第10話
不定期更新です。
駆け落ちの二人を助ける為に、ブルンドル王国まで来ています。二人は変装させて連れて来ました。小物の悪事を働いていた、役人を脅して協力させようと交渉中です。
「私の言う事を聞かないと、天罰が下るわよ!貴方のした悪事は全部知ってるわ。いいのかしら?」
狼狽える下級役人がいます。ふふふ、この様子だとあと一息ね。
「嘘を言うな!私は無実だ」
冷や汗を流しながら言っても、威力も説得力も無いわ。
「そう、全部話してもいいのね。後悔しても知らないわよ」
怯んでる男の耳元で、悪事のひとつを囁いてみた。冷や汗の量が増えたわね。観念すればいいのに。
「うっ、…分かった。言う通りにする、だから誰にも言わないでくれ!」
観念してくれて良かったわ。あの爺さんを、潰す人に接触しないといけないから。
「では、貴方のお兄さんが侯爵家に仕えていたわよね。連絡取ってもらえる?」
青ざめた顔になったわね。どっちにしても、協力しないと自分達の身の破滅ですもの頑張ってくれるわよね。
「兄さんには勘弁してくれ!こんな事が知れたら…」
お兄さんがよっぽど怖いのね。連絡は取ってもらうけど。
「あら、貴方の悪事が暴かれればもっと酷い事になるわよ。私の言う事を聞けば、穏便に済ませる事ができるわ」
元々気の小さい男だから大丈夫だわ。早々に合わせてもらいたいわね。
「そうだぞ、この人の言う事聞かないと酷い目にあうぞ」
駄犬!余計な事言わないで!先ほどまで、大人しくしていたと思ったら…碌な事しか言わないわね。
「この駄犬!余計な事言わないで!」
「ギャン!い、痛い。本当の事しか言ってないぞ」
私をそんな風に思ってるわけね。タチの悪い駄犬ね。
「私達……彼女に任せて良かったのかしら?」
「逆らえない感じがする。任せよう」
二人とも、こっちが苦労して助ける算段しているのに呑気な物だわ。
「早く連絡取りなさい。侯爵邸にこのまま行くわよ」
「え!今すぐですか?分かりました!睨まないでください」
頼りないけど、侯爵に合わないと話が進まないし、弱味も知ってるから、脅せば大丈夫なはず。王女の味方にして、あの爺さんを排除したらいいわね。文句言う人が出てきたら暴露されて困る事を言ってやるわ。ネタには困ってないから〜、巫女時代に知った彼らの黒歴史を発表してもいいわね。




