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国王の娘  作者: 白河翠
9/13

学校!



テストが終わり王宮に戻るとすぐにお父様に部屋に来るよう言われた。なんだろ?



「失礼します。ローザです。」

声を掛けると中にいたお父様の側近が扉を開けてくれた。

「あぁ、来たか。すまないが私とローザの2人にしてくれ。」

そう言ってお父様が側近や護衛の者を払うと話が始まった。



「先日の魔力が漏れたことについてだ。仕事が忙しくて其方となかなか話すことが出来なかった。許せ。」

あー、確かそんなこと言ってたな…

忘れてました!てへぺろ♡

「お気になさらず…」



顔色1つ変えることなく返事ができた。

我ながら隠すの上手くなったかも?

「其方、忘れていたであろう?」

うん、やっぱり気のせいだったみたい…



「そ、そんなことないです!」

お父様ははぁーっとため息をつき、話を始めた。

「それはいいとして、本題にいくぞ」

真面目な顔に切り替わった。



「これは学校で習うことなのだが、其方の場合は先に知っておかないとまずいので教えておく。魔力は成長と共に増える。正確には、魔力を受け止められる容器のようなものがあるのだがそれが大きくなることによって増えていく。」

へー、そうだったんだ。


「だが、たまに魔力が多すぎる人はその器から魔力が漏れてしまうことがある。それが其方だ。大きすぎる魔力は人にも影響を与える。それは其方がいちばんわかるだろう?」

かなり小さかった時から経験済みなのでとてもよく分かる。



「今の時点では其方は何も感じていないかもしれない。だが、このまま膨れ上がっていく魔力を放置しておくと其方の身体に悪影響を与える。最悪の場合死に至ることもある。」

えっ?そんなに影響あったの?まだ死にたくないのに…



動揺したのがお父様に分かったのか優しい声で言った。

「今、魔力を抑える方法を探しているので少し待っていて欲しい。今日はこのことを伝えるためにここに呼んだ。安心して欲しいということを伝えたかったのだ。また魔力が溢れたり身体に異常が生じたらすぐに私に言ってくれ。仕事を切り上げてでも其方の元に向かう。」



「だ、だめですよお父様!お仕事は最優先です!」

私のためだけに国に迷惑をかけるわけにはいかない。

国王は国を大事にするべきだ。

「未来の国王がいなくなってしまっては困る。そっちの方が重要だ。」

げっ、お父様まだ私を国王にするつもりだ…

「ですから、私は国王にはなりません!」

「まぁ、これはほぼ決定事項だからな…」

「お兄様がいます!ぜひお兄様に後を継いでもらって…」

「ためだ。」

お父様が被せてきた。なんでそんなに私がいいの?



「とにかく何かあったら私に言ってくれ!いいな?」

いつもの威厳のあるお父様に戻った。やっぱり緊張するなー。この感じ

「わ、分かりました。」



「それとダルタナ様についてのことだ。すでに聞いているかもしれないがあのお方は国王候補を導いてくださるお方だ。本当は其方に国王になることに納得してもらって説明してからあちらに送るつもりだったんだが、どういう訳か・・・な、其方があちらに行ってしまってすごく焦った・・・

今後あちらに行く時は私が其方を連れていくか、行き方を教えるかするから誰にも知られないように私に言ってくれ」



「分かりました。お話が以上でしたらこれで失礼致し・・・」

「あー、待った待った。学校からSクラスの合格通知が来ていた。其方は首席のため明日の入学式で代表挨拶をしなければならない。文章を考えておくように。」


私はとても驚いた。首席なんてとるとは思はなかった。

でもものすごく嬉しい!

「分かりました!」

私はウキウキ気分で部屋を出た。

どんな学園ライフを送れるのかなー?

更新すごく遅くなってごめんなさい!

次は入学式です。

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