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幕間 一方、王都では……

「なるほどなるほど、『力が強すぎるので調整出来る様にお願いします』か……、次は調節用のダイヤルを付けてみるか」


 王都にあるコーディアル侯爵の屋敷で主であるアーネストはメリーナからの手紙を読んでいた。


「セフィも徐々に慣れているみたいだし、やっぱりハーズベル男爵領に預かってもらったのは正解だったね」


 自分の見る目は正しかった、とアーネストはウンウンと頷いた。


「なんだが機嫌が良いみたいだな、アーネスト」


「これは陛下、またサボりに来たんですか?」


「サボりと言うな、息抜きに来たんだ」


 そう言って笑うのはベルナンド・オッテリア、この国の王である。


 アーネストとベルナンドは学友であり腐れ縁みたいな物でベルナンドが気を使わずに話す事が出来る唯一の人物がアーネストだ。


「それは姪っ子からの手紙か?」


「こないだ会いに行ってね、プレゼントとお願いをしてきてそのお礼と感想の手紙だよ」


「そうか、カセフィーヌ元公爵令嬢も今はそっちにいるのか」


「あぁ、元気を取り戻しつつある、保護した時は目が死んでいたからね」


「先日、夜会でネズリー公爵と話したんだが、こちらがカセフィーヌ元公爵令嬢の事をチラッと話したら冷や汗かいてたよ、傑作だったな」


「趣味が悪いな、公爵家を取り潰す事ぐらい朝飯前だろ?」


「そう簡単にはいかない、今動かぬ証拠を集めている、向こうは俺を舐めているからな、痛い目に遭わせるなら完膚なき迄に叩くのが当然だろ?」


 ベルナンドは30代で王となった、その若さゆえにベルナンドを軽視している貴族も多い。


 ベルナンドはそれを放置しているがやはり王である、腐った貴族を炙り出す準備を黙々とやっている。


 アーネストはその協力をしていて彼の発明した盗聴用の魔道具を有力な貴族家に設置されている。


 この国を良くしたい、という1点で2人は組んでいる、と言っても過言ではない。 

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