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天使姉妹の異世界旅  作者: kaito
一章、王国編
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九十五 ポテチ食べたかった...

恵の右目の件は置いといて、現在の状態を説明します

あっちなみに私は、ポテチを食べれなかったので拗ねてる姉の方です


あの後、朝陽が昇るまで休み

その後、出発。

まっすぐ草道を進み、小さな村に到着。

門前にて、エレーナさんが待ち構えていました。


…え?それだけか?って?

だって…特に何もなかった…。強いて言えば…メアが、私ときゅうにオヤツ食い損ねた恨みで襲われた位?

しかも…恵が隣で、残りの揚げる前の薄切りじゃが芋をお片付けしてたから、余計に恨んだよね。

なんで片付けてたのかは…恵曰く、元々全部は揚げるつもりは無かったらしい。

「これは仕込み」だ、そうです…

とりあえず、メアには八つ当たり。

…仕方ないよね?一人だけ食べたんだから


後は…エレーナさん、ラヴィさんが一時的に離れた事を知ると残念そうにしてた位かなー。


んで、魔族の村…正確には、魔人族の村

基本は魔人族の集落。だけど、他の魔族に含まれてる種族もちらほら居る

エレーナさんも、その一人。キディンさんも…だね

まぁ二人は旅人らしいから、しばらくしたら旅に出るかもしれないけど。


で…村に着いて早々、エレーナさんに連れていかれた私達。

エレーナさん、村の貸し家を借りてるみたいで、そこに連れ込まれたって訳です。

…で、今なにしてるのか?


「~~~…ねぇ、聞いてる?」

…おっと!?聞いてるふりが、バレちゃった。

まぁ…簡単に説明すると、エレーナさんのお話を聞いてました。いや、私は聞いてるふりだけど…

「姉さん、興味ない話だからって、聞き流すのは良くない」

恵にも、怒られた。反省します…多分

「…反省の色なし」

…がーん。酷い…


「全く…。じゃあ、また説明するわよ?」

「お願い。姉さん、ちゃんと聞いて」

恵ちゃん、ジト目…逆らわない方が良さそう…。

「はーい…」

ちゃんと聞きますよぅ…。


「…今、キディンが遺跡の様子を見に行ってるわ。黒め…こほん、ルーファ様が案内するようにと命じられた所ね。

その場所は、湿地帯の常雨の森の中央にあるらしいわ…

で、わたしがここに残って、貴女達を案内するって話になってたわけ。」

ふむふむ…。

「常雨の森…?」

湿地帯に常雨の森…。常…雨…常に雨ってこと?

「まぁ、名前の通りの場所ね。常に雨が降る森。

視界が悪い上、木々によって方向感覚が可笑しくなる森。まぁ、迷いの森と言われる場所の亜種よ。」

なるほど…。そんな所に、キディンさん行かせて大丈夫なの?

「キディン…迷ってない?」

恵も、同意見みたい。迷ってそうだよね?

「……。ダイジョウブヨ…タブン…。」

目を泳がせて、そっぽ向くエレーナさん。

あぁ、これ駄目なやつだ

「やっぱり…。はぁ…」

恵は呆れて、ため息吐いてるしー


「実はね…」

ふむ、本当なら今日戻るはずだと…

「迷ってる。確定」

「うん。これは迷ってるね」

「…方向…音痴に…迷い…の森…無理…」

私達三人、同意見です。

「よねー…。あのバカ…だから、わたしが行くって言ったのに…」

エレーナさん、テーブルに顔を伏せる。

あっ、止めたんだ。でも、止まらなかったんだね


「この森、山々に囲まれるように存在するから、常に雨が降ってる。だから、長居は危険なのよ」

んー、それだけで雨が常に降るのかなー?

まぁ異世界だし、何でもあり?

「…考えるだけ無駄。」

恵ちゃん、考えるの放棄してる。


「で、次は…」

まだまだ、お話は続きそうだね。

私、ぶっちゃけ飽きた。どうせ、大事な事は恵が覚えてくれてるしー

別に、私は覚える必要ないもん


…それにしても、この村に来て思った事…

魔族として、一括りにされてる種族が集まってるけど

あんまり、私達を見ても敵意を向けるような人達が全然居ないのに驚いた

私達見た目は人族だから、威圧されたりするかと思ったんだけどね


「…種族の…優劣…に執着…してる…のは…人族…」

外の様子を、眺めてるとメアが隣へやって来る

「…突出した…能力…がある…魔族は…人族に…特に…嫌われる…」

結局、差別や偏見は人族側が勝手にしてるって事か…

…魔族と一括りされてる側は、気にしてないみたいだし

「…天使と…悪魔の…戦争が…偏見を…広げた」

「魔族と人族の戦争になってるやつ?」

「…ん。…そう」

んー…仕方ないにしても、あまり良い気はしないね


でも、私達にできる事は無い

それこそ、世界変えないと無理だろうし

私も、そこまでやる気もない


ぶっちゃけ、私は恵とのんびり出来たらそれでいいし


世界救うとか、英雄になりたいとかそんな願望なんてない。

そりゃあ、目の前に傷付いた人居たら助けるよ?

