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水兵チョップ海を割る ~西の島国の英雄譚~  作者: マックロウXK
終章 エピローグ

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46/46

純粋な愛の物語

 見渡す限りの大海原。コバルトブルーの澄み渡る、常夏の青い空と青い海。

 雄大な入道雲に負けないぐらい、白く大きな帆を張った美しい木造船が、水平線をゆうゆうと進む。


 世界屈指の美しい海、西海洋(マオエステ)の船の旅。


 甲板の上では人々が輪を作って幸せそうに踊りながら、日の光を照り返す、キラキラと輝く波間の景色や(かぐわ)しい潮の香りを楽しんでいる。

 奏でられる音楽に合わせ、商船の周りをウミネコ達がミャウミャウと鳴いて、彼らを歓迎するように空に白い円を描いている。


 順風満帆。全ての事象がこの船の航海を祝福しているかのように思える。


 チョップとマルガリータは船首に二人並んで、前方の海上を眺めていた。



「今日は良い天気だねー。潮風も気持ちいいし、本当に旅立ち日和!」

「そうだね……」


「こないだまで、あんなにバタバタしてたのに、平和そのものだねー」

「そうだね……」


「今夜は、わたし達の結婚お祝いパーティーをしてくれるんだって。どんな料理が出てくるのか楽しみだね!」

「うん」


「チョップくんは五十人前くらいないと足りないよって、コックさんに言ってあるから、いっぱい食べてね」

「さすがにそんなには食べきれないよ。食べてもせいぜい三十人前くらい」


 ミャウ、ミャウ、ミャウ……。


「ねえ、マルガリータ」

「なあに?」


「……やっぱり、何でもない」

「なによー」


「……」

「……」


「ねえ、マルガリータ」

「なあに?」


「僕はマルガリータにずっと言いたくて、でも言えなかった言葉があるんだ。聞いてくれる?」

「うん、いいよ」


「僕は……、マルガリータが好きだよ、初めて会った時から。一目惚れだったと思う」

「うん」


「マルガリータはとても可愛くて、優しくて、僕は君のためならどんなことだって出来る。どんな事をしてでも護ってあげようって、ずっと思ってた」

「うん」


「七年前にあんな事があってから、僕はマルガリータのことを何度も諦めようと思ったけど、それでもどうしてもあきらめる事ができなかったんだ」

「チョップくん……」


「マルガリータ」

「はい……」



「愛してるよ」



 これは、鷹のように(そら)を舞い、海を割って世界を救った、西の島国の英雄譚。


 そして。


 たった一人の愛する少女を、全てを懸けて護り抜いた少年の物語。



 マルガリータは満足そうににいーっと微笑むと、ぽよーんと胸を張って。


「早く、その腕治るといいね! わたしのおっぱいモミモミできないのはつらいもんねっ♡」

「なんか、いろいろ台無しだなぁ……」






 水兵チョップ海を割る ~西の島国の英雄譚~


 Fin




最後までお読みいただき、ありがとうございました!



 挿絵(By みてみん)

 by 砂臥 環 様



2019.11.10追記:

砂臥 環 様よりお祝いFAをいただきました!

すながさん、ありがとうございます!

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