幕間 一方、王都では……②
「まぁ、予定より早く公爵家は処分される可能性はあるけどな」
「は、どういう事?」
アーネストはベルナンドに聞いた。
「いや、実はうちの息子、エレスがカセフィーヌ嬢に一目惚れしてな、所謂初恋てやつだよ」
「いいじゃないか、若いねぇ〜」
「実際、婚約の話を公爵家に出そうと思っていたんだが……、その前にカセフィーヌ嬢が公爵家から追い出された。 そして、お前に保護された」
「あぁ~……、王族と結婚出来るのは地位の高い貴族に限られる、と法律で決まっているからな」
「そう、公爵家には他にもいるからな、言葉を選びつつエレスに言ったんだがショックを受けて荒れてるんだよ、それで初恋を台無しにされた恨みがネズリー公爵家にいってるみたいで……」
人の恨み妬みは執念深い、特に恋路を邪魔される事に関しては後を引く。
ネズリー公爵家の未来は明るくない事をアーネストは悟った。
「そういう所は親子揃って似てるんだな」
「嫌な事言うなよ……、まぁ俺は自分で初恋を台無しにしちまったからな」
そう言って苦笑いをするベルナンド。
「見合いの場で緊張して開口一番『お前の事なんて好きじゃない』て宣言して……、その話が伝わって暫く婚約の話なんて来なかったもんな、愚痴につきあわされたあの日々は忘れられないよ」
「若さ、て怖いよな……、結婚出来たのも奇跡に近いよ、本当妻には頭が上がらんよ」
誰にだって傷はある、それが笑い話になるかは時間が解決する。




