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第1話 喫茶研再び

バレンタインから数日


4人は何処となく気まずい雰囲気になっていた。


そんな時に美都里から提案が。


「あの…お茶と暮らしfestivalというのがあるんですけど


私、行ってみたいんです。みなさんもどうですか」


風華がなにそれと美都里に聞く。


すると


「日本茶関連のお店がたくさん出店するんです。


その中に闘茶(とうちゃ)をやるお店があるのでやってみたいんです。


あっ日本茶だけじゃなくて紅茶関連のお店もあるから


風華ちゃんは楽しめるんじゃないかな。


ただ光輝君と友美ちゃんは…」


光輝と友美が目を合わせる。


お互い美都里が行きたいというならと(うなず)く。


風華は紅茶のお店があるならと行く気満々だ。


光輝が美都里に闘茶って何?と聞くと


「簡単に言うと利き茶です。


中国から日本の室町時代に伝わったんですが、


賭け事要素になって禁止になったんです。


破産する人も出てきて社会問題になったんで。


でも完全になくなったわけではなく


今も続いている行事ですね。


無論賭け事要素はなくなりましたが」


光輝は思った。


少し気まずい今の喫茶研。


これを機会にまた以前のようになればいいなと。



こうして3月になってすぐに、4人はお茶と暮らしfestival


に向かったのである。


会場は日本茶関連のお店が多数。


そして紅茶を出すお店と食べ物のみを提供するお店も。


美都里は河越(かわごえ)茶や河越ほうじ茶のお店に目をやりながらも、


目的の闘茶のお店に向かった。


風華は河越紅茶に興味をしめしさっそく購入している。


光輝と友美はそんな2人を見送りながら、2人でお店を見て回っている。



闘茶のお店に着き美都里が予約していたことを伝えると


席に案内された。


闘茶の説明がはじまった。


まずお菓子を食べてから、抹茶を三服出てくるが2つは同じものである。


何番と何番が同じかを当てるというものだ。


まずはお菓子。


兵糧丸というのが出てきた。


兵糧丸というのは簡単にいうと栄養を詰め込んだ丸い携帯食である。


なんでも織田信長も好んで作っていたとか。


もう1つが、ふりもみこがしというものだ。


炒った米や麦を臼で挽いて粉にし、お砂糖を混ぜたお菓子である。


こちらも織田信長が作っていたとか。


美都里はその2つを食べたが…


戦国時代のレシピなので味はあまりと説明があったが


昔の食べ物が食べれて美都里のテンションが上がった。


その後いよいよ闘茶の開始。


1つ目の抹茶を飲み、続けて2つ目、3つ目と飲んだ。


美都里は迷わず紙に1と3に〇をつけ2に×を付けた。


結果は正解。


思わずやったあっと声が出た。


当選した粗品をもらって喜んだ。


風華は河越紅茶をお供に、紅茶スコーンと紅茶シフォンと


紅茶尽くしに満足していた。



一方光輝と友美は椅子に座っていた。


以前なら友美が光輝にアプローチしていたのだが、


今はお互い何を話していいか分からない感じだ。


沈黙を破ったのは光輝だった。


「もうすぐ、喫茶研ができて1年になるね。


今までいろんな事があったね」


「そうね。最初光輝にハーブティー部と言ったのに


喫茶研でお願いと言われた時どうしようと思った」


「そうだったんだ。でもあれは仕方なく」


「まあそうだよね」


「最初はババロアとか作ったね。僕の料理の苦手なのが


早くもばれちゃった」


「逆に男の子で料理上手かったらひくって」


「お茶摘みにも行ったね。美都里の茶娘姿似合ってた」


「へえ私の前でいない女の子の話するんだ」


「ごめんなさい」


「うそうそ。別にいいよ」


「陶芸や夏休みのプールや花火も楽しかったね」


「陶芸はともかく、光輝、私達の水着見てなかったじゃん」


「あれは…その…そして文化祭だよ。今年はどうしよう」


「話()らされた。文化祭はみんなで考えようね」


「そしてハロウィンにクリスマスに年越し。今年もやりたいな」


「光輝に何着せようか今から楽しみ」


去年の事を話しているうちに少しずつ友美と以前のような


関係に戻ってきた気がした。


そうしてると闘茶が終わった美都里と紅茶を飲んでた風華がやってきた。


「あーなんか2人で笑っていてずるい」と風華


「なんか怪しいですね…」と美都里


「美都里、闘茶なんちゃらはどうだった?」と光輝が慌てながら聞く。


「見事当ててきました」と勝ち誇った美都里


「今ごまかさなかった?」と風華が疑いの目で2人を見る。


すると友美が


「そこにアロマハンドクリーム作りの店があるよ。みんなで作って行こうよ」


風華と美都里はまあいいかと、友美に賛成した。


友美が光輝を見てウインク。


光輝が苦笑いをして「じゃあ僕は3人が作ってるのを見学するよ」


4人がお店に入っていった。


3人がハンドクリームを作ってるのを後ろで見ながら、


なんか少し昔みたいに戻ってきたなと思ったのだった。

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