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「楽園の略奪者」感想

著◆荷鴣先生


 ソーニャ文庫です。ソーニャ文庫がなにか知らない方に向けて説明すると成人女性向け文庫です

 ちょっとネタバレに触れるかもしれないので注意してください


 純真無垢なヒロインが、暗い背景を抱えるヒーローと出会い、ヒーローの地獄の癒しとなる物語

 楽園の略奪者、うん、そうですね。ヒーローは自分自身のためにヴェーメル教の楽園を奪いましたね。そしてそれ自体が女王の悲願であり、本人の無垢な希望でもありましたね……。言葉にすると重いぞ。これぞ、この作家さんに求めている読み心地です


 作者のハイファンタジーを書きたかったという意図を強く感じました。

 ヒーローのほうの背景が入り組んでいて家系図がないとなかなか理解しづらいお話です。そこは軽めに読み飛ばして必要な情報だけを取捨選択しました。それでも読み応えはありました。


 ヒロインの父と母のほうの物語が気になります

 ユスティスと女王ローザンネ=サスキア、それと異端審問官エフベルトの物語

 ユスティスが亡くなったことで始まる幸福の崩壊と、マルレインという未来への萌芽、エフベルトのローザンネへの愛と忠誠・ディアンタへの情……そちらの視点の物語も読みたいと思いました


 ソーニャ文庫は単巻完結なので続き・外伝がでないと知りつつも、「もっと読ませて欲しい」と思わせる小説ばかりで素敵です

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