追憶㉓失意の果て
また、裏切られた。2度も裏切られた。あのときもそうだった。解決策を見つようとしても全て潰されていた。また、人間の仕業だ。これが人間の本性だと分かった時は、なぜ自分も人間なのか理解出来なかった。結局は自分はこういう運命だった、自分が人間として歩もうとしても信じられると思った人がいても、一度味わいもう2度と味わいたくないと思っても、あの過去から逃れることは人間である限り自分には出来なかった。僕が行く先は全てあの過去がついてきて、何度でも繰り返される。この世界から消えてくれと言われてるようなもんだ。
僕の居場所はこの世界のどこにもない。もういっそ死んでしまおうと思い、気がついたら家の近くの10階建ビルの屋上にいた。もうすることもない。とっとと飛び降りて死のう。出来ることなら、最近流行りの異世界に転生して生きたい。最初から最強だとか、魔法が使えるだとか、ヒロインにモテるとかそんなことは望まない。ただの村人Aとかでもいいから普通に生活がしたい。僕の望みは、叶うはずのない望みはそれだけだった。
しかし僕は自分の臆病さに立ち向かうことが出来なかった。いざ飛び降りようとしても、足がすくんで動けなくなってしまった。結局僕は自殺することができなかった。
帰り道に誰かに襲われることもなく、気がついたら家が見えるところまで来ていた。結局人と関わることを断つ方法が思いつかないままここまできてしまった。これから先どうすれば...
そんなときだった。
「お前は、人間が憎いか?」
立っていたのは、見た目は小学生ほどの、ただし精霊に近い部類に感じる者だった。
「もう一度聞くぞ。お前は、人間が憎いか?」
追憶編に戻っていますがこれで過去編は一応完結となります。お読みいただきありがとうございます。次回から新章に入っていきます。
途中異世界転生とか書きましたが、ここからいきなり異世界ものにしたところでアイデアが作者は浮かびません。ご了承ください。




