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幕間 具現
この力は開放せずとも憎装を持った時点で十分強い。この力を解放するならば、この力に飲まれ、憎装隊からも殲滅対象となる可能性があることを覚えておかなければならない。それでも使うというのなら、私たちは力を振るおう。だが、憎装を持つ者ならば、力を解放せずとも
私たちの姿を一度は見ているはずだ。
憎装を手にしたとき、劔に貫かれ意識が別世界に飛ばされた感覚を味わっているはずだ。そこで私たちとお前たちは会話を交わした。覚悟を問いた。その上で私たちは力を貸すことを決めた。
だが覚えておくがいい。私たちはお前たちが何か壁にぶつかったときにお前たちに力を解放するよう誘惑し、お前たちを試す。そこで簡単に解放するというのなら憎装隊ではなく私たちの手でお前たちを殺す。力に溺れようとするモノに手を課す道理はない。本当に復習の道を辿るなら何としても成し遂げようとするだろう。
私たちは協力関係ではあるが奴隷ではない。そこを履き違えるな。
まあ、力のことではなくとも憎装の所持者が呼べば私たちはお前たちの前に現れる。そこで話を聞こうじゃないか。
呪いの力を纏いしモノよ
私たちをどう使役するのか、せいぜい楽しませてもらうぞ。




