夢
茜が1番に正くんとエッチする事が決まったのだが、まだ私の考えを理解していないようだ。
「場所は何処にしようかな‥」
茜は口元を綻びながら、とち狂った事を口にする。
「茜。
何馬鹿な事を言ってるの?
場所はココよ。
もちろん今からするわよ!」
私は茜の肩に手を置き、まるで説得するような勢いで話す。
「え、ここ?
今から?」
茜がキョトンとした顔になる。
「いやいやいやいや‥
今からとか無理だし!
下着も勝負用じゃないし!
初めては高級ホテルがいい!!」
茜が自分の夢を口にする。
「ごめんね、茜。
貴女の嫁を叶えてあげたいのだけど、ここまで拗れたら早めに手を打たないと手遅れになるのよ!」
茜の気持ちは痛いほどわかるが、ハーレムの為にはこの機会を逃すわけにはいかない。
岩井とかいう女性はいつでも良い感じだが、女医の方は雰囲気にのまれている。
時間が経つと我に帰る可能性がある。
茜の目指すハーレムには女医は絶対に確保したい人材だ。
う〜ん、そう考えると女医の順番は2番目がベストだ。下手に後ろにして、熱が冷めるのはマズイ。
どちらにしても茜に決意してもらわなければ‥。
「正くんを狙う人は多いのよ?
さっきはギリギリ間に合ったけど次、間に合う保証はないの。
それに正くんの初めては貴女が欲しいのよね?
今、やらずに他の人に取られていいの?
正くんの初めてを他の人に取られるのを想像してみて。
耐えられないでしょ?」
少し酷だが、ネガティブなイメージで焦らせるしかない。
ごめんね、茜。
全部終わったら謝るからね。
私は心を鬼にして茜を責める。
茜は私の言葉を聞いて、目を閉じ考え込む。
それから数秒後にいきなり目を開け口を開く。
「無理!
正が他の人とエッチするとか!」
え?
そこ?
いや、ハーレムを目指すならソコは妥協してくれないと‥
しまった、思ってたのと違う方に向かってしまっている。
「茜。
ハーレム作るんじゃなかったの?
私を仲間に入れてくれる話はどうなったの?」
一度考えを元に戻そう。
「あっ、そうだった‥
うん、美羽には仲間になって欲しい。」
よし、戻った。
「じゃぁ、話を戻すけど‥
女医さんと看護師さんの両方をゲットするチャンスなの!
鴨がネギ背負ってやってきたの!
貴女がこんなチャンスを逃すの?
よーく考えて!」
多少強引だが、茜には納得してもらうしかない。
早くしないと女医が冷めてしまう。
その後、茜と話し合い説得に成功するのであった。




