表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬かよ  作者: oz
22/62

でかくなった

森に戻に入ると、俺は木々に身を隠しアムディアたちが出ていくのを待った。


体感的には約2時間といったところだろうか。アムディアたち3人は賢者の家から出ていった。荷物の量的におそらく自分たちの町に帰ったと思われる。一応、1時間程度の様子を見てから俺は再度賢者の家に近付いた。


目的はもちろんドラゴンの死体だ。少し時間がたっているため、血と死の匂いを周囲に放っている。これを最初に嗅いでいたらもう3つ死体が増えていたかも知れない。


思わず深く呼吸をする。


理性が薄くナる。


エンリョなク


イタダキ…


……………………

……………

………










満足したのか寝てしまっていたようだ。

夕焼けが木々の隙間から指し太陽が沈む。夜がもうすぐ来る。


ドラゴンの死体だったものに目をやると血の絨毯の上に白い骨が広範囲にに散らばっている。


「…あの、大きさのもの全部食ったのか?」


記憶がない。とても気持ち良かったのは覚えている。むしろ、それしか覚えていない。


前よりも食事の際の理性が薄い気がする。今回のドラゴンの死体は俺の体を覆うような広範囲にわたって匂いを放っていた。そのせいかも知れない。


これは気を付けなければいけない。正常な判断をこの世界で失うのは自殺行為だ。


対策を考えておかなければならないが、あの欲望には勝てる気がしない。


出来るのは離れることが最善だが今は腹が満たされている状態であるためそんなことが言えるが空腹状態だと無理な気がする。


そんなことを考えているうちに日が沈みかけ、星が見えるようになってきた。そろそろ適当な寝床をさがさなければいけない。


寝そべっていた俺は体を起こそうとして違和感に気がついた。


「相当でかくなったな……。」


木々の葉っぱが目線の位置にある。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