三十四 ラエルさんと聖杖剣
私達がお宿に帰って来てから、お部屋の様子を確認する
部屋で仲良くお話してる二人を見て少し安心したよ
ラヴィさん、ハルさんを上手く押さえててくれたみたいだね
私達が部屋に入ると、ラヴィさんが私にドヤ顔見せてる
「…いや、ギルドでギルドマスターと話すと分かってるので、とくに問題ありませんし」
ハルさん、ラヴィさんにジト目してるし
「所で、ラヴィさん達なに話してたの?」
ハルさんとラヴィさんが二人ともにこっちを向いて話し始める
「明日、朝から姫様が迎えに来ます。ですので、そのお話と剣舞祭の際にヒカリ様をどう護衛するのか?と…」
お姫様、朝から来る気ですかー…
「ヒカリさん、私は護衛とか初めてなんですけど大丈夫ですかね?」
ラヴィさんはあんまり気にしなくて良いよ。私も自衛できるし
「ラヴィさん、姉さんは自分で自衛できるから周囲の警戒するだけ。気張る必要ない」
恵もそう思うよねー…ん?
「姉さんの問題は警戒心のなさだから」
恵さん、私も一様は冒険者だよ?…え?隙だらけにしか見えない?そんなー
少し落ち込む私を無視して、ハルさんが話を続ける
「護衛は私も近くにいるので問題はないですが、明日もしかすると、王子様に出会う可能性がありますので少し注意してください。一日ですので…」
ハルさん、姫様が一番心配してる件です…と最後に呟いてる
王子様どんだけなんですかー
凄く不安なんですけどー
そう言えば、ルーファさんが王子様がどうせやらかすって言ってたね…
何されるの私…しつこいのとか、変態的なのとかだったら嫌だなぁ…
『姉さんは心配しなくて良い。あれだったら私が殴る』
少し遠い目してる私を横目で見て、恵が耳打ちする
恵がいると安心するねー…やり過ぎないでよ?
まぁやばくなったら逃げれば良いよね
私達は風来の身なんだし
おっとハルさんがこっちをジト目で見てる
考えてること読まれたかな?
「心配しなくても、聖女様に手を出した場合は王族としても庇えないので大丈夫です。まして、姫様が聖女様を庇いますから」
ハルさんに私の考える事読まれてるね、うん
ところで、私は皆に手を出されてるような…気のせいですかーそうですかー
まぁお姫様が私を庇ってくれるならいいかな
でも、手を出されるのがまず嫌なんだけど?確定なの?えー
まぁお城なら恵が守ってくれるだろうし大丈夫かな
とりあえず、行ってから考えようか
よし、お話はこの位にしてお風呂行こうね
今回はハルさんも入るよ。ハルさんの体はスラッとしてて綺麗だね。…お胸は…うん…恵より希望あるよ?
恵さん?なんで睨んでるの?まって、お胸を鷲掴みはやめて
ほら…ハルさん引いてるじゃん。でも、後からつんつんしてたの分かってるからね
なんで私のお胸は皆に狙われるの?魅力でもかかってるの?
まって、三人で来ないで…ちょまっ…
…結局、三人に一通り弄ばれた…抵抗しても無駄だったよ…抵抗はするけど
ぐったりする私に支えてくれるラヴィさん。でも、お胸ツンツンしてたよね?、こっそりお耳触ろっと
あっ!恵も反対の耳触りだした。ハルさんは尻尾をつんつんしてる
ラヴィさんがビクッビクッってしてるよーやめないけどね
その結果、私とラヴィさんだけぐったりするというね
晩御飯の前に、ラヴィさんに加護与えとこうと思う
とりあえず、ハルさんは恵が相手してる
ラヴィさんは天使の姿見てるし、慌てる様子もなく祈り捧げるポーズしてる
私は、ラヴィさんに手を当てて魔力を送る。これで、マリアちゃんと同じ加護(中)与えられたはず
マリアちゃんの時もそうだったけど使徒って毎回こんな感じなの?
二人とも信仰度やたら高いんだけどー。喜んで良いんだよね?
