『ゲームキャラに』じゃなくて、ゲームキャラとして。
連載投稿を試してみたかったので、準備期間で終わるつもりです。申し訳ない。
「……夢じゃなかったんだ!」
車に跳ねられ、死んだと思ったのに、私は見知らぬ部屋のベットの上で飛ぶように起き上がった。
死ぬ直前、私はある夢を見た。
真っ白な空間の中、薄っすらと人の形をした自称神様に"私の作ったゲームの中に来ないか?" ーーと言われる夢。
もちろん私は即答したよ。行きますってね。
こういう展開はラノベやゲームで憧れてたし、何より死ぬ寸前、藁をも掴む気持ちだった。
話を聞くところによると、神様(仮)はゲームを作ったは良いものの1人で作ったものだから内容が偏っていて刺激が足りないんじゃないかと悩んでいたらしい。
そんな時、ふと、閃いた。
ーー自分が制御してないキャラを入れてしまえば良いんじゃないかーーと。
そして選ばれたのが私らしい。
まぁ、理由は何だって良い。
肝心なのは今、私が生きていて、ここがおそらくゲームの中だって事。
部屋を見回すと、可愛い小物や小さなタンスなどがありいかにも子供部屋と言った様子に感じられる。
そんな部屋の中央に置いてある丸いテーブルの上に置き手紙が一つ。
私はベットからヒョイと降り、二つ折りのそれを開いた。
送り主を探すとGMよりと書いてある。
読み方はゲームマスターかな? どうやらあの神様(仮)からの手紙らしい。
えーと内容はっと……
ーーーー
君が私のゲームに来てくれて本当に嬉しいよ。この手紙は先ほど伝えられなかった事の補完だ。
まず、このゲームについて少し話そう。
このゲームはいわゆるVRMMORPGと言うジャンルに属している。
プレイヤーは分断されてしまった7つの国々を訪れ、旅をしていくと言う方向性になる。
初めは一つの国だけが解放してあり、プレイヤーもそこから始まる。
マップはボスやイベントをこなして国は繋がり解放される、と言った感じと思ってくれ。
さて、次は君のことなのだが……すまないがキャラメイクや初期設定はこちらでやらせてもらったよ。その世界に違和感なく入れる為にはある程度元から居る存在の方が良いと思ってね。
あぁ、もちろん可愛く出来てるはずだそこは心配しなくても大丈夫だ。後で確認してみると良い。それと頭の中で考えればステータスなどが分かるようにしているから。
そして、ここからが本題だ。遅くなったね。
君は何をしても良い、自由にしてくれ。
あぁ、もちろん中身がどうだとか前世とかそう言う話は勘弁だがね。
どこかに旅に出ようとも、何かの戦いに明け暮れようとも、ヒーローになったり、はたまたヴィランになったり……とにかく君の好きなようにプレイヤーと関わってくれ。
そして、とにかくこの世界を楽しんでくれ。自慢の世界なんだ。
追伸。 私のもとに届くように意見箱を君の部屋に設置した。こうした方が良いや、イベントアイテムを作りたい。などあればそこから書いて送ってほしい。
それとサービス開始は3日後だからよろしく。
ーーーー
ほうほう、なるほど……
まぁ概要は少し分かったかな?
とりあえず私はイベントNPCとしての何かしらを求められている。そしてその行動は私の好きなようにしても良い、って事だよね?
「いやったぁ!!」
私は思わず飛び跳ねた。
思っていた以上の高待遇に、どこまで出来るのだろうと言う好奇心と、厨ニな精神が疼いた。
「すぅぅーーはぁぁーー……よし、落ち着いた、まずは私のスペック確認からだよね」
深呼吸をして昂る精神を落ち着かせると、私は頭の中でステータスと念じる。
! 凄い……本当に頭の中に出てきた!
と、言うわけでこれが私のステータス。
ーーーー
名前・(マナ)
レベル20
職業 体術士
HP 250
MP 10
STR 210
AGI 140
DEX 150
VIT 120
INT 90
スキル・『蹴り上げ』 『正拳突き』 『投擲』
装備・無し
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…………1つ良いですか?
「これ魔法使いになれなくない!?」
あぁ、さようなら私の夢の魔法ちゃん。
MP10って何だよ、体術士って何だよぉ!
あまりにも攻撃寄りの近接職なステータスに私は少し涙する。
それに今の私の体は凄く小さい。多分子供何じゃないかな? それか小人系の種族でもあるのか。
どちらにせよ戦闘が大変な事には変わりない気がした。
あぁ、神様(仮)よ、どうしてこんなステータスのキャラにしてしまったのですか……
しかし、嘆いていてもどうしょうもない。
気に入らなかったから変えてと言うのは流石に気が引けると言うもの。
「頑張るしか無いよねぇ、はぁぁ」
私は軽くため息を吐いて気持ちを切り替える。
ちょっとだけステータスの考察をしよう。
まず、HPとMPは良いとして、STR。これが1番高い。
まぁこれは攻撃力の事でしょうね。この数値がどれだけ高いかは分からないけどレベル20って所と初期がキリの良さを考えると100からの職種で上下が決まるとかだと仮定すると結構高い気がする。
AGIは素早さでDEXは器用さだったかな?
ここら辺はまぁそのままだと思う。
それで次がVITとINT。これは体力(防御力)と……賢さだね。私の賢さが低いと言いたいのかって怒りたいけど多分これは魔法関連のステータスだと思われるのでスルー。
お待ちかねのスキルは、うーん。これは後で試したほうが分かりやすいかも?
後の装備はーーまぁただの服しか着てないしねそんなもんでしょう。
「とりあえずステータスはこんなものかな?」
どうせ序盤ならすぐにレベル上がりそうだしまた確認すれば良いでしょ。
さて、確認したい事は確認出来たし、お次はどう立ち回るか考えないとね……
まず、私は子供になっている、部屋的にも小人よりは多分子供なはず。
そして、職種は体術士で近接職でレベルは高い。
となると出来るロールプレイは少ないけど……そうだ! あの動きなら楽しそう!
私の頭にはあるゲームのキャラクターが浮かんでいた。
序盤はプレイヤーのお助けキャラ、ストーリーが進むと旅をし所々でプレイヤーと出会う。そして最終的には選択を間違えると闇落ちエンド分岐…………
うん、流石に闇落ちするかは別としてこの動きならプレイヤーとそこそこ関われそうだし良いんじゃない?
頼まれれば傭兵や、はたまた師匠枠、上級職になるための壁でも良い。
途中で色々と方向転換出来るしーーよし、これで行こう!
そうと決まればまずは地理の把握とレベル上げだ、イベントキャラと注目されるためには弱すぎたら話にならない。
そうして、私は部屋の外へと飛び出したのだった。
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