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そうして、始まり
そうして、世界は始まった。
神が定めた通りに、ある時、ある瞬間、ある刹那に。
世界は、蝋燭の火が灯されたようにパッと輪郭を得て浮かび上がり、広がり、時間が流れ始めたのだ。
そして再び予定通りに、終わりに向かって進んで往く。
その時、その瞬間、その刹那に。
世界は終わる、と、神があらかじめ決めた時に向かって。
けれど。
勇者達は、その世界にも、その終わりにも、決して納得してはいなかったのだ。
名も顔も知らぬ誰かのため。
ただ手の届く場所にいる大切な相手のため。
その本質は個々に異なれど、世界を救うもの、須らく救世のための機構。
勇者と、人々が呼ぶもの達。
神からであろうと、世界を救うその存在。
ならば、その世界に、その存在がある以上は。
初め、終わらせようとする神と。
生まれ、守ろうとする勇者達。
その世界は始まりと共に、神と勇者との戦いの場となった。




