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◤書籍化&コミカライズ配信中!(検索!) ◢極悪令嬢の勘違い救国記 ~奴隷買ったら『氷の王子様』だった……~  作者: 馬路まんじ@サイン受付中~~~~
第四部:学園の聖女扁

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141/155

140 集え、ハンガリアの戦士たち!(※逃亡犯一名)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「謙遜しないでくれ。キミのおかげで『ディムナ部族連合』の陰謀を暴くことができ、各国立会いのもと、賠償も要求することができた。おかげで王国の復興もさらに早まる。それに『地獄狼』残党の存在も内々に知れて、安心できるというものだ」



 語るヴァイスくんに、ハロルドがうんうんと頷いた。な、なによ。



「レイテ様、まさに救国の聖女ですよね~~~?」



 ってうるせー! わたしは悪女だしー! 誰がどういっても悪女!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

前話、ほめ描写追記!

あとヴァイスくんを黒髪赤目と描写してるところがありました。ただしくは金眼です。

書類仕事つづきで充血してたと思ってください……!(´;ω;`)



 ――超危険な兵器『異能具』が落ちてるかもなビーチで宝探しすることになったわたし。

 それだけでも泣きそうな上、相手は『万能』のハロルド先輩。動物にでもなれるやつだ。

 で。先に彼が見つけたら〝宝を全部レイテ名義で募金して大聖女にしてやりますよ〟という犯行(プロデュース)予告をもらっている……!


 そんな追い詰められた状況の中――、



「大丈夫だレイテ嬢、危険からは俺が守る。……そ、そ、それはそうと、時間はあるのだから一緒に海の家にいかないか……!? あそこにはカカッ、カップルジュースというのが、あっあっ」



 ……無表情のままなぜか挙動不審に震えているヴァイスくん。

 そして、



「――レイテお嬢様ァァアアッ! 海藻を取ってまいりましたァ! 加工すればぬるぬるの液体になるらしいので、私と一緒に作りませんか!?」

「――レレレレレレレレイテよ! そそそそその水着っ、にあっ、にあっ、あああーーダメだ俺には直視できない~~~~!」

「――だはははははは! ほぉら三人とも、ちゃんとアプローチしないとレイテくんの『心メーター』は動かないヨォ~~~!?」



 三人の、頼れるんだか頼れないんだかわからない、変な助っ人たちがわたしの前にいた……!





 ◆ ◇ ◆



 ――数分前。

 ハロルド先輩に〝危険な異能具まじってますよ〟と告げられたわたしは、もうイヤになった!



「わたし、極悪令嬢レイテ様!!! あぶく銭は欲しいけど危険はいらないです! それとなんかもう運が悪いことは自覚してきたので、絶対にその異能具踏んじゃったりして爆発しちゃうかもです!」


「そんな不運なレイテ様に追加の危険情報があります」



 ファッ!?



「凶悪な異能海賊団『奈落鮫』。彼らは強力でしたからねぇ。生き残りは、私だけじゃないかもですよ?」


「えっえっえっ」


「まあ嵐の中でしたから、私のように異能具の位置はわからなかったでしょう。が、海運王は極秘調査の果て、このあたりにあると暴いてしまった。その情報をもしも彼らが掴んでいたら……レイテ様のトラブル巻き込まれ度を考えたら……!」



 ファーーーッ!?



「また、変な集団とバトルになるかもですね♡」


「っていやああああああああああーーーーー!?」



 めめめめめんどくさいんじゃあぁああ~~!!!

 わたし世界一の悪女にはなりたいし負ける気はないけど、だからって率先してバトルは嫌よ!?

 危ないし疲れるし! わたしは地元でぬくぬくと民衆嬲りたいスローライフ系極悪令嬢なのよー!?



