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葛藤の日々
それからは、葛藤の日々だった。
「私とは合わない」 と切り出した彼女。
客観的に見て、「あなたは私の相手にはならない」 と断られている。
そんな彼女が、私に会ってくれるわけがない。
彼女は、その瞬間に私の存在を消し去ったはずである。
また、28年前の話をするというのは、それ以上にあり得ないと思う。
「キモイ」 「怖い」 「警察呼ぶよ」 「あなた誰?」
「特に好みでもなかった。ただ、安定している職業だったので、割り切って一緒になろうとした」
「だけど、やはりあなたが暗すぎて、性格が合わないと言いたかった」
「名前何だっけ?」
色々な、否定的な言葉が、渦巻いた。
フラれて傷ついた男が、更に完璧に傷ついて、立ち直れなくなる可能性が高い。
特に、彼女が結婚している事実を、受け止めることが出来ないのは、目に見えている。
そんなことが容易に分かる状況で、何故一方的に彼女への思いが募るのか。
自分でも理解できなかった。
都合が良いところだけを切り取って、(まだ可能性がある)と思っている。
異常だ。
何故、彼女に会いたいのか。
今更お詫びをしてどうなるのか。
彼女が戻ってくるわけでもないのに。




