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「竜殺しのブリュンヒルド」

著◆東崎惟子先生


 読後の感想としては「あ、小説だ」です。


 ページを捲る手をとめることなく3時間で読了させられました。

 面白かったし、悲しかった。

 異類婚姻譚好きとしては、こういう形の愛もありかなと思いました。266ページが良かったです。はっとしました。


 加齢と共に感性は鈍るといわれますが、それをわたしも感じました。私はもう小さな挫折なら幾億もしており、自分という自我が身についています。自我が幼い、なんにでも感情移入できる若い方が書いた感想文が読みたい小説でした。

 ブリュンヒルドに感情移入、あるいはシグルズに感情移入して読めるのかどうか、この難しい小説をなんと評するのか。

 私は作中すべての人に共感できなかったけど、プロローグとエピローグを読み、竜のことを想い、彼の悲しみを思い、また最後の言葉の意味を想いました。作中、ブリュンヒルドがそう感じるように竜の言葉も思考も、私にとって心地良いものでした。

 難しい小説でした。

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