049 家族会議 ?
【ダケタ王国 王宮 謁見の間】
そこには、王国貴族達が集まっていた。
陛下から、次の敵との戦い於いてルコール第1王子が、総指揮官として近衛艦隊を率いて出撃する事が発表された。
また、諸侯軍もこれに参加するよう要請(ある意味強制、王族が戦場に出る状況で参加しなければ貴族としての名誉に関わる。)される事になった。
これにより、ダケタ王国の宇宙戦力の多くが集まる事から、敵戦力が予想通り2倍になっても十分に対応が出来るだろうと考えられた。 そうなれば勝ち戦が約束されたようなもので、戦功を上げるチャンスとばかりに貴族達がやる気を見せる。
国王が部屋から退出した後、宰相及び王国軍統合本部長から艦隊の集合場所や日時などと言った細かな話がされ、解散となった。
【同上 国王執務室】
解散後、数名が国王に呼ばれて執務室に来ていた。
陛下、宰相、ロイド公爵、ロア男爵、アリスティア王女の他に、メイレリア王女とエリナ公爵夫人、リラ公子が呼ばれており、いつも以上に応接スペースが手狭に感じられた。
一通りの挨拶が終わり、陛下が何気なく「そう言えばメイよ・・・ リラと付き合っておるのか?」
陛下達5名が見つめる中、メイ、エリナ、リラの動きがピタッと止まる。 それを見て陛下が「別に咎める気はないぞ、王家と三神家の仲が改善された事を示す為、両家で婚姻関係を結ぼうと思うての・・・ その為の確認だ。 で、メイよ、リラとはどういう関係だ?」
メイレリア王女が、「はい、お付き合いさせていただいてます・・・ 結婚を認めていただけるのでしょうか?」 平然した顔で答えるが、よく見ると耳の先が赤くなっている。
それを聞いたアリスが目を爛々とさせる中、陛下が「そうか・・・ あれか? 表向き両家が仲違いしている事になっていたから秘密にしていたのか?」
「はい、その通りです。 両家の関係を良好なものに替えると聞いた後も、今まで秘密にしていたので言い出しにくく・・・ いままで・・・ 」
と、今まで真っ青な顔で黙っていたリラが席を立ち、陛下の前に跪く「陛下、全ての咎は私1人にあります。 どの様な罰でも受けます。 ですから、どうかメイレリア様には・・・ 」 深く頭を下げる。
すると平然を装っていたメイレリア王女が慌てた様子でリラに駆け寄り、膝をついて横から抱きしめる。「ダメよリラ!」 そのまま顔だけを陛下に向けて「違うのです。 リラは悪くありません。 私がつい、うたた寝しているリラに手をだして・・・ その・・・ 」 思わず言ってしまい真っ赤になるメイレリア王女。 そして、更に目を輝かせるアリスティア王女。
盛り上がっている2人をよそにエリナ公爵夫人が「申し訳ございません陛下。 私が2人に手を貸しておりました。」 深く頭を下げる。
が、直ぐに頭を上げ「それで、咎める気は無いとのことでしたが・・・ 2人をどうするかお聞きしても?」
「うむ。 流石公爵夫人、冷静だの・・・ メイ、リラ何時までもそんな所ににいないで席に着け。 咎めぬと言うたであろうに・・・」
真っ赤になった2人が席に着き、改めて国王が話出す。「実はな・・・ アリスとロアを婚約させるべく動いておったのだ。 既に宰相が粗方の根回しを終えておる。 最初にロイドに話をすればよかったんだが、宇宙におったのでな、後回しにしておった。 そこで地球に帰還した後に話をしたら、メイとリラの話が出てな・・・ 今日、確認の場を用意したと言う訳だ。」
今度はメイ達3人がアリスとロアを見つめる。
ロアが、母エリナの方を向きながら「こちらは秘密にしていた訳ではありませんが、急な話だったので言う暇がありませんでした。」
「そう・・・ でもそうなるとタイミングが悪かったわね・・・ 」 エリナ夫人が言い、考え込む。
陛下が「正にそこなのだ・・・ アリスとロアについては根回し済みなので止める訳にはいかんしの・・・ メイとリラについても、まさかメイがすでにリラに手を出していたとは・・・
勢力バランスを考えると不味いが、2組とも婚約させるしかないか・・・ そうなると発表のタイミングについてももう少し考える必要があるか・・・ 」
その後も話合いが続き、2組とも婚約する事は決定事項となったが、婚約の発表については時期未定となった。




