アムディア、お前今
ワイに制作意欲をおくれ。
アムディアにフェリスたちを呼んでもらい、話し合いの場がもたらされた。
アムディアには、事前に俺の聞きたいことを全て話してあるため、実際の話し合いには参加はしない。ただいるだけだ。
本当に何を言っているのか分からないため暇でしょうがない。
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1時間はたったと思う。俺が座りながらうとうとしているとアムディアが話しかけてきた。
「ねぇねぇ、ゾルディアはこの後どうするの?」
「賢者に会えるならお話しをしたいな。」
色んな意味でな。
「ふんふん。」
そう言うと、またフェリスたちと話し始めた。
まだ終わってなかったのかよ。
それから3分たたないうちに話し合いが終わりアムディアが俺の質問に対するフェリスの回答を教えてくれた。
それらを聞くと1時間に見合うだけの話の内容だった。
まず、フェリスの勇者の才能、これが不完全なものらしい。
先代の勇者は何時でも必要な時間、聖剣を召喚できたらしいがフェリスの場合、使える時間が限られている上に一度召喚すると次の召喚を行う際に長い時間がかかるらしい。
これを解決するために城に影武者を置いて秘密裏に賢者の居住区であるといわれているこの場所を目指すことになったらしい。
そして、その道中、知り合いの貴族の家に泊まらせてもらったがそこで裏切りがあったらしい。
そして同時に魔族が襲撃。
魔族を撃退したものの、魔族との戦いで消耗した状態で次に人間側に追われ、絶対絶命の瞬間に俺が登場。
最初に見たときにメルトは能力も相まって俺は魔王に見えたらしい。
全力で逃げるも力尽きたがどうも襲う様子は見られない。
城の都合で次にいつ賢者の居住区にいけるか分からないため、探索続行。
で、城から持ってきた地図通りに進んでここを見つけたと。
やっぱり、人間ってどこでもごちゃごちゃした関係を繰り広げる生き物らしいな。知性の無駄遣いだ。
それと、俺と対峙した時に聖剣を召喚しなかったのも筋が通る。聖剣を持たない勇者はそこら辺の子供と大差が無いように感じる。魔法を除けばの話だが。
「で、賢者は何処にいるか分かるのかい?」
腑に落ちなかった点はほぼ解消された。あとは、賢者に会えればとりあえずの目的は達成だ。
「うーん、それが何処にいるのか分からないんだって。ローデンズヘルトでは生まれてから5歳になるまでに適正を調べる儀式があるらしいんだけどまだ見つかってないんだって。」
「ん?まって、僕が会いたいのはここにいた賢者で新しい賢者じゃないんだけど………。」
「え-とね、ちょっと待ってね。」
そう言うとアムディアはフェリスたちに何かを話し始めた。
するとフェリスは少し難しい顔をして答えていた。
「えーとね、ゾルディアは賢者のお墓に行きたいの?」
「ん?ここにいた賢者は死んでしまったということ?」
「んー、フェリスちゃんたちが言うには、勇者たちが魔王を倒したのがかなり前で賢者も種族は人間だから生きてることはまずないし、ここにお墓があると思ったけれど無いならもうお手上げだって。」
「あー、そっかー。」
俺は勇者と賢者が魔王を倒したこと自体初耳なんだが。てか、自分たちの常識を前提で語るのどうにかならんのかね。俺この世界の初心者なんですけど。
それと、アムディアが言った「かなり前にいつの間にか出ていった。」はそう言う意味だったのね。もうボケて放浪しちゃったのね。俺の世界でもあったわ。
「ちなみに、かなり前ってどれぐらい前か分かる?」
「300年。」
「え?」
「300年。」
「ん?」
「あれー?この言葉は通じない感じ?」
「いや、意味は理解できるけど、間違ってない?」
「えー?」
そう言うとアムディアはフェリスとメルトに確認を取るとどちらもうなずいていた。
「合ってるよ~、間違えたと思ちゃったじゃん。」
「あ、そうなんだー。ごめんごめん。」
生半可な受け答えには理由がある。
アムディア、お前今何歳だ?




