表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正しい土魔法の使い方 ~理系おじさんの異世界生活~  作者: 麻鬼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

133/161

133話 異能バトル

筋肉少年が動きを止めたのと入れ替わりに、前に飛び出てきたのは爽やか青年とスポーツ少女。

とりあえず、足元に小さなストーンウォールを作って妨害する。

最後のふんわり少女が手を伸ばすとストーンウォールは解除される。彼女が妨害担当か。

それでも、一瞬あれば良い。

爽やか青年は咄嗟に避けたが、スポーツ少女の方は躓いて派手に転んだ。

ドジっ子なのかな?


爽やか青年がタケル君に向けて剣を振る。

タケル君はそれをハンマーで……。


ちょっと、何を呆けてるのっ。


動きを止めているタケル君の前に割り入って、殴り盾で剣を弾く。

まあ、ドラスレ君やシンディの相手よりはずっとマシだな。


う!?


目の前から爽やか青年が消える。こいつも見えない動きをするのか?


死角から襲ってきたであろう剣を受け止めてくれたのはカエデ。


「ヨシツグ殿、戦の最中に油断はいかんでござ……」


そう言い切る間もなく、今度はカエデが動きを止める。


「おらぁぁぁっ」


それを救ったのは、タケル君のハンマーによる一撃。

爽やか青年を剣ごと打ち据えて、吹き飛ばす。

……なんか、爽やか青年の扱いだけ雑な気がする。やっぱり、恋敵だったんだろうか?


まあ、そんなことより、今の現象だ。

もちろん、俺は油断なんてしてない。ちゃんと戦いに集中している。

少し気になったことは、別途考えていたりはするが、それは別脳だ。

そんな中で、やはり一瞬意識が飛んでいる。

それは、動きを止めたタケル君とカエデの様子からも判る。

おそらくこれも神通力か。

ただ、全員同時に動きを止めるとは行かないのだろう。でなければとっくに全滅している。


「何かのスキルで一人ずつ動きが止められてるみたいだ。三人でお互いカバーしよう」


「ちっ、めんどくせぇ」


「承知でござるっ」


続いて向かってくるスポーツ少女に、三人で対峙する。

え? 数の暴力? いじめ?

そんなこと無いよ。……多分。


スポーツ少女はトゲトゲ鉄球を振り回し、遠心力を加えてそれを投げ付けてくる。

動きは直線的。前振りも大きい。

余裕をもってそれをかわす。威力がどれだけ大きかろうと、当たらなければどうということは……。


鉄球はタケル君にジャストミート。今度はタケル君が吹き飛ばされる。


「うそぉ」


ちゃんと見ていた。いざという時はサポートに入ることが出来るように。

タケル君はちゃんと避けていて、鉄球は空振りのはずだった。

それが命中した。


「必中攻撃とかアリなの?」


そんなの、威力上げるだけ得じゃん。


次は俺を狙って鉄球が迫る。かわすのは容易。しかし、かわした後も命中する前提で盾を構える。


「ぐおっ」


鉄球の威力は盾で受けても体ごと後退させられる。


「見えたか? カエデっ」


「はいっ。瞬間移動でござるっ」


はあ?


「かわした後に鉄球の位置が少しだけ移動したでござるよ」


なにそれ、チート?


「仕方ない、こっちから攻撃するぞ。挟み込んで同時攻撃だ。あの鉄球を落とすっ。腕を傷付けるのはしょうがない」


「承知っ」


俺が正面から、カエデが背後に回り込んで、スポーツ少女の腕を狙っての攻撃。

と、スポーツ少女の姿が消える。

俺の目の前にはカエデ。


「うおっ」


なんとか武器を引くが、二人正面衝突して縺れ合う。


「今のは瞬間移動じゃありません。入れ替えです。ヨシツグさんと相手の位置が入れ替わりましたっ」


アイリスからは見えていたらしい。

でも、それってあっちとこっちが二人同時に瞬間移動したのと同じでは?

さっき、一人だけ瞬間移動したのは……ああ、足元の石像か。石像と位置を入れ替えたのなら、微調整にも使えるか。

そういえば、秘宝のメダルを盗ったのも、この能力があれば簡単じゃないか。


ヒース君を後ろに庇うアイリスと、カエデ、俺でスポーツ少女を三角に囲む。

数的にはこっちが有利なはずなのに、能力で翻弄されているな。


しかし、時間は稼げている。

入り口からけたたましく鳴らされる警笛の音、鎧の集団が押し寄せる金属音。


「お前たちは身を隠せ」


それまで見ているだけだった枢機卿からの指示が飛び、スポーツ少女はふんわり少女、爽やか青年に、いまだ踞る筋肉少年を連れて姿を消す。

多分、どこかの石像と入れ替わったとかだろうな。……対応できないよ。どうしろっての、これ。


そして、玄室へと雪崩れ込んでくる神殿騎士隊。

そこに良く通る声で命令を出す枢機卿のおっさん。


「ベルンシュテルン枢機卿である。初代教皇の秘宝を盗んだ盗賊を捕らえよっ」


その言葉を真に受けて、俺たちの方を取り囲む神殿騎士。


えっと、ヒース君、根回しとかしてなかったのかな?

ヒース君に視線を向けるが、目を逸らすヒース君。

おいおいおいおいおいっ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ヒース君子供だなぁ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