説得
さて、ここからが腕の見せどころだ。
迷える子羊を導くのが教師の勤めだ。
厳密には教師ではないが‥
そんな細かいことは、どうでもいい。
きっと真剣に話せばわかってくれるはず。
まずは正攻法でいく!
「正くんだっけ?
貴女達が好きな子は?
確かに看病に行きたくなるのはわかる。
わかるけど、貴女達が仮病を使って看病に来たらどう思う?
きっと優しい正くんは怒りはしないだろけど、心の中では悲しむと思うよ。」
さぁ、どうだ?
「そりゃ〜好きな女が来たら、喜ぶんじゃねぇ?」
クッ、ヤンキーには通じないか‥。
「よく分からん!」
姉妹の1人は考えるのをやめてしまった。
「せ、責任を感じると思います!」
姉妹のもう1人には通じた!
ほら!
こんな子もいるのよ!
「ダメだと思う‥。」
ギャルの子はしゅんとなってしまう。
よし!
この子にも通じた!
「悔い改める。」
うん、武士の子も反省してるみたいで良かった‥。
ちょっと1人だけ違うベクトルのような気もするけど‥。
さぁ、最後は幼馴染の子だ。
今のところ、4勝1敗で勝ち越している。
でも、勝ち越しは決めているが、有終の美で終わりたい。
私は幼馴染の子の返答を待った。
「え?
悲しむわけないじゃん。
愛しの幼馴染が行くんだよ。
涙を流して喜ぶはず。
で、押し倒されて‥
アハ、最後までしたりして。」
残念幼馴染が身体をくねらせて照れている。
いや、押し倒すって相手病人ですから‥。
その返答に彼女以外の子のテンションは下がったようで、休み時間になったら皆教室に戻って行った。




