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淫魔さんの人間暮らし  作者: 仲田悠
第十三話「淫魔さん、明るい未来」
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08-エピローグ-

 何時しか、ヒトと魔族はボクをこう呼ぶ様になった。

 "大賢者アイラ"

 ヒトと魔族が和解し、手を取り合う事で世界は新たな道を歩んでいく。その世界を生むきっかけであり、様々な栄華を齎した存在。

 ヒトと魔族の橋渡しをし、様々な英知を世界中に齎した偉大なる賢者。

 でも、ボクは何時までたってもボクのまま。

 研究が好きで、知りたがりで、不自由の無いぐーたらな生活が好きな変わり者のサキュバス。

 何時しかボクがサキュバスである事を忘れられても、相変わらずボクはフィーナと幸せな家庭で穏やかに暮らし、可愛い子猫ちゃんを集めて楽しく暮らしてる。

「ちゃんとヒトに英知を返せた」

「はい。私もまっさらなアイラさんを見る事が出来ました」

 ボクが記して来た物は全てヒトに開放して返す事が出来た。新しい境地に至って、その研究にも関われてる。

 宇宙船だってちゃんと完成させた。あの時の仲間も全員宇宙に連れて行けたし、ドラゴン達にも喜んで貰えた。

 フィーナだって賢者と称えられるくらい活躍したし、今も一緒に研究を続けてる。

 やっとここまでこれた。

 やっとこの先に進める。

 ボクは底無しの穴から天にも届く塔になり。

 フィーナは誰よりも天に近い建物になった。

「ここに来て本当に良かった」

 出会いと別れを繰り返し、大きな建物や眩しい街並みも生まれる様になったけど。

 トアイライトは今も昔の様な温かさを持った良い場所のまま。

 ボクの家の周りも殆ど変わらず。望み通り穏やかに暮らせてるよ

「ふふ。そろそろイキシアの花が咲く季節です」

「だね。見に行こうか」

「はい♪」

 ああ、イキシアの季節は何度目だろう。

 何度来ても飽きない。何度でも見に行く。

 今も続くイキシアの植え替えも毎年参加してるし、すっかりイキシアの花が好きになった。

「そのままナンパでもしてみません?」

「あはは。それも良いね」

 最高のハッピーエンド。

 ずっとイキシアの町で幸せに暮らそうと思う。

第十三話了

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