VOL.15 ロデュス・スカルフ
カピトリヌス、ユーガナンス地区出身の彫刻家です。
激戦地で生まれ育った孤児で、家族はいません。
彫刻家として開花する12~13歳頃のカピトリヌスは、もう戦火がくすぶっていました。
その才能が反社会勢力に目をつけられてしまい、戦争芸術という占領者を誇示する作品作りを強制的にさせられることに。
彼の才能を惜しんだ捕虜仲間たちが、パラティヌスへの脱出の血路を開いてくれて、ロデュスは14歳の時にパラティヌスに降り立った。入国管理局で詳しい経緯を語ったんでしょう。
芸術家として保護されて、必死に努力して個展を開けるまでに。
そして、当時はコーディネーターの肩書を持っていなかったレンナを名簿から選んで、個展を世話してもらったのをきっかけに親しくなり下宿シンパティーアへ。
――そんなハードな人生を送ってきたとは思えないほど、ロデュスは人懐っこくて親切で気が利いています。
レンナたちとはソウルメイト、魂の家族です。
だから、触れ合っているうちにすっかり馴染んでしまったんでしょうね。
万世の秘法にも入門し、平面者の位階に就き、安定した収入にも結び付いてひとまず安心。
今は下宿のあるバッソール町の名産、木彫り細工の技術を習得し、文化振興に一役買っています。
サクシードに物作りを勧めるなど、自分のテリトリーをよく心得ていますね。
サクシードがシンパティーアの男性陣の中で、一番最初に信用したのもロデュスでした。
ファイアートのしょうもないところに付き合う人の好さや、ラファルガーの得体の知れなさをものともしない度量。フローラの重すぎる立場に寄り添うなど、フォロー役として定評あり。
レンナは密かにそのしっかりしたひととなりを頼りにしています。普通でない生活をしてきたのに、一番普通だからです。バランス感覚に秀でているんですね。
POA建設課のダイモス課長も、ロデュスの正直さと誠実さを見込んで、カピトリヌスの整地した土地に設置するモニュメントの制作を任せました。
内に抱えた複雑さはあるものの、ロデュスは健気に過去と向き合っています。
そのひたむきさが遠い遠い過去からの縁を結び直すことにつながるんですね。
みんなが応援しています。
頑張れ、ロデュス!




