11月10日:狂像炎讐⑤
やっと続きをかけた……
同時刻、作戦目標の家
「クストさん!リヒデンさん!居ますか!」
……トジくん?
階段から入口を見る、警備を任せた衛兵が止めているがトジくんだ
「君!ここは今軍が捜査中だ!立ち入りは控えて……」
「だからそんな暇無いって言ってるだろうが!」
階段上のこちらをみたトジくんと目が合う
「……クストさん!」
「すまない、その子は協力者だから大丈夫だ」
「クスト中佐!?……分かりました」
「すまないね、お詫びとしてだが報告書はこちらが書いておく……で何があったんだトジくん」
「街で魔法戦が起きてるッス!時間ないんで走りながら説明します!」
魔法戦!?
……検問所で犯人が引っかかったのか!?
トーム少佐の方を向く
「ここの保全と地下組への連絡は私がします!行ってください!」
「頼みました!トジくん、案内を!」
「はい!」
トジくんに案内されながら全力で走る
「場所は何処で!?」
「北の大通りです!山岳地帯へ続く方です!」
山岳地帯?クルスの里がよぎるが……
「犯人の特徴は?」
「逃げてきたやつが言うにはフードを被っててわからなかったらしいです!あと金髪の子供を襲ったらしいっす!」
金髪の子供……
そう思っていると、前から水が流れてくる
数日前の彼女と同じ……
「……まさか」
「クストさん!あれです!」
確かに魔法に巻き込まれたであろうものの残骸が見える
その中央にいるのは魔法を食らったのかふらついているフード付きの茶髪の男と……
クルス!
「鉄銃!」
ポケットから弾丸を2発取り出し、装填する
まずは一発……!
「チッ……増援かよ!銅壁!」
ガキンッ
弾が銅の壁で弾かれる
銅の壁……!
「トジくん!恐らくヤツが今回の件の犯人だ!」
「……!了解ですクストさん……ッ!」
まずは戦闘に巻き込まないためにクルスをこの場から遠ざける……!
と、考えていた矢先
「あ゛?」
男……アエスの顔が真顔になる
ダンテはアエスから戦場以来の……冷たい殺気を向けられる
「……ッ!?鉄壁!」
ダンテはほぼ反射といってもいい速度でクルスとアエスの間に鉄壁を出力する
トジくんはその壁を踏み越えて構えをとる
「鉄……やっぱりそうかよォ……!テメェがァ!」
「殺された奴らの分だ……!水裂波!」
「テメェじゃねェ引っ込んでろ!銅路!」
トジくんが水魔法を放ったが、銅で横に受け流されてしまった
「クソッ……なら!氷槌ァ!」
トジくんは更に接近し解体用サイズの氷のハンマーを大きく振りかぶる
「邪魔だっつってんだろうがァ!炎砲ォ!」
「「……は?」」
「ボフゥッ!?」
俺とトジくんがそれをみて動きが止まり
トジくんはその魔法をもろに腹に食らって俺よりも後方に吹っ飛んでいった
いや、今考えるべきはそこじゃない
今の炎魔法は……緑色のように見え……
「オイ!そこから出てこいや!ダンテ・クストォ!」
その男は俺を、フルネームで呼んだ




