光と影
AI兵器の表と影。
「U.Eシステムにほぼすべての政治兵器をドッキング完了です」
ペンタゴン副長官が上官にそう告げた。
上官は前方の機影レーダーを眺めながらため息をついた。
すると極秘シェルターであるこの一室に不格好な兵士が訪れた。その軍服には似つかわしくないデルタフォースの紋章が少し斜めっている。やつのぶっきらぼうな性格が如実に表れれている。
「で、ただの軍人がペンタゴンになにか用か?」
「お申し忘れました。私、ベックゥィズの孫でございます」
「……まさか、チャールズ・ベックゥィズか? デルタフォース創設の? ……まさか君は士官学校をすでに卒業していたり?」
――メイソンは肩をすくめた。
「で、話はなんだ?」
「本当に、ただの兵器に世界の命運のすべてを背負わせるつもりですか?」
「そうしかないだろ」
「……なら、ここでひとつ提案を。たしかにシステムをU.Eに背負わせたらいい。ただ、それを積極的に世界にオープンするんです」
「どういうことだ」
「アンドロイドという脆弱性が還って平和になる、ということですよ」
ペンタゴン管制室からメイソンは退室する。
その二日後。メイソンは原因不明の事故死となった。
平和を願った者は必ず死ぬのは世の定めなのだ。
とりあえず終了します。




