不自由な生活
視機能の低下による不自由な状態は、人生を一変させた。
最初はその事実を受け止めることが出来なかった。
ショックがあり、家族にあたることも度々あった。しかし、その現実を受け入れるしかなかった。
車が好きだった。運転も車自体も。 最初の彼女を、何度も助手席に乗せてドライブした。
車の運転も出来なくなった。楽しみが失われた。
自由に歩くことも難しくなった。 「翼」が無くなった。
日々の生活は、ほぼ室内となった。
コロナの蔓延も加わり、外出の機会は一層少なくなった。
視力低下が進んできた頃から、筋力が低下しない様に、運動を室内で行う生活を続けてきた。
家族については、嫁さんは実家の親の介護で、すみかに居ない日が数多くなってきた。
親の面倒を見るのは、当然だと考えるので、嫁さんの自由にさせている。
元々、家でじっとしている女性では無かった。
それに、嫁さんは結婚後も、実家を大事にしていた。
嫁さんの実家の一族は、結束が固かった。
自分なりに溶け込もうと努力した。 しかし、自分が入り込む余地は無かった。
トラブルが多かった自分の実家には、寄り付かなかった。
嫁さんは、将来は自由になりたいのだと思っている。 嫁さんは言わないが。
娘は、大学生になり、もうすぐ独り立ちする予定だ。 頑張り屋なので大丈夫だろう。
私の、役目は終わった。そう感じていた。
生まれてから現在まで、孤独な状態は変わっていない。マイペースに生きてきた。
小さい時から、自分なりに頑張ってきた。しかし、結果はこの有様か。
(これでいいんだ) そう思う自分がいた。
(それでいいのか?) 自分の心が、叫ぶ日が近づいているとは思わなかった。
私の作品、終わりが近くなってきました。
次回は、「彼女」が出てきます。
思わぬ形で・・・