でも、全ての人を助けるとか無理だし

仮に、戦争とか何か起きても私からは関わるつもりはない。

仕掛けられようが、仕掛けようが…


「…姉さん?…むに」

…いつの間にか、メアと代わって隣に居る恵ちゃん。

何故か、私のほっぺを摘まむ

「ほっへ、摘ままないへー」

結構、痛いからねー。



…恵とエレーナさんのお話は終わったらしい。

私が話を聞いてない件は、恵に後でお仕置きされるそうです。ガクブル

で、私達は目的地に向かうつもりです。目的地の遺跡は、常雨の森の中にあるらしい。

問題は…

「きゅ!きゅーう!!」

きゅうが、雨が降る場所に行きたくないと断固拒否してる事。

「じゃ…メアも…残る…。」

仕方ないから、メアもお留守番

つまり、私達とエレーナさんで常雨の森へ向かいます


きゅうが嫌がるなんて、珍しい…。

雨が、嫌なのかなー?


…村を出て、しばらく歩き

木々が、ぽつりぽつりと見えてくる。

周りが木々に囲まれ、だいぶ森に近付くと…

天候が、突然変わる。…いや、森の一定範囲に入るとすでに雨が降ってる感じか、これ…。

凄い…どしゃ降り…だよー。

「…雨具買っといて正解だった。」

「メアに感謝だねー…」

先に、雨具を身に付けてたエレーナさん。苦笑い

私達?一足遅かったよ。うん

とりあえず、濡れちゃったけど雨具装備。

「はは…相変わらず酷い雨…」

豪雨だよ…少し濡れてもびしょびしょだよ?

きゅう、これ予知したのかなー…うへぇ


「でも…。これだと確かに迷う」

恵が周りを見ながら呟く。

恵の言う通り、私も周りが雨の影響で全く見えない。

木々が微かに分かる位だね

「…じゃあ、わたしについてきて。」

そんな様子を見たエレーナさんが、先に森へ入る

後を追い、私達も続く


エレーナさん、迷うこと無く歩く。

すたすたと、歩く。

…道分かるのかな?

「…エルフの能力?」

「…ええ。わたしはダークエルフだから、本来より弱いけど…」

「…あっ…ごめんなさい…。」

「気にしてないわ。」

エレーナさんと恵の会話。

私、隣で聞いてただけだけど…やっぱり黒耳長族…ダークエルフは自分達に負い目を感じてるみたいだね

なりたくてなった訳じゃないのにね…


「さて…着いたわ。」

っと、着いたらしい。目の前には、石作りの遺跡

雨に濡れてボロボロ。けど、しっかりと遺跡って雰囲気がある。


「…で、あのバカは居なかったわね。何処にいったのかしら…?」

なんだかんだと言いながら、キディンさんを心配してるエレーナさん。優しいよね

「…少し辺りを探してくるわ。ここから動かないでね?」

そう言うと、エレーナさんは森の中へ消える


…ちょっと位、遺跡の中を見ても良いよね?

少しだけ…少し…

こっそり、遺跡の中に入る私

「あっ、姉さん!?待てっ!!」

慌てて、後を追ってくる恵。


…薄暗い…。

んー…指先に魔力を集めて…明るい光を浮遊させる

魔法って便利だね

さてさて…何があるのかなー?

「…書類?」

なんの…?

…天使について…

天使の…肉体…の優良性…

……ま、まぁラフィーを使って色々と研究したって事かな?…。

………。

…うげぇ…見るにたえない。

確か…天使の体は、核である心核が破壊されない限り再生するらしい。

でも、だからって…切り刻んだりとか…体の中を抉ったり…弄くったり…とか…

流石に、吐き気を及ぼすよ…これ


「…姉さん…。」

あっ…恵。顔色悪いよ?もしかして…

「…書類みた?」

黙って頷く恵。多分、私も顔色悪い

「物凄く…焼き払いたい。ここの全て」

「私もそう思うよ…。これは許されない」

でも…

「まずは、ラフィーの確保が先。燃やすのは後」

恵も、私の言葉に頷く。


二人で、周りを確認しながら奥へと進む

気になるのは、書類関連が異様に散らかってる事…。

持ち去る訳でもなく、ただ視界に入るように…散らかってる

まるで…私達に意図的に見せてるかのように…

内容も酷めな物が大半…。途中、恵が涙目になるレベルの物まで…

…説明?私も口に出したくないです…


っと…ここ、一番奥の部屋かな?