「探索期間は二日としましょう。ちょうど、臨海学校が終わるまでです」


「そ、それはなんでよハロルド先輩」


「レイテ様。あまり長く探していると、『ナニカを探している人間』の姿が呼び水になってしまうんですよ。〝宝探しっぽいことしてる人がいるから、自分たちもしてみよう〟――なんて、一般人(ミーハー)が集まらないとは限らないでしょう?」



 なるほど、それはたしかに。

 海賊の宝を見つけるだけならまだしも、何も知らないヒトが危険な異能具を拾って暴発させたら、大惨事ね。



「現在は臨海学校中。一般の民衆らは、貴族子女とのトラブルを避けるために、自然と掃けております。不特定多数に情報が流れることもない」


「ふうん。それで臨海学校が終わるまでに」



 先ほど語った『奈落鮫』の生き残り。

 彼らが海運王の調査結果も知らなかった場合、冗長した探索は、情報を与えてしまうことになるしね。



「ええ。このイベントはいいカモフラージュになります。ですよね、ヴァイス様?」



 ヴァイスくんに問いかける先輩。

 にこにこと底知れず笑う彼に、ヴァイスくんは「……そこまでお見通しか」と呟く。



「そうだ。国王の俺が急にビーチにきては不自然だからな。そこで、アリスフィア学園が臨海学校を開くにあたって、俺は〝暇を見つけ、レイテに会うために来ている〟ことになった」



 おおっなるほど!



「レイテ嬢は『救国の聖女』。国王の俺がいくら気にかけても、民衆たちは違和感を覚えんからな。……そ、それと、レイテ嬢の人気を考えれば、伴侶にしても反対は……!」



 うんうんなるほどなるほど。納得したわ。

 周囲の人間は貴族の子供たち。王族をビーチで見かけても、一般人ほどは騒がないしね。

 そっかーーー。



「ヴァイスくんは仕事のためにきたのね。本当はわたしのことどうでもよくて」


「それが違うッッッ!!!!!!!!」



 って声デッカ!? なに!?



「えっえっ? わたしみたいなどうしようもない悪女、そんな構う価値はないでしょ!? ねぇ先輩?」


「……ヴァイス様。成人になったらこの人、一度無理やり組み敷いて〝わからせ〟てやるのも手ですよ?」



 なに言ってんのハロルド先輩!?

 言葉の意味は分からないけど、怖いこと!?

 あっヴァイスくんもなんで考え込む顔してんの!?



「ふふふ。レイテ様といると面白そうなことばかり起きる。――では、おしゃべりはこのへんにして」


「っ!?」



 そこで、光と共に一陣の風が起きた。

 咄嗟に庇ってくれるヴァイスくん。彼が厚い胸板で覆ってくれている、その間に。



『――私はこの姿で探すとしましょう。少々変身に手間取りますが、魚よりは賢いですからねぇ』



 ザッパァァァァァァァンッと、側の海面より、激しい音と共に水しぶきが立った。

 なんとハロルド先輩は、おっきなクジラになっていたのだ!

 どひぇえええ~~~~~!?

 


「さ、三十メートルくらいはあるんだけど!? そんな姿にもなれるの!?」


『なれるホエ。……おっと、クジラ化の影響が出てしまった』



 クジラ化するとそんな語尾になるの!?



『では私は悠々と、海中を探し回ることにしましょう。さぁて、レイテ様はどう探しますかねーーー? ヴァイス様が増えようがたった二人。しかも地上しか探せない身で』


「安心しろ」



 と、そこで。ヴァイスくんが不敵に笑ってみせた。

 えっ?



「レイテ嬢を舐めるなよ元『地獄狼』。悪の女王たる彼女には、俺にも負けないくらいの、素晴らしき配下たちがいるのだ――!」



 瞬間、今度は三つの光が浜辺に奔った――!



『ッ!? これはまた、面白くしてくれるホエ……!』



 クジラ先輩が身を震わせる中、爆光放つ灰色。紅。それから新緑。

 同時にザッと、三人の男たちが砂地を踏む音が響いて……!



「レイテ嬢よ。彼らも、宝探しに混ぜてくれるか?」


「っ、アシュレイ! ケーネ! ドクター・ラインハート!」



 ――かつて共に戦った、ハンガリア領の英傑。

 わたしの悪の戦士たちが、水着姿で現れたのだった……!



「アシュレイは表社会に出てきてもいいんだ!?!?!?」


「そこに驚くんですかお嬢様ッッッ!?」




※ちなみに変態執事は、まだ普通に手配中です。


挿絵(By みてみん)



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― 新着の感想 ―
レイテお嬢様の水着姿はスクール水着ですか? アシュレイ「ハロルドだったか?君に内密にお願いしたいのだが。君の変身能力で10歳くらいのレイテお嬢様になって膝枕とお腹ポンポンしてくれないだろうか。」 …
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