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第020話 ~攻めと受け~

今回は妹の愛視点でお話が進みます。

よろしくお願いします。

~愛視点~


あ、頭痛い。布団?いつから寝ていたんだろう?

あれ?この布団何?ベッドもいつものベットじゃない・・・。


あ、そうか、お兄ぃを助けに来たら私も異世界に来ちゃったんだっけ。


ルエルさとお兄ぃとご飯食べてからの記憶があいまいだな。


二人とも、どこにいるんだろう?


ん?隣から声が聞こえる。

二人とも、隣の部屋にいるのかな?


「ユーキ!相手の目を見て!目をそらさないの!」


「わ、わかった。ルエルの目を見るんだな」


「そう、相手の目を見て、先の動きを見るのよ!」


「先の動きって?」


「目を見ると、相手が次にどこを狙うか予測できるの、こんな風にね!」


「うっ!ルエル、強くやりすぎじゃないか?」


「あら、ユーキは初心者でしょう?だったらこの位がちょうどいいわ!ほら、立ちなさい!」


「わかったよ。初めてやるんだから、そんなに急いでやらなくても!」


「あら?ユーキから頼んだんじゃないの?やりたいんじゃないの?」




お、お兄ぃ!!!!

ルエルさんと ナニ してるのーーーーー!!!!




「わかったよ。確かに俺からお願いしたんだし。本気でやらないとな!」


「そうよ、お互いに攻めと受けを交互にするわね」


「じゃ俺から攻めるぜ!」


「いいわよ。早く来なさい。ユーキの全部、受け止めてあげる!」


「あんまり、大声出すと愛が起きるぞ」


「いいわよ、起きても。せっかくだし、起きたらアイも一緒にしましょう」




ほわぁぁぁぁ!!!ルエルさん、何言ってるの!?

そんな一緒にだなんて!初めてが三人とか、絶対無理!!!



「ルエル!行くぜ!」


「いいわよ!」




何かはぁはぁ、聞こえる。な、ナニしてるの!!!




「ユーキ。まだ見えてないわね、私の動きが。先を読んでそこに合わせるのよ!」


「ルエルは早いんだよ。動くのが。俺だって、かなりの速さで、手を動かしてるんだぜ」


「ユーキは無駄な動きが多いの。今度は私が攻めるわね」


「わかった。お手柔らかになっ!」




お兄ぃ!!受けまでしてるの!




「ユーキ、初めての割にはなかなかいい動きね」


「はぁはぁ・・・。あ、相手の動きに合わせて、こっちも動くんだろ?先生?」


「じゃぁ、もっと早く行くわよ!」


「ちょ、早いって。そんなに早くされちゃ、受けきれない!あ、当たるぅぅ!」


「はぁはぁ、ん、こ、これでどうかしら!」


「痛い!ルエル!痛いってば!」


「当たったら痛いのは当然よ。さ、攻守交代。ユーキが攻めてきて」


「さっきの痛かった分、そのままかえすぜ!」


「なかなかいい攻めね。後ろからの攻めもいいわ。さっきよりずいぶん動きが良くなっていたわね」


「あぁ、相手の目を見て、動きを予想し、突く!」


「いい突きね!その調子よ!もっと突いてきなさい!」



ふぇぇぇぇぇぇ!お兄ぃぃぃぃぃ!!!

私どうしたらいいのぉぉぉぉ!!!



「はぁはぁはぁ。もうだめだ。全部出し切った!」


「いい汗かいたわね。ユーキはその小さいのでいけるかしら?」


「そうだな、出来ればもう少し大きい方が扱いやすいかも」


「じゃぁ、下に行ってもう一度しましょう。今度は大きい方でやってみましょうね」


「あぁ、助かる。こんな時間まで悪いな、付き合ってもらって」


「そんなこと無いわ。私もしばらくしてなかったし、いい練習よ」



お兄ぃ達が下に行く。

心配だから、ちょっと見に行こう。






暗くて、よく見えない。何してるんだろう?



「どう?さっきのより、長くて固いでしょ。握りやすいかしら?」


「そうだな、さっきのより握りやすいな」


「長くなった分攻めやすいはずよ。その代り受けにくから、注意してね」


「あぁ、わかった。ルエル、行くぞ!」


「来て。今度も、しっかりと受け止めてあげる!長くても私には当たらないわ!」


何か、ぶんぶん音がする。二人で向かい合ってる?


「んっ、ユーキの重いわ。さっきより、重くなってる」


「さっきより力が入るな。こっちの方が向いているかもしれない」


「だんだん早くなってるわね。いい調子よ!」


「だんだん慣れてきた。さっきよりも、いい感じだ!ルエル!覚悟!」


「痛っ!ユーキ!当たったわ!初めてユーキのが私に当たった!しかも、かなり深く当たっわ!」


「本当か!やっと当たったな!長かったぜ!全部出し切った!」


「何を言ってるの?たった一回じゃない。何度もして、何度も出し切らないと!」


ぼふぅぅぅ!!

お兄いぃぃぃぃ、ルエルさぁぁぁん。そんな暗い所で二人で何してるの!!


「はぁはぁ。疲れた。ちょっと休もう!」

「そうね、こんなに連続でしてしまっては、疲れてしまうわね」


そうだよね。そんなに激しくしたら疲れるよね!


「そろそろ愛は起きたかな?」


「一度様子を見に行こうかしら?」


「一緒にやろう!って言ったらやるかな?」


「どうかしら?アイは付き合のは苦手かもしれないわ」


「そうか、起きていたら聞いてみるか!」


ふ、2人が戻って来る!べ、ベッドに戻らないと!!!!



布団に入って寝たふり寝たふり・・・。




コンコン


「アイ、入るわよ」


「まだ寝てるか?」

「寝てるわね」


「しかし、起きないなーーー。ルエル、二回戦行く?」

「そうね、もう少し続けようかしら?」




「ちょ、ちょっと待ったーーーーー!!!起きてる!起きてまーす!」


私の目の前にはナイフをもって汗をかいているルエルさん。

剣を持って汗をかいているお兄ぃがいる。


「お兄ぃ、ルエルさん何していたの?」


「ん?ルエルにナイフと剣の練習をしてもらっていたんだ。この世界では必要な事だからな!」


「ユーキはなかなか筋がいいわよ。そのうち私じゃ勝てなくなるかもね」


「そ、そっか!練習していたんだ!今度私も混ざろうかな!!え、えへへへっ」



私の顔はきっと真っ赤になっているだろう。


お兄ぃもルエルさんも、たくさん練習していたんだね!

私もこの世界で何かできるようにならないと!頑張ろう!!!


明日から



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