手を交わします。
観客は、大歓声で両選手を称えました。
私とルフィナは、抱き合って喜びます。
まさか、土壇場で、あんな奇抜な方法で、射撃距離を伸ばすだなんて……。
ペネロペは、本当に凄いです。
因みに、ペネロペが射抜いた600mは、【ポターノ】の遠弓競技では歴代最長的中距離なのだとか。
弓の性能が高ければ、もっと飛ばす事は可能なのだそうですが、大会運営が用意した弓の性能では、600mの距離を飛ばすのは、不可能ではないか、という遠距離なのだそうです。
兎にも角にも、ペネロペは、優勝セレモニーで、賞品の【ミスリルの剣】……【魔笛】を獲得しました。
この剣がペネロペの代名詞ともなるのは、まだ、もうしばらく先の事です。
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・・・
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