あまり…広くないのかな?けど、ラフィーは何処?

んー、特に何も無い?あれー?

「姉さん、他の部屋もくまなく探ろう」

恵の方も何も無し…か。

んー、そうだねぇ。一旦戻ろうか…

…ん?何これ仕掛け?あっ、これって…転移トラッ

「っ!?姉さ」



うーん…。やられた…。

恵と離れ離れになっちゃったよ…。

っで、ここは…?広いお部屋…。そして、目の前には…

……ズタボロの天使。

…いや、翼が片方黒い。もう片方は羽が全て抜けて薄汚れた灰色の様な色をしてる

輪っかは、ひびが入って歪んでる…

まるで、壊れた人形だよぅ…。

「…。」

あまりのその姿に絶句して固まっちゃった

…キィィン…キィィン…

腰の聖杖剣が光を放つ

〈ラフィ!!あぁ…なんて酷い姿…〉

聖杖剣いや、ラエルさんも流石に反応するよね

…とりあえず、確認しよう


ラフィーの近くへ…

ふむ…。まず見てみよう。


ラフィー

天使 族

下級天使 位

天使兵 半堕天化

Lv __

ステータス

HP __ MP __

力 __ 魔力 __

素早さ __ 知力 __

運 __

スキル

__

状態 魔力枯渇、精神汚染、衰弱、弱体化、内臓破損…


酷い…。ステータスなんてほとんど表記すらしてない…。


外見は…

瞳は虚ろ。反応は無し。体中、傷だらけ。

翼はボロボロ。輪っかは歪んでる。

私はラフィーの胸に手を当てる…。心核はまだ生きてる…?うん、かなり弱いけど…稼働はしてる…。

「…とりあえず、治療しよう〈ヒール〉」

私の治癒で傷だけは癒す。傷だけは…って…

……あっ。これ聖杖剣の時と一緒なやつだぁ!?

魔力吸われてる…。吸われてるぅ!!あぁぁぁ…

………ふぅふぅ…あれ止まった?めっちゃ吸われた…

半分位…魔力吸われたみたい…。

半分で済んでよかった。九割とかだと気絶するからね…。

後、恵いたら怒られてたよ…うん


さて、外見は…うん、ぱっと見ても問題なくなったね

浄化もされて、天使の姿に戻ってる。輪っかや翼も元通り。

けど、ラフィーは変わらず虚ろな目をしてる…

んー…やっぱり、問題なのは心核かな…。


うーん、直接確認するしかないのかな?

えーと…右胸の…この辺り…

ラフィーの右胸に、魔力を纏った手を当てる…

一応、左目も使って確認もする。


…ここか。

そのまま、私はラフィーの胸へとその手を突き刺す

……これか?よし…掴んだ!

そして、引き抜く…。右手の中にはひびだらけの心核が握られている

…少しでも力をいれたら、砕けそうなほど脆くなってる…。

“あー、これは直せないですねー。脆くなりすぎです。手を加える所が全くない”

…私が考える前に、答えが聞けてしまった。

どうしよう…。

“そうですねぇ…。…えっ?ヨミ、なんですか?…混ぜる?あぁ、なるほど!!”

…おや?私の体が…勝手に…

“ふむふむ…この剣の核使えますね…。よーし、バラします!”

ふぇ!?それ私の聖杖剣…あっ、ちょ

私の体が、魔力を流し聖杖剣から丸い球体を抜き取る。

残ったのは、杖の形をしたボロボロの剣…


…聖杖剣…。ただの鉄屑になっちゃった…


“さてさて、後は頑張ってくださいね”

おぁ!?…体の自由が戻った…?

私の左手には、…心核。多分、ラエルさんの…

「混ぜる…?」

右手のひびだらけ心核。左手のラエルさんの心核。

…どうすればいいの?くっ付けてみる?

そーっと、二つの心核を当ててみる。

ぐにゅっ…。うわっ!?…ぐにゅって…なにこれぇ…


…ほぁ…なんか、ぐにゅって変形してたけど…綺麗に一つにな…

……あれ?なん…私の意識が…薄く…

…まって!?もしかして…私、吸い込まれ

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