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血と恋  作者: 大窟凱人


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3/10

鏡の秘密

 やっほー! 私は鏡。鏡そのものではないんだけど、なんていうか、鏡に映った人の、鏡の中の存在なの。自分でも何言ってるかよくわかんないんだけど、そうだねえ、鏡人とでも言っておこうかな?


 誰の鏡人になれるかはわからないんだ。でも、せっかくなったんだから一生懸命応援してあげたいじゃん? 私と鏡写しの、運命の人をさ。だから私、いつも鏡の中からその人に声をかけるんだ。


 最初はもちろん怖がられる。部屋中の鏡を割られちゃうこともあるし、霊能者とか呼ばれる時もあった。でも、頑張って理解してもらおうってしてると、仲良くしてくれる人もいるの。


 私の運命の人、村田くんもそのひとり。彼、すっごい偉いの。小学生の時から努力家でね。学校の成績もトップだし生徒会長もやったことがあるんだ。これは腕の見せ所☆村田くんが何か成し遂げるたびにいっぱいいっぱい褒めてあげるんだ。村田くん天才! 将来は大物だね! 絶対有名になるよ! そのたんびに、目を大きくして喜ぶ村田くんはとってもかわいかったな~。


 時にはくじけちゃうときもあった。そんな時こそ私の出番! いつもよりも力を入れて応援するんだ。村田くんは才能の塊なんだから、絶対うまくいく! 村田くんの良さをわかってない人たちがバカなんだよ。村田くんは悪くない! 時間がたてばみんな村田くんに振り向くよ! 絶対だよ! ってね☆ 村田くん、すっかり私を頼ってくれて「そうだよな、あいつらが悪いんだよ」って言ってくれた。んふふ。


 それでね、村田くんはそのまま年を重ねて、おじさんになっちゃったんだ。自分の才能を信じ続けて、そんなものないのに、周りのせいにして、あんなに努力家だったのにその努力もまるでやらなくなって、ちゃんと考えて自分と向き合うこともしなかったから、落ちぶれちゃった☆それで私になんて言ったと思う? 「お前が、お前が俺を唆した。お前のせいで、俺は腐った! 償え! 責任をとれ!」だって。


 んふふ。ふふ。ふふふふ。ふふふふ。んぷ! んふふふふふふふふふふ! 私、運命の人のあの絶望に歪んだ顔を見るのが、だーいすきなの! あの瞬☆間のために生きてるんだ! これ絶対、私たちだけの秘密だよ?

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