さて、晩御飯は陸駆け鳥…鶏?と野菜煮込みだったよ
さっぱりしてて美味しかった。
でも、あれやっぱり鶏肉だよね
恵は鶏肉食べて親子丼…って呟いてた。いずれ作りそうだね
まぁお米探さないといけないけどねー。あるのかな?
そろそろ暗くなってきたし、寝ようか
恵はもう寝てるし、ラヴィさんは耳の毛並み整えてる
んー…聖杖剣を抱えて寝るように言われたけど、明日大変そうだし今回は良いか
ん?聖杖剣の方から視線?感じるような…まぁいっか。おやすみー
次の日の朝…
他の皆より早く起きた
とりあえず、聖杖剣の手入れでも…
〈抱えて寝てくださいと言われたじゃないですかー!!〉
おわぁ!?なにごと!!?頭に直接!!?
危うく、聖杖剣落としかけたよーもう
えっと誰です?
〈貴方が持ってる剣です〉
聖杖剣?マジですか…
〈全く、自己改造するの大変なんですからね!〉
おおぅ、すいませんでした?
聖杖剣の刀身の光が落ち着いた。怒りおさまった?
〈じゃあ改めて、元大天使のラエルです。聖剣に心核を砕かれましたけど、吸収されたお陰で聖剣と融合しました〉
ラエルさん…妹さんに斬られた大天使ですね
〈はい、助けたかったんですけどね。洗脳解けそうだったから無茶したらやられちゃいました…ラフィリスには可哀想な事になっちゃいました〉
うん、無茶しちゃうよね。多分、私もするから分かる
〈誉められた事じゃないですけどねー〉
そうだ!妹さん助けられるの?
〈んー…心核の衰弱がどのくらいかわからないから何とも言えないんですよね…助けたいですけど…〉
妹さんだもんね。多分、未だにやった事に苦しんでるよ
〈堕天化はヒカリさんの浄化で大丈夫ですけどね。大天使の心核を浄化できるんですし〉
聖剣に魔力送ったときの事か!一気に吸われたから焦ったよ
〈あー…あの時は嬉しくて、吸い過ぎました…ごめんね〉
あの時は困ったんだからね?恵が
〈メグミちゃん…凄く泣いてました…〉
これからは気を付けよーね
〈後、今のワタシはインテリジェンスウェポンになってます。知能持ちの武器ですね。ヒカリさんの魔法のサポートやワタシ自身で魔法が使えます。…大天使の時ほどの力は無いですけど〉
インテリジェンスウェポン?
〈つまりですね…持ち主を選ぶ剣ってことです。聖剣を浄化した時点で専用になったのはワタシが持ち主と認めたからです。ドミニカが抜けるのもワタシが許可しました〉
とんでもない武器ってことですね。まぁ見た目が変わるくらいだしそんな気もしてたけど
〈元大天使ですから〉
大天使って凄いー。って、私も大天使だったわー
〈そろそろ皆さん起きそうですね。ワタシは鞘にでも触れてれば念話できるので、身に付けといてください〉
はーい。分かりましたー
…て言うか、ハルさんって立ったまま寝てたの?
ガクンってなったら危ないよーあっ起きた
ラヴィさんは髪と耳の毛並み整えてる。さらさらだねー
恵はまだ寝てる
さて、そろそろお姫様のお迎えが来るよー。恵は起きよー
うん、起こされて不機嫌な恵ちゃんはお姉ちゃんのお胸を叩かないでね
地味に痛いからねー
そんな恵ちゃんの髪を整えてるラヴィさん。お母さんかな?
さて、お姫様が馬車で待ってるから行くよー
出会い頭に抱き付いてくるお姫様。あれ?そんな人でしたっけ?
「ヒカリ様、今日一日お願いしますね」
お姫様、目キラキラしてるよ。なにか考えでもあるの?
「ヒカリさん気に入られてますね…」
ラヴィさん代わって?無理?ですよねー
馬車に乗り込んだけど、お姫様が私の手ずっと握ってるんだけどー




