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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第6章:リスリーの気持ち

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第89話 尋問?

 えっ、と思って振り返る。


 だが、そこには王都の道を行き交う大量の人がいるだけで。

 その視線の主は分からなかった。


「ディッドグニテモスネッパハ?」(どうしました?)


 キャサリーンさんが、そんな俺の行動を変に思ったのかそんなことを。

 俺は取り繕うように笑みを浮かべて


「イアサウツュジュアエルティルスオイリュク。ティセオドトンナエムフチュム」(いや、ちょっと気になっただけです。深い意味は無いです)


 そう返した。




 そのまま俺たちは1時間くらいカフェで会話し。

 そこで今日のデートは終了になった。


 キャサリーンさんは


「イアエヴァハオンスナルプロフトゥクスェンドネケーゥレフティエ」(私、次の週末も空いてますよ)


 別れ際、俺の耳元でそう囁いた。

 そのときに俺の耳に彼女の息が掛かって、少し動揺した。


 ……恋愛感情ナシの友人づきあいのつもりだし。

 勘違いしないようにしないと。


 別れて去っていく彼女の後ろ姿を見ながら、俺はそう自分に言い聞かせる。


 ……しかし。

 彼女、日本人に興味あるって言ってた割には……


 演劇「真実の愛」の元ネタの話を聞こうとしなかったな。

 俺、あの劇の原点は俺たちの世界にあるって話をしたのに。

 気にならないんだろうか?

 本当はどういう話だったのかを。




「ただいま」


 そして。

 俺は屋敷に帰って来た。


 今日はだいぶ自然に話せた気がする。

 これが英語だったなら、英検1級を取れるレベルかもしれない。


 自分としては誇らしかった。

 成し遂げた気分だった。


 屋敷の玄関先で靴を脱ぎ、傍に設置されている靴箱に自分の靴を入れた。


 そのまま自室に向かって、夕食の時間まで筋トレでもしようかなと考えていた。


 そこに


「リスリー?」


 リビングを通ったときに、リスリーに会った。

 なんだかリスリーは……


(元気が無いな)


 何だか沈んだ雰囲気があった。


 俺の声に気づき、リスリーは俺に視線を向けて。

 ニコリと微笑む。


「マサヤ様、おかえりなさい」


「……何かあったの? 王城から何か言ってきたの?」


 不安になった。

 何故リスリーが沈んでるのか理解できなくて。


 俺たちは別にまだ裏切りの意志を見抜かれてないはずだし。

 だったら何もされないはず。

 そりゃ確かに、俺は形式上「儀式をすっぽかしてほっつき歩いていた不良召喚騎士」だけど。

 仮にその今までの好き勝手を咎められて閑職に追われるとしても、ここまで沈むことじゃないはずだ。


 元々は、俺たちはフリーであのハゲと戦う意志を固めていたんだから。

 閑職でも別に問題ない。


 だけどリスリーは首を左右に振って。


「いえ。そんなことはないです。……あ、そうだ」


 その手を合わせて。

 ちょっと買い物に行かなきゃならないのを思い出しました、と。

 何だか強引に俺との会話を打ち切って、リスリーは玄関の方に去って行った。


 ……何なんだ?

 明らかに不自然な彼女の振る舞い。


 理解ができず、首を捻りながら俺は彼女が去って行った方向をじっと見ていた。


 そのときだった。


「……おいマサヤ。ちょっといいか?」


 俺の後ろから。

 トオルの声がして。


 振り返ると……


 トオルと岩戸さんが俺をじっと見つめながら、立っていたんだ。

 そして俺はそのトオルの声に……


 ただならぬものを感じた。

 まるで、これから尋問を受ける捕虜のような……!

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