三週目ノ四
な〜んか、日曜日ってpv数多いんすよね。
もう、いっそのこと、金日投稿にしようかな。
*火曜日
遂に、遂にこのときが来た。校内変態教師筆頭の名を返上することのできるこのときが………。
俺の目の前には五年一組の看板……。
ステータスには【教師】の文字が……。
そして右の手の平には名簿表………。
時間帯は一時間目の始まる十五分前……。
キーン、コーン、カーン、コーン、キーン、コーン、カーン、コーン………
鐘の音が朝のホームルームの始まりを報せる。
俺は教室に入った。その様子は、昨日の同時刻の俺と同じようにも思えるだろう。だが、違う。
今日の俺は根本的に昨日とは違った。
昨日の俺は、前準備を何もしていなかった。だから、自己紹介、という難題を前に無様に這い蹲ることしかできなかった。
だが、今日の俺は違う。家で、前準備を完璧になるまで仕上げていた。だから、失敗という結末になる可能性は……無い!
教壇に立ち、生徒一人一人の顔を見る。体調は悪くないか、先生に何か隠していることはないか………良し!全員元気だな!
「それでは日直の人、挨拶!」
「起立、礼。」
「「おはようございます」」
「はい、おはよう。」
「着席。」
おぉぉぉぉおおお!!!
こ、これが『感激』なのか!?
やばい、涙腺が爆発しそう。マジ泣きしそう。やばい、嬉しい。こんな簡単なやり取りですら声に出して練習した甲斐があった。
でも、これで満足してはいけない。次に、今日一番の難題を解かねばならない。
義務教育を受けた人ならば誰もが通る道………そう、点呼である。
俺は自慢では無いが滑舌は良いほうだ。だから、点呼なんて楽勝……と昨日までは思っていた。
点呼…………それはただの安否確認。
そんな固定概念を抱いている人は多いだろう。俺も昨日まではそうだと思ったいた。
だが、いざやってみると、意外とこれが難しい。一人一人の名前を読み上げる……その単純な動作はかなり奥が深かった。知らない名前であれば尚更……。かみかみである。
俺は、特訓に徹夜を重ねて、やっとのことで全ての名前を躓くことなく言うことに成功した。
後は特訓の成果を出すのみ!
いざ、尋常に勝負!
「ウェンデルさん………あれ?いない。
アンプラーさん……あれ?いない。
クロージックさん……あれ?いない。
ロッシュさん……あれ?いない。」
あれ?何かおかしい……。返事が無いということは、その人は休んでいることになる。名簿順に四人も休むことなんてあるのだろうか………?
すると、一人の少女が立ち上がり、俺に残酷な真実を告げた。
「先生、その名簿、隣のクラスの物です。」
「は?嘘でしょ……………。」
「いえ、本当です。」
再び、人生終了の鐘が鳴り響いたような気がした。
俺は、何とか朝のホームルームを乗り切った。名前を間違えに間違え、噛みまくった挙げ句、俺に名簿が違うと指摘してくれた少女に代わってもらって、最後まで読み上げてもらった。
校舎の屋上から、空を見渡す。空は雲一つ無い快晴で、太陽が眩しい。
こうして俺の、名簿を全て完璧に読み上げる作戦は幕を閉じた。
身体中に力が入らない。完全無気力状態だ。
「あ〜。穴があったら入りたいよ〜。」
まだ昼御飯を食べるのには時間が早いし、俺の授業は放課後だし。何やろ…。
あ、やべぇ!ホームルームに気を取られすぎて授業の内容考えるの忘れてた。
何やろう……。初回だからオリエンテーションみたいな感じで良いかな。でもな、ダラダラ話すのは面倒臭いし、どうせなら楽しい方が良いよな。生徒も、俺も………。
あ!良いこと思いついた!
善は急げ。俺は早速、作業に取り掛かった。
俺はまず、第四魔法演習場に行って、演習場の地形を変えた。今日は俺の授業以外でここを使うことは無いし、後で元に戻せば怒られることもない。
山あり谷ありの複雑な地形を構築したら、真ん中にどてかい城を建てた。建築士としての経験がこんなところで活きるとはな。時間が無いため、かなり手抜きだが立派な城を建てた。材料は無いため、全て魔法で生成した土で作った。
次に城内、城外問わず、罠を仕掛けた。魔法による罠、錬金術による罠、物理的な罠………。様々な種類の罠を仕掛けた。
余った時間で城の内装を整えたり、罠を改良したりと、色々やった。
そして、お昼になったので一旦休憩。常備している携帯用バランス栄養食を食べた。
午後はゴーレムを生成した。質では無く、量を重視して生成して、演習場の各地に配置した。同じ物を作るのも退屈なので結構凝っている物も混ぜたのは秘密である。
そうして時間を費やしていると……
キーン、コーン、カーン、コーン、キーン、コーン、カーン、コーン………
放課後の始まりを報せる鐘が鳴った。
俺は急いで演習場のバリアを起動させ、入口付近に看板を立てる。
そして、一定範囲内で怪我をした者を癒やす極大回復魔法、『テラヒール』を行使した。演習場に、聖なる光の粒が彷徨う。
極大魔法のため、かなりの魔力を使うが、俺はこの魔法を六時間は行使し続けることができる。
風魔法で空に飛び上がり、第四魔法演習場を見渡す。うん、我ながら壮観だ。さて、どれだけの生徒がゴールに辿り着けるかな?
決めました。
金曜日と日曜日投稿にします。




