039 第1特務艦隊出港
本日の投稿は此処までです。
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【海運都市コスカ 三神公爵領海軍居住区 海軍長官用官舎】
部屋に備え付けの情報端末に着信があった。
「直接報告に上がれず。 又、この様な時間に申し訳ありません。 ロア様。」(この世界では、目上への報告を通信装置を介して行う事は礼儀に反するとされいる。 特に貴族にこの傾向が強くみられる。)
「構わない報告を」
「はっ、現在第1特務艦隊の出港準備作業は順調に進んでいます。 ただ、先程秘密ドックに業者のほうから、小型遠隔作業機械(作業ドローン)の各種試作品、45種500機と『工作型オプション艦』の先行量産型10隻が届きました。 今なら、第1特務艦隊へ出港までに搭載可能ですが、いかがいたしましょうか?」
「そうか、良く知らせてくれた。 『作業型オプション艦』を10隻『工作型オプション艦』に替えてくれ。 作業ドローンも全機搭載するように、各艦への振り分けは任せる。」
「はっ、了解いたしました。」 敬礼と共にモニターから消えてゆく。
【三神公爵家本邸 応接室】
エリナ公爵夫人とロアが近況報告がてら、お茶を楽しんでいた。
「それでロア、そろそろ本題を聞かせてもらる?」
「はい、間もなく始まる敵との戦いにおいて、私も出撃しますのでご報告までにと・・・」
「そう・・・ 又、救難艦隊を率いるのかしら?」
「いえ、前回は臨時編成でしたので私が指揮しましたが、正式な艦隊として編成され正規の指揮官も任命されたので、私が救難艦隊の指揮をとることはありません。
今回は少数の海軍艦艇を率いて、敵領有宙域の強行偵察を行ってきます。」
「そう、噂の重戦艦ね。 でも強行偵察なんて危険ではないかしら・・・」エリナ夫人が眉を顰めながら言ってくる。
「大丈夫です。 危険なら直ぐに逃げてきますよ。」 ロアが明るく言い笑い飛ばす。
その後も雑談を楽しんだ後、夕食を食べてお開きとなった。
【B-32宙域 救難艦運用研究所訓練宙域 自動化整備補給基地】
そこには、第1特務艦隊の狙撃型戦艦8隻、通常型戦艦4隻、救難艦3隻が出撃の時を待っていた。
ロアは、旗艦『あまつかぜ』の艦橋に入るなり「音声インターフェイス起動」 と言ってインターフェイスを起動させた。
オペレーターに向かって、「前回の事件で、モニター越しにオペレーターを挟んででは対応に遅れが出る事が分かったからな。 基本、私が直接口頭で『あまつかぜ』とやり取りする。
オペレーターの方は、今回102戦隊の6隻が加わったことから、1人当たり2隻ずつ状況監視と支援操作を行ってくれ。」
「はっ、了解しました。」
「よし、『あまつかぜ』状況報告。」
「はい、第1特務艦隊各艦、人員機材異常なし。 出港準備よし。」 (レーザー光通信によるAI同士のやり取りなので直ぐに報告が来る。)
「宜しい、出港せよ。 B-17宙域の後方支援集結ポイントまで、『あまつかぜ』に任せる。 オペレーターは各艦の自動制御に問題が無いか監視を怠らないように。」
第1特務艦隊は、ゲートに向け動き出した。
【B-17宙域 王国宇宙軍 後方支援集結ポイント】
ロア達、第1特務艦隊が支援部隊の集結ポイントに着いた時、既に複数の艦隊がそこにいた。
今回は、敵艦隊の襲来までこの場で待機との事で、新規搭載機材の確認作業をしていた。
「あまつかぜ、作業ドローンの調子はどうだ? 使い物になっているか?」
「はい、今回搭載した作業ドローンは問題無く運用出来ています。
今までは不具合が出た場合、予備回線に切り替えて対応し、基地に戻ってから修理していました。 しかし、作業ドローンのお陰でその場での修理が可能となりました。 今までよりも遥かに長期間の自立運用が可能となりました。」
「ふむ・・・ 最悪、補給さえ有れば、整備用の基地が無くても運用できそうだな。 今回持ってきた『工作型オプション艦』と併せて使えば、ドックも必要ないか?」
「計算上、多少作業効率の低下は有りますが、問題無く運用出来ると思われます。
「そうか・・・ ドック無しでの建造とか試してみるかな」 ロアは、今回の運用データを使って何が出来るかを考えだした。




