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寛大な処分

 俺とダンテ副団長の模擬戦により騎士団の訓練所は荒れてしまい、俺達騎士団は全員で訓練所の片づけに取り掛かった。直接俺に破片等を触らせるのをしのびないと思ったメイルは俺には周りを見渡し、指示を出すのが良いではと提案し、俺もその案に乗り周りを見渡しながら指示を出していくこととした。


「そうだな、まずはあの破片を……」


 とりあえず目についた部分に対して各騎士に指示を出していった。しかし俺とダンテは相当この訓練所を荒らしたんだな。床はボロボロだが壁は比較的小さな損傷で済んでくれたな。


「メイル、床は結構石の交換が必要だな、すぐにするか?」

「そうですね、すぐにいたしたいですが、この理由をどうゴリオン様に説明するかですね……」


 床の石の交換はすぐに終わる事ではないだろうし、こればっかりは俺達の手に負えないが、理由をどう父に説明するかだな。バカ正直に理由を離したらメイルやダンテに処分が下るかもしれないし、一体どうすればいいんだ?


 ……仕方ない、ウソをつくようで父には申し訳ないがこれしかないな。


「なあ、父上を呼んできてもらえるか、これについて俺から説明したいから」

「は……ゴリオン様をですか……」

「ジュン様、説明ならば私が……」

「いや、俺にさせてくれ、考えがある」


 俺がそう言うとメイルは特にこれ以上追及はせずに騎士の1人に父を呼びに行かせる。破損した床の石を残したまま、とりあえずの片づけは終了し、あとは石の交換だけとなった。その為には父への説明が必要だが、その時が迫ってきた。


 父が側近達とこの訓練所に来ると床の損傷具合を見て驚き声をあげた。


「この床は⁉一体どういう事だ!なぜこのような事に!」

「あの、父上、実はですね今日から訓練をするという事であそこにいるダンテに模擬戦を申し込んだのですが……」

「え⁉ゴリオン様、模擬戦は俺が……」

「その時に気功スキルで床を破壊しちゃったんです、ま、まあ……幸いケガ人はいなかったようですし……」


 バカ正直に話したらメイルの監督責任やダンテの不敬を追及されるかもしれない、ここは俺が思わずやってしまいました感を出すのがおそらくもっとも穏便に済むはずだ。


「何だと……ジュンよ、向上心は買うが、さすがに館内で破壊行為は看過できんぞ」

「はい、私がすべての責を負いますのでどうか騎士団の者には穏便に……」

「仕方あるまい、まずお前の騎士団入りを1週間後に先送りする。その間はモニカに勉学を習え!それから石の費用をお前も一部負担するのだ!」

「はい、寛大な処置感謝いたします」

「騎士団の訓練だがしばらくは屋外でしてもらう、愚息が迷惑をかけたことを父として領主として謝罪する」


 とりあえずメイル達に責任は追及されなかったが、俺の処分は比較的簡単に済んだな。まあ少し小遣いが削られてはしまったけど。

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