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異世界にクラス転移で召喚された男子高校生、目の前で親友を殺されたため召喚者国家に反逆す  作者: XX
第2章:無限の減速

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第10話 鉄人

(なあトオル、今ちょっといいか?)


 俺が念じてトオルに呼び掛けると、数秒後、返事があった。

 俺の頭の中に。


(なんだマサヤ?)


 ……トオルのスキル「テレパシー」はスキルとしての名前は「友の心」という名前だそうで。

 その能力の詳細は「友人限定の脳内会話」

 友人でない相手にも顔を知っていれば話し掛けることが可能だが、その場合トオルから話しかけないと脳内会話がはじまらない。


 俺とトオルは友達だから、このようにいつでも好きな時に話し掛けられる。


 超簡単に言えば念による電話会話能力だ。

 地味だけど強力で、トオルらしいスキルだと思った。

 友達の多い奴だし。


 まぁ、それは今はいい。


 俺はトオルに伝えたいことを頭の中で言う。


(俺もスキルに目覚めた)


(そうか。おめでとう……って言っていいのかな?)


 脳内のトオルの声は複雑に聞こえた。

 別に望んで得た能力じゃないものな。


(どういうスキルなんだ?)


(……鉄人。任意で自分の身体を鋼鉄と同じ状態に出来るスキルだ)


(へえ)


 俺の言葉で大体が伝わったらしい。

 伝えたいイメージみたいなものも流れ込むのかもしれないな。


 任意で鋼鉄と同様にできるから、さっきの人攫いの襲撃で俺は矢を受けても傷を負わず、矢を跳ね返し。

 その後斬り掛かられても全くの無傷。


 最終的に人攫いたちは恐れをなして逃げていった。


 スキルの弱点としては、発動する際に動きが止まってしまうことか。

 スキルを発動させると俺は鉄の像と同じ状態になるわけだから、動けなくなるんだ。


 そこを説明するとトオルは


(防御で使う分には使いどころが多そうだけど、攻撃で使うのは難しいな)


 そんなことを口にする。

 それは……


 まあ、同感だ。

 攻撃は動かないとできないし。


 何とかならんかな、とは思う。


「マサヤ様、食事の準備が出来ました」


 そのとき。

 俺の目の前で、捕まえたウサギを解体して肉にして。


 それを焼いてくれていたリスリーが俺にそう言って来たので


(悪い。また後で)


(分かった。待ってる)


 念話を終了し、俺は彼女に


「ありがとう。任せっぱなしですまない」


 礼を言った。

 彼女は俺のその言葉に


「これぐらい当然です」

 

 ニコリともしないでそう返して来た。




 今、俺はリスリーとキャンプする状況になっていた。


 本来は馬で6時間くらい走って着く場所に、途中で馬を殺されたせいで徒歩で向かわないといけなくなったので。

 今日中の到着が難しくなったからだ。


 なので野宿が避けられなくなり、今キャンプの準備をしてる。


 リスリーの手持ちの道具類に、万一を考えてなのかキャンプ道具があって本当に良かったよ。


 リスリーの作ってくれた兎肉を焼いたものを頬張る。

 味はなんだか鶏に近く感じた。


 兎なんて食べたこと無かったから、ちょっと面白かった。


 味付けは塩だけみたいだけど、別に普通に食える。


「美味い」


「ありがとうございますマサヤ様」


 そのとき、リスリーは少し微笑んだ。

 その様子に、俺の心は少しだけアガる。


 俺はそんな自分の気持ちに罪悪感を感じて


「マサヤ様はやめてくれ」


 そう言ってから


「あのさ」


「色々教えてくれないか……? この世界のこと」


 共に火を囲む彼女に。

 俺はこの世界のことを訊ねたんだ。


 分からないと動きようが無いからな。

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